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政府参考人(青木由行君)
お答え申し上げます。
御指摘ございましたように、大規模な斜面崩壊が
発生をいたしました
国道五十七号の阿蘇大橋地区につきましては、大規模なのり面崩落によりまして通行止めになっている
状況でございます。
現場の
状況から、北側の別ルートで
復旧をするということにいたしているわけでございますが、御
質問ございましたようなこの北側
復旧ルートにつきましては、これ一日も早い早期の完成を目指しまして、現在トンネルの本体
工事の発注の手続を進めているところでございます。また、既に着手をしております
現地測量、それから用地買収、これを精力的に進めますとともに、
工事用進入路の
工事につきましても着手をいたしまして推進をしているところでございます。
それから、もう一つ御指摘がございました
国道五十七号の迂回路となっております県道三百三十九号、いわゆるミルクロードでございます。これにつきましては、従来
国道五十七号が分担しておりました交通量というものがそちらの方に今集中しておりますので、渋滞が
発生しているのは御指摘のとおりでございます。国といたしましては、
熊本県からの御要請もいただきまして、様々な渋滞
対策を取っているところでございます。
例えば、朝夕の交通が集中することによる渋滞
対策といたしましては、ミルクロードの入口の交差点、それから二重峠の交差点、こちらに左折レーンの設置を進めてございます。また、故障車が
発生いたしますとそこが深刻な渋滞をもたらしますので、仮設トイレを設置いたしますとか、あるいは渋滞、故障車に注意するようにというような趣旨の看板の設置も進めてございます。また、外から来られる観光のお客様、これを想定した渋滞
対策といたしましては、路面標示、それから
道路案内標識の改善等の施策、これを実施しているところでございます。
また、御指摘のように、これから冬期に入りますと、降雪によりまして立ち往生、スタックが
発生いたしますとまた渋滞が大変懸念される
状況になりますので、この冬期の円滑な
道路交通を確保いたしますために、例えば冬タイヤ、チェーンの装着の呼びかけをトラック協会、それから
道路の情報板による注意喚起、こういったことをさせていただいてございます。また、路面
状況を確認したり、あるいは立ち往生の車両、これを早期発見するための監視カメラ、それから
道路照明灯の
整備も進めてございます。さらに、雪が降りましたときに集中除雪を行いますために、除雪機械の配備ですとか、あるいはお話ございました待避所の
整備、こういったハード、ソフト両面にわたる
対策につきまして準備を進めさせていただいているところでございます。
いずれにいたしましても、この阿蘇大橋地区は
熊本と大分を結ぶ交通の大動脈が通る箇所でございまして、阿蘇観光の玄関口でもありますことから、国の技術力を結集いたしまして一日も早い
復旧に努めてまいりたいと考えております。
以上でございます。