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2016-03-15 第190回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第3号
公式Web版
会議録情報
0
平成
二十八年三月十五日(火曜日) 午後零時二十分開会 ─────────────
委員
の
異動
一月二十七日
辞任
補欠選任
吉川ゆうみ
君
江島
潔君 三月十一日
辞任
補欠選任
吉田
忠智
君
寺田
典城
君 三月十四日
辞任
補欠選任
長谷川
岳君
上月
良祐君
石橋
通宏
君
相原久美子
君 藤末
健三
君
大島九州男
君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
江崎
孝君 理 事
石田
昌宏
君
末松
信介君
藤本
祐司君
秋野
公造
君 委 員
江島
潔君
上月
良祐君 鴻池
祥肇
君
二之湯
智君 野村 哲郎君 橋本 聖子君 三宅
伸吾
君 山本 一太君
相原久美子
君
大島九州男
君 大塚 耕平君 横山 信一君 紙 智子君
儀間
光男君
寺田
典城
君
国務大臣
外務大臣
岸田
文雄
君
国務大臣
(
内閣
府
特命担
当
大臣
(
沖縄及
び北方対策
))
島尻安伊子
君 副
大臣
内閣
府副
大臣
松本
文明
君
外務
副
大臣
木原
誠二
君
大臣政務官
内閣
府
大臣政務
官
酒井
庸行
君
外務大臣政務官
浜地
雅一
君
外務大臣政務官
山田
美樹
君
事務局側
第一
特別調査室
長 松井 一彦君 ───────────── 本日の
会議
に付した案件 ○
沖縄及
び
北方
問題に関しての
対策樹立
に関する
調査
(
沖縄及
び
北方
問題に関しての
施策
に関する件 ) (
派遣委員
の
報告
) ─────────────
江崎孝
1
○
委員長
(
江崎孝
君) ただいまから
沖縄及
び
北方
問題に関する
特別委員会
を開会いたします。
委員
の
異動
について御
報告
いたします。 昨日までに、
吉川ゆうみ
君、
吉田忠智
君、藤末
健三
君、
石橋通宏
君及び
長谷川岳
君が
委員
を
辞任
され、その
補欠
として
江島潔
君、
寺田典城
君、
大島九州男
君、
相原久美子
君及び
上月良祐
君が選任されました。 ─────────────
江崎孝
2
○
委員長
(
江崎孝
君)
沖縄及
び
北方
問題に関しての
対策樹立
に関する
調査
を議題といたします。
沖縄及
び
北方
問題に関しての
施策
に関する件について
関係大臣
から
所信
を聴取いたします。 まず、
島尻沖縄
及び
北方対策担当大臣
から
所信
を聴取いたします。
島尻沖縄
及び
北方対策担当大臣
。
島尻安伊子
3
○
国務大臣
(
島尻安伊子
君)
沖縄及
び北方対策
を担当する
内閣
府
特命担当大臣
の
島尻安伊子
でございます。
沖縄及
び
北方
問題に関する
特別委員会
の
開催
に当たり、
所信
の一端を申し述べます。 まず、
沖縄政策
について申し上げます。
沖縄
については、
昭和
四十七年の
本土復帰
以来、諸
施策
を積極的に講じてきた結果、
社会資本
を
中心
に
本土
との
格差
は縮小してまいりました。今日では、魅力ある
観光地
として、また、
情報通信
、
物流
の
分野
においても
発展
を遂げております。しかし、依然、低い
県民所得
などの
課題
が存在しています。 一方で、
沖縄
は、東アジアの
中心
に位置する
地理的特性
や
日本
一高い
出生率
、
若年人口率
といった
優位性
、
潜在力
を有しています。これらを生かし、
沖縄
が自立的に
発展
し、
日本
の
フロントランナー
として
日本経済再生
の
牽引役
となるよう、引き続き、
沖縄振興策
を総合的、積極的に
推進
してまいります。
観光
・
リゾート産業
