○藤巻健史君 おおさか維新の会、藤巻です。
今日の後場はちょっと知りませんけれ
ども、前場、日経平均三百三十円ぐらい上がって一万七千円を回復しておりました。これ、想像したとおりなんですけれ
ども、先週に
アメリカのFRBが利上げを見送ったということで百十円台まで為替が円高ドル安の方を突っ込んで、それがまた百十二円の方に戻ってきたがゆえに日本の株価もいい動きをしているのかなというふうに私は思ったわけですが。
最近、特に一月以降、株価の動きと為替の動きは物すごく連動しているんですね。私なんか、いつも為替のマーケットを見て、あっ、円高だな、じゃ株下がっているな、もうきちんと下がっているんですね。円安になった、あっ、株価は上がっているだろうなと日経のページを見ると必ず上がっていくということで、ほとんど為替を、市場を見ていれば株価の動きは予想できるぐらいに連動しているわけです。
長い目で見ても、アベノミクス成功したと言われていたのは、二〇一二年の秋から、当時の野党、
安倍自民党総裁が円高はまずいというふうにおっしゃってくださって百二十円までドルが上がり円が下がったということで、
景気は良くなり、そして資産効果で株も上がり、資産効果で
景気が良くなったと私は思っています。
ところが、二〇一五年、去年の中頃から、百二十三、四円でしたかね、円安が止まって、それに伴い株の上昇も止まり、そしてインフレ率も上がらなくなってしまったと。そしてさらに、今年の一月以降、円高の
方向になってしまった、百十円台まで突っ込んでいったということで、株価もそれに全く連動して、極めて強い相関性を持って株価が下落し、資産効果はなくなり、デフレ脱却できるかと思ったのがデフレになってしまったということで、この数年間を見ても、為替の動きと株価、
景気、消費者物価指数って物すごく連動していると思うんですね。
それは、この前の、FRBが先週利上げをしなかった理由として、これは日経新聞に書いてありましたけれ
ども、
一つは利上げをしないことによってドル高が進んで
アメリカの
経済が減速してしまうのを怖がったと、これも
一つの見方だと思いますし、そういうこともありました。それから、G20では、自国通貨の切下げ競争をしないとみんなでアグリーしたわけですけれ
ども、当然それが
意味するところは、どの国も自国通貨安、すなわち日本でいえば円安が
景気にいいと思っている、だからそれを競争しないようにとしてアグリーしたわけです。
ということは、やっぱりどの国も現状においては、
景気を良くするためには通貨安、自国通貨安がいい、日本でいえば円安がいいと認めているわけですよ。通貨が強ければ、それはハワイ旅行は安くなりますけれ
ども、仕事がなくなっちゃうわけです。
要するに、通貨、円が強くなれば、外国人の労賃が安くなるということで、工場は海外に行って、日本人の仕事なくなっちゃうんですから、幾ら労賃、
ベアを上げろなんて言ったって、需要と供給の関係で仕事がないんですから、円高で海外行っちゃって。当然のことながら労賃も上がらないということで、
景気が悪いときというのは、当然にハワイ旅行が安いよりは仕事がある方がいい。もちろん、
景気が強くなれば、仕事は多少なくなっても、ゆっくりしてもハワイ旅行が安くなった方がいいと思うということで、為替というのは
時代時代によってレベル、円安がいいか、円高がいいかって違ってくると思うんですが、今は
世界的に
景気が悪いということで、どの国も通貨安にしたいんだろうと思っています。
先日、
予算委員会で
麻生大臣にお聞きしましたところ、円安がいいとおっしゃってくれないかと何度も念を押しましたけれ
ども、常識があるからということでおっしゃってくださらない。最後に、介入はしないけれ
ども量的緩和はやったということで、ニュアンスとして円安がいいなという雰囲気を私は非常に感じたんですが、そういう
状況において、今
政府が何にもしなくて円高が進んでいって日本
経済はもつのか、そしてデフレから脱却できるのか、その辺についてちょっと
大臣がどういうふうに思っていらっしゃるか、お聞きしたいと思います。