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増子輝彦君 そちらで拍手をされている皆さん、今の
総理の話、
地元に行って話されたらどうですか。これは、全くここはそごがあるんですよ。本当に皆さんの思いと違うんです。
総理、これはもう答弁は要らないので、ちょっと私だけ申し上げますけれども、小泉改革のときに、実は公共事業を毎年減らして、医療費も毎年削減したんです。そのひずみが今の
日本の社会の中にあるんです。
例えば、建設業関連の業界には八百万近くのここに働く方がおられた。小泉改革でどんどんどんどん減らされて、四百五十万ぐらいに減ってしまったんですよ。この方々がどこに行ったかというと、サービス産業とか介護職だとかそういうところに移動しただけなんです。そこの
賃金は、建設関連が年収平均五百万とすれば、この第三次産業的な、いわゆるサービス業とか介護職だとかこういうところには、平均が三百万前後ですから、可処分所得が増えないのは当然なんですよ。失業率は下がるんですよ、それは。それは
雇用を増やしたというんじゃなくて移動しただけであって、これは全然、
総理、
考えが違うんです。
失敗したり間違った子供さんが何か言い訳を長々とするような話はもう結構でございますから、このことについてはもう御答弁は要りません。
そこで、
総理、もう一つ、これだけはちょっと確認をしていきたいんですが、甘利前
大臣、残念ながらああいう形で
辞任をされました。私は、やはり
安倍総理の
経済政策あるいは精神的支柱として甘利さんは非常に大きな私は
総理の支柱だったと思うんです。こういう形で残念ながら
辞任をされた。しかし、それについて、今体調を崩されているということですから、一日も早い御
回復をお祈り申し上げたいと思いますが。
実は、会津若松市という私の
地元に市があります。ここの職員が復興補助金で贈収賄で逮捕されたんです。逮捕された嫌疑は何だと思いますか。もちろんそれは犯罪、悪いことでしょう。ノートパソコン一台、十万円相当なんですよ。それで逮捕された。甘利さんはどうなるか私は分かりません、刑事的にもまだまだ。しかし、事実お金をもらった、あるいは秘書もいろんなことを録音テープに取られている。これは今後、司法がどうするのか分かりませんけれども、一般論として、大体、これだけのお金が動いた、本人も認めている、どう処理はしたとしても。このところの、やっぱり私は、ノートパソコン一台と甘利前
大臣の関係者の金額を比較したときに、こういう不条理が通っていいのかどうかという問題は、本当にこれ、社会の通念として問題があるんではないかと思っていますので、このことは是非司法にも私はこれからいろいろな形で捜査を進めて調査をしていただきたいと思いますが、いずれにしても、甘利前
大臣を失われたということは
総理にとっては痛手だと思いますので、
石原大臣、スーパーサブとして頑張っていただきたいと思います。
アベノミクスの検証についてはもう少し質問したかったんですが、もう御答弁が長いので、これで終わります。
次に、
消費税の問題について少しお聞きをしたいと思います。
総理、これは、よほどの大震災やリーマン・ショック的なものがなければ引き上げると、来年の四月ということで。それで、今回は引き上げないからといって一昨年の十二月に信を問いましたね、解散・総選挙をされました。
今回もいろんな方々が、
消費税は上げるべきではない、やっぱりこれだけの
経済がおかしくなっているからやめろという声がこの国会の質問の中でもたくさん出ております。
私は逆なんです。私は、
総理、政治が覚悟を持って決めたことなんです。一度
総理は信を問うて、そのときに必ずやりますと、
景気条項まで削除したんでしょう。
総理の覚悟が国民のそういう気持ちにつながっていくんですよ。もちろん国民は、
消費税の引上げ、三三%しか賛成しないで、五八%は反対ですよ。だけど、
総理、あの三党合意で野田さんともいろいろやられましたけれども、あのときの覚悟、決意、
総理、今もお持ちなんでしょう。そして、一昨年の総選挙の前のときに、二〇一七年の四月には必ず上げますと、ただ、大震災やリーマン・ショックのようなものがなければというおまけは付けましたけれども。
総理、私は逆に、
総理は、ここは不退転の決意で、
日本の
経済財政は
健全化も図り、そして
社会保障にも、しっかりとこういう問題をここにつぎ込んでいくということを含めて、私は、
総理、上げるべきだと私は思っているんですよ。そういう……(
発言する者あり)民主党の方針関係ないんで、黙っていなさい、君
たち。
総理、これは政治家対政治家の実は今やり取りをさせていただいています。
総理のそれだけの覚悟があるならば、それは何か最近また
世界経済の収縮の問題がどうだとか、前回やった検討会のような、大きな世界的な云々というものをつくろうとされているけれども、これじゃ国民にまたうそをつくことになるじゃないですか。国民は望んでいないけれども、
総理の覚悟というものが必要なんですよ。一事不再議ということもありますよね。これでもう一度、万が一
総理が解散・総選挙を狙うなんということがあったら、これは私は政治家としていかがなものかと。
お父様に私も大変お世話になって、
衆議院議員に当選させていただきました。お父様は、信なくば国立たず、信頼が最大だと。
総理は、国民の皆さんとの信頼関係をこういう問題も含めてつくり上げていかなければいけない。今長々とおっしゃった
経済政策、これを実行するためにも、
消費税をなぜ上げるのか、この原点を忘れないで、是非苦しくともつらくとも覚悟を決めて、自分が約束したことを、ましてや三党合意で決めたことを守ることが信義じゃないですか。
消費税のこの引上げ、上げるとおっしゃっていることを答弁では聞いています。改めて
総理の覚悟のほどを端的にお伺いいたします。