については、昨年の
観光客数
は過去最高の七百七十六万人を記録し、
外国人
についても百五十万人となるなど、好調に推移しております。引き続き、
誘客拡大
と
観光
の高
付加価値化
を進めてまいります。
情報通信関連産業
についても、一層の
集積
と高
付加価値化
を図ってまいります。
国際物流拠点産業
については、引き続き、
アジア主要都市
を結節する
国際物流拠点
の
形成
を図りつつ、
企業
の
集積
を図ってまいります。 これらの
産業振興
については、特区、
地域制度
を活用し、
推進
してまいります。
平成
二十八年度
沖縄振興予算案
については、厳しい
財政事情
の下、
沖縄振興
を
推進
するために必要な額を積み上げ、前年度より十億円増額した総額三千三百五十億円を計上いたしました。 特に、
一括交付金制度
については、
沖縄振興
に大きく寄与していると
認識
しております。この
制度
がより一層効果的に活用されるよう取り組んでまいります。 また、
空港
や
港湾
、
主要幹線道路
などの
社会資本整備
を一層
推進
してまいります。 特に、重要な
拠点空港
である
那覇
空港
の
滑走路増設事業
については、
平成
三十一年度末の
供用開始
に向け、着実に
事業
を進めてまいります。
大型クルーズ船
の寄港が
増加
している
那覇
港、
石垣
港における
大型旅客船ターミナル
の
整備
も進めてまいります。
沖縄科学技術大学院大学
については、新たな
研究棟
の
建設
や
新規教員
の採用など、
規模拡充
に向けた
取組
やグローバルな知的・
産業クラスター
の
形成
を
支援
してまいります。 さらに、
平成
二十八年度
予算案
においては、
全国
と比べて特に深刻な
沖縄
の子供の貧困に関する
状況
に緊急に対応するための
予算
を新たに計上いたしました。今後、
沖縄
の
実情
を踏まえた
支援員
の配置や
居場所づくり
をモデル的、集中的に実施してまいります。 このほか、
農林水産業
の
振興
、
離島
の
振興
、
北部地域
の
振興
、
鉄軌道等
の
調査
、
北部地域大型観光拠点等
に関する
調査
を進めるとともに、子育ての
支援
や
人材育成
及び雇用の促進に取り組んでまいります。また、
不発弾対策
についても着実に
取組
を進めてまいります。
沖縄
には、今なお多くの
在日米軍専用施設
・
区域
が存在し、
沖縄県民
の
皆様
に大きな御
負担
を掛けているものと
認識
しており、引き続き
沖縄
の
皆様
の
理解
を得る努力を続けながら、
沖縄
の
基地負担軽減
に取り組むことが
政府
の方針です。 特に、
普天間飛行場
については、その
危険性
の除去を図ることが極めて重要な
課題
であるとの
認識
の下、
日米合意
に従い、一日も早い
移設
に向けて、
政府
として取り組むこととしております。 昨年度末に
返還
された
西普天間住宅地区
を始めとする
駐留軍用地
の
跡地利用
は、今後の
沖縄振興
の
観点
から極めて重要な
課題
です。
平成
二十八年度
予算案
においては、
拠点返還地跡地利用推進
のための
交付金
について新たに計上いたしました。
地元
の
要望
である
西普天間住宅地区跡地
における
琉球大学医学部
及び同
附属病院
の
移設
を含む
国際医療拠点構想
の
具体化
に向けた
取組
を始め、
跡地利用
をしっかりと
推進
してまいります。 次に、
北方領土
問題について申し上げます。 私は、昨年十一月、根室市の納沙布岬を始めとする
北方領土隣接地域
の一市四町を訪問しました。
北方領土
を目の前にして、近くて遠い四島の
返還
を願う元
島民
の
皆様
の強い望郷の
思い
をお聞きすることで、改めて四島
返還
に向けた
決意
を強くいたしました。
北方領土
の日である二月七日には、元
島民
の
皆様
や
返還要求運動関係者
に加え、各政党の
代表者
や
江崎委員長
