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小野次郎君 民進党の
小野次郎です。
外務大臣、
大臣に直接は後で
質問させていただきますけれども、今回の
オリンピックの
東京招致をめぐる
疑惑というんでしょうね、
疑惑については、非常に私も、多分多くの
国民も心を暗くしている出来事だと思います。
というのは、
みそを付けるという表現がありますけど、
みそを
付けっ放しですよね、この
オリンピック。最初にエンブレムがあんなことになり、スタジアムがあんなことになり、
聖火台がないという話になって、それで、招致したことについてまでこうやって国際的なレベルで
疑惑を提示されるというのは非常に心が暗くなります。
私が、
東京オリンピック、前の
東京オリンピックのとき、自分は
記憶が何かあるかなと思い返してみたら、私は
地方で育ったんですけど、前の年、一九六三年に
東京へ出てきたときの
記憶がありまして、上を見上げると、やたら何か、
高速道路ですかね、
工事をコンコンコンコン至る所でやっていました。それで、下を歩こうと思うと、田舎から出てきたものですから、気になったのは、
工事中で
東京じゅう至る所
鉄板が敷き詰めてあって、
東京の歩道というのは
鉄板で造っているのかなと思うぐらい
工事していました。そんな
記憶があって、ただそれは、当時子供ですし、いわゆる高度成長に入る時期ですから、悪い印象じゃなくて、何か
日本中が建設ムードだったなという印象があって、それを自分の住んでいる、仙台だったですが、仙台へ帰って、すごいよ
東京はと言った
記憶があるんですけれども。
五十年たって
国民の
オリンピックに向けての意識は大分変わったと思うんですね。今はやっぱり、
日本で開催できるのはいいことだと思うし、ただ、そこはアマチュア中心のスポーツマンシップというのを、美しいプレーを見たいという気持ちと、できればその中で
日本の選手に頑張ってもらいたいというぐらいのことであって、何かそれを、
オリンピック招致をネタにして、何であれ、とにかく招致して、そこが
一つの、何かさっきのとんかちというんですか、公共事業のネタになるだろうみたいな、そんなことで
期待している方というのは昔と違って今度は余りいないんじゃないかと思うんですね。
その意味では、やっぱりクリーンな企画、運営であることというのが何よりも大前提であって、昨日ちょっと、今日こういう
質問をしようと思うということを普通の友達にしたら、もう何か返上したらいいんじゃないかというぐらい言う人もいるんですよね、そんな
疑惑掛けられるぐらいだったら。それぐらい重要な問題だと私は思っております。
まず、法務省にお
伺いします。林刑事
局長、お越しいただいてありがとうございます。
法務省には一般論で聞かないと絶対に答えてくれないというのは分かっていますので、極めて一般論で
伺いますけれども、そもそも我々がこの
疑惑についてあっと驚かされたのは、フランスの司法省の検事局が公式のコミュニケというのを発表して、そこにこういう
疑惑があるってこう書いてあって、予審を開始するというふうに書いてあって、そこに罪名が書いてあると。ところが、一体この事件って何の事件、
疑惑って言ったらいいか僕も悩んだんですね。
というのは、このコミュニケには贈収賄というのから書いてあるんですけど、私は贈収賄というのは普通、公務員のものをいうんだと思うんですけど、
民間人の贈収賄罪というのは
我が国の刑事法令にもあるんでしょうか。