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2016-03-08 第190回国会 参議院 厚生労働委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
平成
二十八年三月八日(火曜日) 午後零時十五分開会 ─────────────
委員
の
異動
二月十八日
辞任
補欠選任
堀井
巌君
藤井
基之
君 三月七日
辞任
補欠選任
小西
洋之
君 白
眞勲
君 三月八日
辞任
補欠選任
白
眞勲
君
小西
洋之
君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
三原じゅん子
君 理 事 島村 大君
高階恵美子
君 羽生田 俊君
津田弥太郎
君
佐々木さやか
君 委 員 赤石 清美君 有村 治子君
石井みどり
君
太田
房江
君 木村 義雄君 武見 敬三君
藤井
基之
君 古川 俊治君 足立 信也君 石橋
通宏
君
小西
洋之
君
西村まさみ
君 森本 真治君 長沢 広明君 小池 晃君 東 徹君 川田 龍平君
福島みずほ
君
薬師寺みちよ
君
国務大臣
厚生労働大臣
塩崎
恭久
君 副
大臣
厚生労働
副
大臣
竹内
譲君
厚生労働
副
大臣
とか
しきなおみ
君
大臣政務官
厚生労働大臣政
務官
三
ッ林裕巳
君
厚生労働大臣政
務官
太田
房江
君
事務局側
常任委員会専門
員 小林 仁君 ───────────── 本日の
会議
に付した案件 ○
社会保障
及び
労働問題等
に関する
調査
(
厚生労働行政
の
基本施策
に関する件) (
平成
二十八年度
厚生労働省関係予算
に関する 件) ─────────────
三原じゅん子
1
○
委員長
(
三原じゅん子
君) ただいまから
厚生労働委員会
を開会いたします。
委員
の
異動
について御報告をいたします。 本日までに、
堀井巌
君が
委員
を
辞任
され、その
補欠
として
藤井基之
君が選任されました。 ─────────────
三原じゅん子
2
○
委員長
(
三原じゅん子
君)
社会保障
及び
労働問題等
に関する
調査
を議題といたします。 まず、
厚生労働行政
の
基本施策
について、
厚生労働大臣
から
所信
を聴取いたします。
塩崎厚生労働大臣
。
塩崎恭久
3
○
国務大臣
(
塩崎恭久
君)
厚生労働委員会
の開催に当たり、私の
所信
を申し上げます。
国民
の
皆様
の安全、
安心
の
確保
に万全を期すため、並びに我が国の
経済社会
の発展に寄与するために、
厚生労働行政
の諸
課題
に全力で取り組んでいきます。
内閣
として進める一億総
活躍社会
の
実現
に向けて、新しい三本の矢いずれにも
責任
を持つ
厚生労働省
としてしっかり取り組んでいきます。昨年十一月には、一億総
活躍国民会議
において
緊急対策
が取りまとめられました。今春には
ニッポン
一億総
活躍プラン
が取りまとめられる
予定
になっています。
厚生労働省
としても、昨年十月に、私を
本部長
とする
厚生労働省
一億総
活躍社会実現本部
を設置し、具体的な
施策
の
検討
を進めております。
国民
の一人一人誰もが、
家庭
で、職場で、
地域
で、
活躍
する場所があり、将来の夢や
希望
の
実現
に向けて取り組むことができるよう、GDP六百兆円、
希望出生率
一・八、
介護離職
ゼロの
実現
に向けて、誰もがその能力を発揮できるような
働き方
改革
、
子育て
、
介護
の
環境整備
などの
社会保障
の
機能強化
、
人材確保
、
家庭
や
地域
での
活躍
を支える新たな時代の
地域づくり
などに取り組んでいきます。
働き方
改革
は、
ニッポン
一億総
活躍プラン
の
検討
においても重要な
課題
として位置付けられており、
安倍政権
として確実に進めていきます。まずは、長時間
労働
の削減に向けて、月百時間を超える残業を把握した全ての
事業場
に対する
監督指導
の
徹底等
の
取組
を更に
強化