にも御出席いただき、
平成
二十八年
北方領土返還要求全国大会
を
開催
いたしました。私からは、若い
世代
に対する
広報啓発
を始め、裾野の広い
返還要求運動
の
推進
に
全力
で取り組むことをお約束したところです。
安倍総理大臣
からも、元
島民
の
皆様
が御高齢になられていることを踏まえ、早急に
北方領土
問題を
解決
しなければならないとの強い
決意
が表明されました。
北方対策担当大臣
として、
北方領土
問題が一日も早く
解決
されるよう、
関係団体
と密接に連携しながら、
外交交渉
を後押しする
国民世論
の
啓発
に
全力
で取り組んでまいります。
平成
二十八年度
予算案
においては、引き続き、若い
世代
を対象にした
啓発
、
教育機会
の
拡充
を図るため、
教育者会議
が実施する
事業
に対する
支援
や、インターネットによる呼びかけ、
啓発用広報キャラクター
「エリカちゃん」を活用した
事業
を実施するための経費を計上しております。 また、
相互理解
の増進を図り、
領土
問題の
解決
に寄与するという本来の目的を実現するための戦略的な
北方
四島
交流事業
の
推進
に努めるとともに、元
島民
の
皆様
への
援護措置
にも引き続き取り組んでまいります。
江崎委員長
を始め
理事
、
委員
の
皆様方
の一層の御
理解
と御
協力
をお願い申し上げます。
江崎孝
4
○
委員長
(
江崎孝
君) 次に、
岸田外務大臣
から
所信
を聴取いたします。
岸田外務大臣
。
岸田文雄
5
○
国務大臣
(
岸田文雄
君)
沖縄及
び
北方
問題に関する
特別委員会
の
開催
に当たり、御
挨拶
を申し上げるとともに、
所信
を申し述べます。 まず、
沖縄
に関する事項について述べます。
日本
を取り巻く
安全保障環境
は一層厳しさを増しています。その中で、
我が国
の安全を
確保
する上で、
我が国外交
・
安全保障政策
の基軸である
日米同盟
の
強化
と
域内外
のパートナーとの
協力関係
の
強化
が不可欠です。特に、在
沖縄米軍
を含む
在日米軍
の
抑止力
は、
我が国
の安全、ひいては
地域
の平和と安全の
確保
に不可欠です。
米軍
の
抑止力
を維持しつつ
普天間飛行場
の
危険性
を除去すべく、
政府
として一日も早い辺野古への
移設
に向けて取り組みます。先般
沖縄
県と合意した
和解条項
については、
政府
として、その
内容
を誠実に実行してまいります。また、
沖縄
の
負担軽減
にも引き続き
全力
で取り組みます。昨年九月には、日米地位協定の
環境補足協定
を締結し、十二月には
沖縄
の
在日米軍施設
・
区域
の一部
早期返還等
に関する
日米共同発表
を行いました。
沖縄
県の
尖閣諸島
についても一言申し上げます。
尖閣諸島
をめぐる
情勢
については、
日本
の
領土
、
領海
、
領空
は
断固
として守り抜くとの
決意
で
毅然
かつ冷静に対応していく
考え
です。一方、
中国
との
関係
は、
日本
にとって最も重要な二
国間関係
の
一つ
であり、大局的な
観点
から
戦略的互恵関係
を
推進
していきます。 次に、
日ロ関係
及び
北方領土
問題について述べます。
日ロ関係
については、最大の懸案である
北方領土
問題について、昨年九月の私の
訪ロ
で
平和条約締結交渉
を再開しました。本年一月の日
ロ首脳電話会談
では、両
首脳
間で、
プーチン大統領訪日
前のしかるべき時期に、
安倍総理
が非公式に
ロシア
を訪問する方向で調整を進めることで一致しました。 今年こそ
日本
の国益に資する形で
日ロ関係
全体が前に進む一年にしなければなりません。
北方
四島の帰属の問題を
解決
して
平和条約
を締結すべく、一層力を入れて
交渉
に当たるとともに、様々な
機会
を活用して
政治対話
を積極的に行ってまいります。 私自身、元
島民
の
方々
