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大野泰正君
是非スピードアップしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
先日、
東日本大震災から五年の
追悼式がありました。
改めて、
犠牲者の
皆様、行方不明の
皆様の安らかならんことをお祈りするとともに、避難されている
皆様が元の
生活を、そして未来に向けて歩み出していただけるよう、私
たちは今まで以上に精進していかなくてはならないと感じました。
ただ一方で、五年目を迎え、様々な
報道を見ていると、風化という問題が例年以上に大きく取り上げられていたと思います。私は、この三・一一が風化していくということは、
東日本の問題にとどまらず、今後三十年間の間に七〇%の確率で発生する
首都直下地震、また
南海トラフ三
連動地震に対しても、どこか私
たちは心の中で風化させて、
防災・
減災に対して
スピードを失っているのではないでしょうか。今こそ
東日本大震災の教訓を生かし、
スピード感を持って
対策を進めなくてはなりません。
東日本大震災では、震災直後から当たり前のことが当たり前でなくなった時間が長く続きました。その間、時間は掛かったものの、
石油の
供給を回復させることができ、人々が暖を取り、食事を作り、病院の機能が維持できたことが命をつなぐ一つの要因であったと感じています。
私の住んでいる岐阜県に運ばれてくる
石油製品は、愛知県、三重県のコンビナートで精製されたものです。コンビナート自体の液状化
対策はもちろん、震災時には輸送ルートの
確保が必要となるわけです。巨大地震が起きれば港は使用不能になることが予想されます。その場合、
日本海側からのルート
確保により
エネルギーを届けていかなくてはなりません。
ルート
確保の当面の
課題として、東海北陸自動車道は大きな問題点を抱えています。それは、飛騨トンネルが法律によって危険物車両の通行ができないということであります。中央道の恵那山トンネルも同様ですが、全国にはこのようなトンネルが数多くあります。何とか緊急時の
対策として危険物を運ぶタンクローリーが通行できるよう、至急法律の運用を
考えていただきたいと思います。
また、命をつなぐための強靱な国土づくりには、
日本海と太平洋をつなぐ動脈をつくることが大切です。このことは、私は県議会の時代から取り組んでいる問題でありまして、今後、一宮西港
道路という東海北陸自動車道の南伸部を名古屋港まで直結させ、太平洋と
日本海をつなぐ強靱な大動脈を完成させていきたいと思っています。
国としてもしっかりと視野に入れていただければと思いますので、ここで、トンネル問題とともに
国土交通大臣の御所見をお伺いいたします。