していきます。 また、長時間
労働
を抑制し、
フレックスタイム制度
を始めとした多様な
働き方
を
実現
することにより、
働き方
改革
を更に強力に
推進
していくための
労働基準法等
の一部を改正する
法律案
が
衆議院
において
継続審議
となっていますので、
早期
の
成立
を
お願い
いたします。 さらに、
グローバル化
や
少子高齢化
の急速な進行、IoTや
AI等
の
技術革新
が進展する中で、二〇三五年を見据え、一人一人の事情に応じた多様な
働き方
が可能となるような
社会
への変革を目指して「
働き方
の未来二〇三五:一人ひとりが輝くために」
懇談会
を設置し、将来ビジョンと
政策
について
議論
を行っていきます。
雇用対策
については、
高齢者
、
女性
の
就業
の
促進
と
雇用
の
継続
を図るため、六十五歳以上の方への
雇用保険
の
適用拡大
、
シルバー人材センター
の
業務拡大
、
育児休業
と
介護休業
の
取得要件
の緩和、
介護休業給付
の
給付率
の
引上げ等
を行うとともに、
雇用保険
の
保険料率
の
引下げ等
を行うことなどを
内容
とする
法案
を今
国会
に提出しました。 非
正規雇用対策
については、昨年九月に、私を
本部長
とする
正社員転換
・
待遇改善実現本部
を
厚生労働省内
に設置し、本年一月には、今後五年間の
正社員転換
に係る
目標値
や具体的な
施策等
を盛り込んだ
正社員転換
・
待遇改善実現プラン
を策定しました。これを踏まえ、非
正規雇用
で働く方の
正社員転換
、
待遇改善
に強力に取り組むこととしています。 また、
女性
や
若者
などの多様な
働き方
の
選択
を広げ、非
正規雇用
で働く方の
待遇改善
を更に徹底する観点から、同一
労働
同一
賃金
の
実現
に向け、一億総
活躍国民会議
での
議論
も踏まえつつ、諸
外国
の
実態等
を把握し、精力的に
検討
を進めます。 さらに、昨年の
通常国会
で
成立
した
改正労働者派遣法
、
女性活躍推進法
や
改正若者雇用促進法
の円滑な
施行
に引き続き取り組んでいきます。
子育て支援
については、昨年四月から
施行
されている
子ども
・
子育て支援
新
制度
の着実な
実施
を通じ、引き続き、
地域
の
子ども
・
子育て支援
の総合的な
推進
を図ります。 また、
若者
の
雇用
、
経済
的な
基盤
の
改善
や
女性
の
継続就業
の
支援等
の
働き方
改革
、
両立支援
と、安全、
安心
に
妊娠
、
出産
、
子育て
のできる
環境整備等
の
総合的子育て支援
とを車の両輪として
推進
していきます。
待機児童
ゼロの
実現
に向けた
保育
の受皿や
保育人材
の
確保
、
不妊治療
への
支援
を進めるとともに、
妊娠
や
出産
、
育児休業
などを理由とする上司や同僚による嫌がらせ、いわゆるマタハラの
防止措置
の義務付けのための
法整備
を進めます。このほか、男性による
育児休業
の
取得
を促す
企業
への
助成金
を創設します。 さらに、一人
親家庭
の
生活
の安定と
自立
の
促進
のため、
児童扶養手当
について
多子加算
を倍増し、第二子は
月額最大
一万円、第三子以降は
月額最大
六千円を支給することなどを
内容
とする
法案
を今
国会
に提出しました。
児童虐待
については、
子供
の命が奪われる痛ましい事件が後を絶たないなど、依然として深刻な状況が続いています。全ての
子供
には、適切な養育を受け、健全に育つ権利があり、その
自立
が保障されるべきであります。そうした理念を
法律
に明確に位置付け、新たな
子供家庭福祉
の
構築
に向けて、国、都道府県、市町村の役割と
責任
の
明確化
や、
専門人材確保
や
適正配置
など
児童相談所等
の
体制整備
、
子育て世代包括支援センター
の
法定化
などを
内容
とする
法案
を今
国会
に提出します。
介護
については、
高齢者
が
介護
が必要になっても住み慣れた
地域
で
安心
して暮らし続けることができるよう、
医療
、
介護
、
予防