の
思い
を胸に、
交渉
の前進を図ってまいります。元
島民
、
北方
四島
隣接地域
の
方々
はもちろん、全ての
国民
から
政府
の
取組
に対する
理解
と力強い支持をいただき、しっかりとした
交渉
を展開していく
考え
です。 以上の諸問題に取り組むに当たり、
江崎委員長
を始め
理事
、
委員各位
の御
指導
と御
鞭撻
を心からお願い申し上げます。
江崎孝
6
○
委員長
(
江崎孝
君) 以上で
所信
の聴取は終了いたしました。 本件に対する質疑は後日に譲ることといたします。 この際、副
大臣
及び
大臣政務官
から発言を求められておりますので、順次これを許します。
松本内閣府副大臣
。
松本文明
7
○副
大臣
(
松本文明
君)
内閣
府副
大臣
を拝命いたしております
松本文明
と申します。
島尻大臣
の下で、職責を果たすために
全力
で取り組んでまいります。
江崎委員長
、そして
理事
の
先生方
、
委員
の
先生方
の格段の御
指導
を賜りますようにお願いを申し上げ、
挨拶
といたします。 ありがとうございました。
江崎孝
8
○
委員長
(
江崎孝
君)
木原外務
副
大臣
。
木原誠二
9
○副
大臣
(
木原誠二
君)
外務
副
大臣
の
木原誠二
でございます。
我が国
を取り巻く
安全保障環境
が一層厳しさを増している中で、
日米同盟
の
強化
に取り組みつつ、特に
尖閣諸島
をめぐる
情勢
について、
我が国
の
領土
、
領海
、
領空
を
断固
として守り抜くとの
決意
で、
毅然
かつ冷静に対応してまいります。 また、
ロシア
との間で様々な
分野
における
協力
の
進展
を図りながら、
平和条約締結交渉
にしっかりと取り組んでまいります。
外務
副
大臣
として
全力
で取り組んでまいりますので、
江崎委員長
を始め
理事
、
委員各位
の御
指導
を心からお願い申し上げます。
江崎孝
10
○
委員長
(
江崎孝
君)
酒井内閣
府
大臣政務官
。
酒井庸行
11
○
大臣政務官
(
酒井庸行
君)
内閣
府
大臣政務官
の
酒井庸行
でございます。
島尻大臣
、そして
松本
副
大臣
を補佐し、
沖縄政策
及び
北方領土
問題の
解決
に
全力
で取り組んでまいります。
江崎委員長
を始め
理事
、
委員
の
皆様各位
の御
指導
、御
鞭撻
をよろしくお願い申し上げます。
江崎孝
12
○
委員長
(
江崎孝
君)
浜地外務大臣政務官
。
浜地雅一
13
○
大臣政務官
(
浜地雅一
君)
外務大臣政務官
を拝命しております
浜地雅一
と申します。よろしくお願い申し上げます。
外務大臣政務官
としての
責任
を全うすべく、
全力
で
岸田外務大臣
を補佐してまいる所存でございます。
江崎委員長
、また
理事
、
委員
の
皆様方
の是非御
理解
と御
協力
をよろしくお願い申し上げます。 ありがとうございます。
江崎孝
14
○
委員長
(
江崎孝
君)
山田外務大臣政務官
。
山田美樹
15
○
大臣政務官
(
山田美樹
君)
外務大臣政務官
の
山田美樹
でございます。
日米同盟
の
強化
、
ロシア
との
平和条約交渉
への
取組
などの重要問題について、
外務大臣政務官
としての
責任
を果たすべく、
岸田外務大臣
を補佐してまいります。
江崎委員長
を始め
理事
、
委員各位
の御
支援
と御
協力
を心からお願い申し上げます。
江崎孝
16
○
委員長
(
江崎孝
君)
政府側
は御退席いただいて結構でございます。 ─────────────
江崎孝
17
○
委員長
(
江崎孝
君) 次に、先般本
委員会
が行いました
委員派遣
につきまして、
派遣委員
の
報告
を聴取いたします。
石田昌宏
君。
石田昌宏
18
○
石田昌宏
君 先般行われました
委員派遣
について、その
概要
を御
報告
申し上げます。 去る二月十五日から十六日までの二日間、
