○中山恭子君 ありがとうございます。
公共
事業と一口で言いましても、その中身、
効果、いろんな問題が膨らんできますので、これも
一つの省、また
財務省は
予算で全
省庁絡んでおりますので、この点につきましても
財務省の中でしっかりと、やはり
予算と直結する問題でございますので、大いに議論をしていただきたいと考えております。私
たちの子孫に安全で美しい国土、公共施設を残し、次世代の人々が快適に
生活できるようにしておくことが、これは私どもに課せられた
一つの使命と言ってよろしいと考えております。
そういった意味では、老朽化した公共施設を復旧させるというだけではなくて、質の高い
インフラ整備、新しい
技術をふんだんに使ってつくっておく、つくっていくというのが今必要とされているものであろうと考えております。美しい日本をつくるということでもあり、快適な
生活を送れるようにするということにもなりますし、また、それは日本の資産の増加になります。また、海外の人々も、災害が多い国であるけれども、
生活は安全なんだということで安心して日本を訪れることでしょうから、訪問客も増えてくるであろうと考えております。
先ほど
大臣もおっしゃられましたが、全国的な
インフラ整備の公共
事業を展開するということが
一つポイントであると考えております。地方、
地域に徹底した
インフラ整備を行う、そしてその
地域の業者を使う、
地域の人々の労働力を使うということも大事であろうと思っております。
また、単価についても、
財務省の方で単価の引上げ、賃金の引上げということを徹底して考えていただければ人材不足ということも解消できる可能性が出てくると思いますし、そのことでそれぞれの
地域の経済の活性化につながってくると考えております。また、これは細かい話ですけれども、国、地方からの支払を前倒しして、契約の時点で前払をできるようにしておく、これは
法改正が必要かもしれませんが、そういったことも地方の業者が引き受けやすくなるということで経済の活性化にもつながると思いますので、そういった工夫もしていただきたいと考えております。
また、長期計画、例の五年計画というのがなくなってしまいましたが、こういった事柄については、五年計画、十年計画というものをやはり立案していただけたらと考えております。業者が安心して人材を雇い、育て、機械や設備に投資できる
環境の整備を図ることが大切であると考えております。
そのためには、老朽化対策、修復だけではなくて、新しい共同溝を敷設するということも、多くの町々に共同溝を敷設するということは極めて有効な
事業であると考えております。
以前、東日本の
復興に当たりまして、例えばですけれども、地盤が沈下してしまった
地域がございました。地盤が沈下したということは国の国土が失われたということでもありますので、その点については国が責任を持ってその地盤を造るということを考えてはいかがでしょうかという提案をしたことがございます。
例えば、海の近く、漁業者の方が多いところでございますが、高台に移転するのではなくて、元々あったその土地に、一階高い、一、二階くらいのものは津波が来ても通っていけるように空洞にした上で、二階か三階というんでしょうか、そこから上にその
地域の人々が住んでいた場を造る、高層化してですね。
ですから、例えばその
地域の本町という町があれば、その町を二階に造ってしまう、面積に合わせてですね。又は、学校施設があったのであれば、その学校施設を二階なり何かに造る。そうすると、それぞれの町の人々が一緒にまたそこに住める。保健所とかそういった施設も、それからお店も、その大きな高層のビルの中に全て入るということができます。
例えばですけれども、もちろんそのときの
住民の
方々の了解も必要ですが、地盤が沈下してしまったような場合にはそのくらいのアイデアを国として提案し、検討してみるというような努力をしてみてもよろしいだろうと思っております。
また、少なくとも、東日本の
復興に当たっては、それぞれの町に共同溝をこれは国の責任で敷設するというようなことも考えていく必要があると考えていました。
これは
質問通告しておりませんが、こういった新しいアイデアなどを取り入れて町をつくっていくということについて、御感想はいかがでしょうか。