、住まい、
生活支援サービス
が切れ目なく包括的に
確保
される
地域包括ケアシステム
の
構築
に引き続き取り組んでいきます。 また、
在宅サービス
や
特別養護老人ホーム
など多様な
介護サービス
の
整備
を進めます。 さらに、
介護人材
の
確保
に向けて、
介護福祉士
を目指す学生に、
介護職
として五年間勤務することで返済を免除する
奨学金制度
を
拡充
するなど、あらゆる
施策
を総動員して
対応
します。
年金制度
については、現在の
高齢者世代
と若い
世代
が共に
高齢期
に適切な所得を
確保
できるよう、
高齢期
の多様な
就労
を進めることと併せて、
公的年金
と
私的年金
を通じた
年金水準
の
確保
を図っていくことが重要です。 このため、
公的年金制度
については、
中小企業
の短時間
労働者
への
被用者保険
の
選択的適用拡大
など、必要な
制度改正
に取り組むとともに、より安全で効率的な
年金積立金
の
管理
及び
運用
を行うため、
年金積立金管理運用独立行政法人
の
組織
などの
見直し
を図るほか、
日本年金機構
の
国庫納付規定
を
整備
することなどを
内容
とする
法案
を今
国会
に提出します。
企業年金制度
については、
個人型確定拠出年金
の
加入者範囲
の
拡大
などを
内容
とする
確定拠出年金法
の
改正法案
が
参議院
において
継続審議
となっていますが、
私的年金
の
普及拡大
を図るため、
早期
の
成立
を
お願い
いたします。 また、
年金事業運営
については、
国民年金保険料
の
収納対策
や、
厚生年金保険
の
適用促進
などに着実に取り組んでいきます。 昨年五月に
発生
した
日本年金機構
における
不正アクセス
による
情報流出事案
については、二度とこのようなことが起こることのないよう、
厚生労働省
に設置した
検証委員会
や
政府サイバーセキュリティ戦略本部
での
事案
の解明結果を踏まえ、昨年九月に取りまとめた
情報セキュリティ強化等
に向けた
組織
・
業務改革
に基づく
取組
を着実に進めるとともに、
日本年金機構
内の
改革
が確実に実行されるよう、
厚生労働省
においても
監督
を行い、
年金事業
に対する
国民
の
信頼回復
に努めます。
社会福祉法人
については、
経営組織
のガバナンスの
強化
などを講ずる
社会福祉法等
の一部を改正する
法律案
が
参議院
において
継続審議
となっていますが、高い
公益性
と非
営利性
を備えた
社会福祉法人
の在り方を徹底するため、
早期
の
成立
を
お願い
いたします。
生活保護
については、必要とする人への
保護
を確実に
実施
するとともに、
受給者
の
自立
に向けた
就労支援
や
後発医薬品
の
使用促進
を始めとする
医療扶助
の
適正化
に取り組んでいきます。
生活困窮者
の
支援
については、昨年四月から
施行
された
生活困窮者自立支援制度
に基づき、包括的な
相談支援
や
就労支援等
を着実に
実施
していきます。
障害者
の
皆さん
が自らの望む
地域生活
を営むことができるよう、
生活
と
就労
を
支援
する
障害福祉サービス
の
拡充
を図るとともに、
障害児
の
皆さん
の
ニーズ
の
多様化
にきめ細かく
対応
するための
支援
の
充実等
を行うための
法案
を今
国会
に提出しました。また、
障害者
の
皆さん
に対する差別の禁止、
合理的配慮
の
提供義務等
を定めた
改正障害者雇用促進法
の本年四月からの円滑な
施行
に取り組んでいきます。 本年四月から
内閣
府より移管される
自殺対策
について、更なる
推進
に努めていきます。
団塊
の
世代
が
全員
七十五歳以上となる二〇二五年に向けて、
地域包括ケアシステム
の
構築
を進めていくことが必要です。 このため、
診療報酬改定
において、
かかりつけ医
・
歯科医
の
普及
、質の高い
在宅医療
の
推進
や、
医療機能
の分化・
強化
、
連携
を進めるとともに、
患者本位
の
医薬分業
を
実現
するため、