沖縄
県に赴き、同県の
振興開発問題等
に関する
実情
を
調査
してまいりました。
派遣委員
は、
江崎委員長
、
末松理事
、
藤本理事
、
秋野理事
、
紙委員
、
儀間委員
、そして私、
石田
の七名です。
我が国
の
南西端
に位置し、
全国有数
の
島嶼県
である
沖縄
県では、
昭和
四十七年五月の
本土復帰
後、三次にわたる
沖縄振興開発計画
と、それに続く
沖縄振興計画
に基づき、
本土
との
格差是正
や
沖縄
の自立的・
持続的発展
のための
各種施策
が実施されてまいりました。
平成
二十四年の
沖縄振興特措法改正
後は、
沖縄
県が主体的に定めた
沖縄
二十一
世紀ビジョン基本計画
に基づき、国、県、市町村が
一体
となって、
各種
の
振興施策
が実施されております。
沖縄
県には
本島
のほかに三十九もの
有人離島
があることから、
人口規模
や
経済規模
が小さいという不利な
条件
をいかにして克服し、それを
沖縄
のみならず
我が国
全体の利益につなげていくかが
沖縄振興
の
課題
の
一つ
となっております。
有人離島
の中でも
石垣島
を始めとする
八重山圏域
は、
中国
や台湾と近接する
国境離島
であり、
我が国
の
領土
や
海洋権益保全
の上で重要な役割を果たしております。 以上に鑑み、今回の
派遣
では
沖縄本島
のほか
八重山圏域
の
中心
である
石垣島
を訪問することといたした次第です。 以下、
調査
の
概要
につきまして御
報告
申し上げますが、詳細につきましては、お手元に配付されております
報告書
により御承知願いたいと存じます。 初日は、まず
沖縄本島
、恩納村に立地する
沖縄科学技術大学院大学
を訪問し、
ドーファン理事長
兼学長から
概況説明
を聴取し、
意見交換
を行った後、
大学構内
を視察いたしました。
平成
二十四年九月の
開学
以来、国際色豊かな五十一名の
教員
の下で活発な
研究教育活動
が行われており、小規模ながら国際的な評価も年々上がっているとのことでした。 続いて、うるま市に立地する
沖縄IT津梁パーク
を訪問し、
沖縄
県
商工労働部
から
概況説明
を聴取し、また、同
施設入居企業
の
一つ
である
株式会社レキサス
から、
同社
の
活動内容等
を聴取した後、
意見交換
を行いました。
IT津梁パーク
は
本島経済
の
中心
である
那覇
市からはやや離れているものの、
官民一体
となった管理・
運営
が功を奏し、
入居
を希望する
企業
が後を絶たず、今後とも
沖縄
における
情報通信産業
の
振興
を牽引する
施設
として
発展
する
可能性
のあることが実感できました。 その後、
石垣島
に移動し、
石垣
市、竹富町及び与那国町の一市二町により構成される
八重山
市
町会
から
要望
を聴取した後、
八重山圏域
の
行政関係者
、
観光
、
農林水産業
、
教育
、
医療
、酒造など
地元
の
関係団体
の
方々
と懇談を行いました。
八重山
市
町会
からは、
国立自然史博物館
の
建設
など計九項目の
要望
をいただきましたが、
国境離島
である
八重山圏域
の
振興
を図ることが
沖縄
のみならず
我が国
の繁栄の上でいかに重要であるのかがよく
認識
できました。 二日目は、まず、
石垣
市
新港地区
に係留中の
巡視船
「たけとみ」の
船内
において、
石垣海上保安部
から、同部の体制や
尖閣諸島周辺海域
における
警備活動状況
などについて
説明
を聴取し、
意見交換
を行うとともに、
巡視船内
を視察いたしました。常態化している
尖閣諸島周辺海域
での
外国公船
の航行に対しては適切に対応しているとのことであり、同
保安部
による
領海警備等
の
活動
が
我が国
の
領土保全
や
海洋権益
の
確保
においていかに重要であるかが改めて
認識
できました。 その後、同
地区
内に所在する
船艇倉庫
の屋上から、