調剤報酬
の
見直し
を進めます。 また、各
地域
で策定される
地域医療構想
の達成に向け、
基金
による
支援
や、
地域医療連携推進法人
の活用の
促進
など、
取組
を進めていきます。
医療保険制度
については、昨年五月に
成立
した
医療保険制度改革法
の円滑な
施行
、
医療費適正化
の
取組
を着実に進めていきます。
臨床研究
については、不適切な
事案
が続いたことを踏まえ、
臨床研究
の
適正化
に向けた新たな
法制度
の
検討
を進めます。 また、昨年策定した
医薬品産業強化総合戦略
に沿って、
後発医薬品
の
使用促進
と併せて、
バイオベンチャー
の育成を含め、革新的な
医薬品等
の
開発環境
の
整備
に取り組んでいきます。
感染症対策
については、エボラ出血熱や
中東呼吸器症候群
の動向が落ち着いてきているところですが、
ジカウイルス感染症
が中南米を中心に流行しています。
ジカウイルス感染症
は既に
感染症法
に位置付けたところであり、引き続き
対応
を
強化
していきます。
国民
の生命や健康を守るため、他の新興・
再興感染症
の
発生
、流行に備え、
対策
に万全を期していきます。
がん対策
については、昨年策定した
がん対策加速化プラン
に基づき、
予防
、
治療
・
研究
、
がん
との
共生
を柱として、
がん検診受診率
の
向上
、
受動喫煙防止対策
の
強化
など、
がん
の克服に向けた
取組
を加速するとともに、本年一月から
施行
された
がん登録推進法
の円滑な
実施
に取り組んでいきます。
難病
や
小児慢性特定疾病
については、昨年一月から
施行
された
難病
の
患者
に対する
医療等
に関する
法律等
に基づき、
対象疾病
を
拡大
し
医療費助成制度
を
実施
するとともに、
調査
及び
研究
、
就労支援
などの総合的な
対策
を進めていきます。
ゲノム医療
については、昨年十一月に設けた
タスクフォース
において、
ゲノム医療
の質の
確保
など
実用化
に向けた
検討
を進めていきます。
集団予防接種等
の際の
注射器
の
連続使用
により
B型肝炎ウイルス
に感染した
者等
に対する
給付金
の
請求期限
の延長や
給付金
の
支給対象
の
拡大
を
内容
とする
法案
を今
国会
に提出しました。 今般の
一般財団法人化学及血清療法研究所
における
事案
を契機として明らかになった、
ワクチン
、
血液製剤
の安定的な供給に関する
課題
に対処するため、
省内
に
タスクフォース
を設置して抜本的な
対策
を
検討
しており、今後も
ワクチン
、
血液製剤
を含めた
医薬品等
を
安心
して利用できる
体制
の
整備
に努めます。
食品
の
安全性
については、引き続きその
確保
に取り組みます。また、
生活衛生関係営業
の
振興
、
検疫体制
の
拡充
、いわゆる
民泊サービス
に係る
規制改革
、老朽化した
水道施設
の
計画的更新
や
耐震化
、
運営基盤強化
のための
広域化等
を
推進
していきます。
国際保健分野
については、国際的な
公衆衛生危機
への備えと
対応
、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの
推進
、超
高齢社会
への
対応
や
薬剤耐性菌対策等
の
課題
に
対応
していく必要があります。本年五月の
伊勢志摩サミット
、九月の
G7神戸保健大臣会合等
において、これらの
課題
について
議論
を主導し、
国際社会
における
日本
のプレゼンスを高めていきます。
外国人技能実習制度
については、
実習
の
適正
な
実施
及び
実習生
の
保護
を図るための
法案
が
衆議院
において
継続審議
となっていますが、
関係省庁
と共同して
管理監督体制
の抜本的な
強化
に取り組んでいきます。
援護施策
については、
戦没者
の
遺骨収集帰還事業
の
促進
を図るとともに、
慰霊事業
に着実に取り組み、
戦傷病者
や
戦没者遺族
、
中国残留邦人等
に対する
支援策
をきめ細かく
実施
していきます。また、
戦傷病者等
の妻に対する
特別給付金
を
継続
して支給するための
法案
を今
国会
に提出しました。
東日本大震災
の
発生
からもうすぐ五年がたとうとする今もなお、多くの方々が
避難生活
を送っておられます。私自身も
復興大臣
であるとの強い意識で、
被災者
の
健康確保
や心の
ケア
、
医療
、
介護
の
体制整備
、
雇用対策
などを進めていきます。 以上、
厚生労働行政
の当面の主な
課題
と
対応
について
説明
させていただきました。
委員長
、理事を始め
委員
の
皆様方
、
国民
の
皆様方
に一層の御
理解
と御
協力
を賜りますよう
お願い
をいたします。
三原じゅん子
4
○
委員長
(
三原じゅん子
君) 次に、
平成
二十八年度
厚生労働省関係予算
について、
厚生労働
副
大臣
から
説明
を聴取いたします。
竹内厚生労働
副
大臣
。
竹内譲
5
○副
大臣
(
竹内譲
君)
厚生労働
副
大臣
の
竹内
でございます。 とかしき副
大臣
、三
ッ林
、
太田
両
政務官
とともに
塩崎大臣
を支え、
三原委員長
を始め
委員
の
皆様
の御
理解
と御
協力
を得ながら
厚生労働行政
の
推進
に邁進していきたいと思いますので、どうぞよろしく
お願い
いたします。
平成
二十八年度
厚生労働省関係予算案
の概要について
説明
いたします。
平成
二十八年度
厚生労働省所管一般会計予算案
の総額は三十兆三千百十億円であり、
平成
二十七年度当初
予算額
と比較しますと三千九百六十三億円、一・三%の増加となっています。 また、
平成
二十八年度
厚生労働省所管特別会計予算案
については、
復興庁
に一括計上した
予算案
を含め、
東日本大震災復興特別会計
、
労働保険特別会計
、
年金特別会計
に所要の
予算案
を計上しています。
平成
二十八年度
予算案
では、先般
成立
した
平成
二十七年度
補正予算
と併せ、一億総
活躍社会
の
実現
に向けた新三本の
矢関係
の
施策
を重点的に
推進
することとしています。第一の矢である
希望
を生み出す強い
経済
として、
最低賃金
、
賃金引上げ
を通じた
消費
の喚起などを、第二の矢、夢を紡ぐ
子育て支援
として、
出産
後、
子育て
中も
就業
が可能な多様な
保育サービス
の
充実
などを、第三の矢、
安心
につながる
社会保障
として、
高齢者
の
利用ニーズ
に
対応
した
介護サービス基盤
の
確保
などを図ってまいります。 また、
消費税増収分等
を活用した
社会保障
の
充実
については、
消費税増収分
に加え、
社会保障改革プログラム法等
に基づく
重点化
、
効率化
による
財政効果
も活用し、
子ども
・
子育て支援
新
制度
の段階的な
拡充
などを行うこととしています。 以下、
主要施策
について
説明
いたします。 第一に、
医療
、
介護
について、
団塊
の
世代
が七十五歳以上となり、
医療
、
介護等
の需要の急増が予想される二〇二五年、更にその先の二〇三五年を見据えた
課題解決
に向け、
医療
・
介護サービス提供体制
の
改革
を本格的に進めるため、
地域医療介護総合確保基金
による
事業
や
認知症施策
などを
推進
します。 また、
医療分野
の
研究開発
を
促進
することなどにより、革新的な
医療技術
の
実用化
を
推進
し、
医療関連産業
の
国際競争力
を
向上
させるとともに、
予防
、
健康管理
の
推進
などにより、
健康長寿社会
の
実現
を目指します。 第二に、
子供
を産み育てやすい
環境
を
整備
するため、
子供
の貧困と一人
親家庭対策
の
推進
や
児童虐待防止対策
、
社会的養護
の
充実強化
、
待機児童解消加速化プラン
に基づく
保育所等
の
受入れ児童数
の
拡大
、
母子保健医療対策
の
強化
などを図ります。 第三に、
少子高齢化
が進む中で、
全員参加
の
社会
の
実現
を加速するため、
女性
の
活躍推進
、仕事と
家庭
の
両立支援
、
若者
の
就職支援
、
高齢者