旅客船ターミナル整備事業
を視察するとともに、
石垣港湾事務所
から
石垣
港の
利用状況
、
港湾施設
の
整備状況
などについて
説明
を聴取いたしました。二年後の
平成
三十年には
大型クルーズ船
に対応できる
旅客船ターミナル
が完成する予定であり、更なる
観光客
の
増加
が期待できるとのことでした。 続いて、
石垣
市
水産加工施設
を訪問し、
石垣
市及び
八重山漁業協同組合
から
施設概況
のほか、
八重山圏域
の
水産業
をめぐる
課題
などについて
説明
を聴取するとともに、
施設
内を視察いたしました。同
施設
は
沖縄初
の
複合型水産加工施設
であり、新製品の
開発
にも取り組んでいるとのことでした。 その後、
石垣島製糖株式会社
を訪問し、
石垣島
における
基幹作物
である
サトウキビ
から作られる
原料糖
の
製造工程
を視察するとともに、同島における
原料糖製造工程
を一手に担っている
同社
が抱える
課題
などについて
説明
を聴取いたしました。
昭和
三十六年に
建設
された
製糖工場
は
老朽化
が進んでおり、
工場
が操業を停止すれば、
石垣島
の
サトウキビ生産農家
に甚大な影響が及ぶとのことでした。 続いて、
八重山肥育センター
に移動し、
JAおき
なわから、
施設
の
運営状況
などについて
説明
を聴取いたしました。
石垣牛
は
ブランド牛
として高値で取引されている一方、増大する需要に
生産
が追い付かず、
素牛
の仕入価格も
上昇傾向
にあるとのことでした。 最後に、
平成
二十五年三月に
供用
が開始された新
石垣空港
において、
石垣
市から
利用状況
などについて
説明
を聴取するとともに、
空港施設
を視察いたしました。
供用開始
後は
旅客数
もかなり伸びており、特に
羽田路線
の
旅客数
の
増加
が顕著であるとのことでした。 今回の
派遣
で訪れた
沖縄科学技術大学院大学
及び
沖縄IT津梁パーク
においては、
科学技術
及び
情報通信産業
の
振興
を通じて、
民間主導
による
自立型経済
の構築に向けた
取組
の
成果
が表れていると感じた一方で、
施設整備
、
沖縄
県
経済
や
高度人材育成
への貢献といった面では、国による
支援
が引き続き必要とされているとの
思い
を致しました。 また、
石垣島
を始め
八重山圏域
については、地理的に不利な
条件
を抱えつつも、好調な
観光リゾート産業
に支えられ、全体としては着実に
振興
が図られておりますが、
地元
からの
要望
をしっかりと踏まえながら、
離島
に人が住み続けられる
条件
を整えることが重要であると改めて
認識
をいたしました。
離島振興
を含む
沖縄振興
の更なる
進展
に資するためにも、今回の
委員派遣
の
成果
を踏まえて、当
委員会
において十分な議論を行い、国の諸
施策
に適切に反映されるよう尽くしていくことが重要と
考え
る次第であります。
報告
を終わるに当たり、御
協力
をいただきました
内閣
府
沖縄総合事務局
を始め国の
関係機関
、
沖縄
県、
石垣
市、
八重山圏域
の
関係者
の
皆様
及び各
視察先
の
皆様
に厚く御礼を申し上げます。 なお、
報告書
につきましては、本日の
会議録
の
末尾
に掲載されますよう、お取り計らいをいただきたいと存じます。 以上です。
江崎孝
19
○
委員長
(
江崎孝
君) 以上で
派遣委員
の
報告
は終了いたしました。 ただいまの
派遣報告
につきましては、別途、詳細にわたる
報告書
が提出されておりますので、これを本日の
会議録
の
末尾
に掲載することにいたしたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
江崎孝
20
○
委員長
(
江崎孝
君) 御
異議
ないと認め、さよう取り計らいます。 本日はこれにて散会いたします。 午後零時四十三分散会