、
障害者等
の
就業環境整備
などを図ります。 第四に、公正、
適正
で納得して働くことのできる
環境整備
を図るため、非
正規雇用労働者
の
正社員転換
や
待遇改善
、
働き方
改革
の
実現
、
人材力強化
、
人材確保対策
の
推進
などを図ります。 第五に、健康で安全な
生活
の
確保
のため、
難病
、
がん
、
肝炎等
の
各種疾病対策
や
感染症対策
などを
推進
するほか、
危険ドラッグ対策
、
食品
の
安全対策
、強靱、安全、持続可能な
水道
の
構築
などの
取組
を進めます。 第六に、
自立
した
生活
の
実現
と暮らしの
安心
を
確保
するため、
地域
の
福祉サービス
に係る新たな
システム
の
構築
、
生活困窮者
の
自立
・
就労支援等
の
推進
や
生活保護
の
適正実施
、
自殺対策
の
推進
などを図ります。 第七に、
障害児
、
障害者
の
社会参加
の機会の
確保
と
地域社会
における
共生
を
支援
するため、
障害福祉サービス
の
充実
、
地域生活支援
の着実な
実施
や
就労支援
、
精神障害者
や
発達障害者
などへの
支援施策
を
推進
します。 第八に、持続可能で
安心
できる
年金制度
を確実に運営するとともに、
日本年金機構
における
不正アクセス
による
情報流出事案
を踏まえた
情報セキュリティー対策
の
強化
を進めます。 以上のほか、
世界保健機関
や
国際労働機関等
を通じた
国際協力
の
推進
、
科学技術
の
振興
などを図ります。 なお、
委員
の
皆様
のお手元に資料が配付されていますが、
一般会計予算案
の
主要経費別内訳
及び
特別会計予算案
の
歳入歳出予定額
については、
説明
を省略させていただきます。 今後とも、
国民生活
の安全、
安心
の
確保
と質の
向上
、
雇用
の安定を図るため、
厚生労働行政
の
推進
に一層努力していきますので、
皆様
のなお一層の御
理解
と御
協力
を
お願い
いたします。
三原じゅん子
6
○
委員長
(
三原じゅん子
君) 以上で
所信
及び
予算
の
説明
の聴取は終わりました。 本件に対する質疑は後日に譲ることといたします。 この際、とか
しき厚生労働
副
大臣
、三
ッ林厚生労働大臣政務官
及び
太田厚生労働大臣政務官
から発言を求められておりますので、順次これを許します。とか
しき厚生労働
副
大臣
。
とかしきなおみ
7
○副
大臣
(とか
しきなおみ
君) この度、
厚生労働
副
大臣
を拝命いたしましたとか
しきなおみ
でございます。 私の担当は、
労働
、
子育て支援
、
年金
でございます。
少子高齢化
が大変進む中、働きがい、生きがいを持って
生活
できるように、そして多様な
働き方
、さらに
子育て
を
実現
できるようにしっかりと
政策
に取り組んでまいります。
厚生労働委員会
の
皆様
の御
協力
と御
理解
を得ながら、
竹内
副
大臣
、さらに両
政務官
とともに
塩崎大臣
をしっかりと補佐させていただきたいと思いますので、どうぞよろしく
お願い
いたします。 ありがとうございました。
三原じゅん子
8
○
委員長
(
三原じゅん子
君) 三
ッ林厚生労働大臣政務官
。
三ッ林裕巳
9
○
大臣政務官
(三
ッ林裕巳
君) この度、
厚生労働大臣政務官
を拝命いたしました三
ッ林裕巳
でございます。 両副
大臣
、
太田大臣政務官
とともに
塩崎大臣
を補佐して
最大限努力
してまいりますので、どうぞよろしく
お願い
いたします。
三原じゅん子
10
○
委員長
(
三原じゅん子
君)
太田厚生労働大臣政務官
。
太田房江
11
○
大臣政務官
(
太田房江
君) この度、
厚生労働大臣政務官
を拝命いたしました
太田房江
でございます。 両副
大臣
、三
ッ林大臣政務官
とともに
塩崎大臣
を補佐して
最大限努力
をしてまいりますので、どうぞよろしく
お願い
を申し上げます。
三原じゅん子
12
○
委員長
(
三原じゅん子
君) 本日はこれにて散会いたします。 午後零時四十分散会