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竹田参考人 ただいま御指名いただきました日本オリンピック
委員会、JOCの
竹田でございます。
先生方には、日ごろから我が国のスポーツ振興に多大な御
支援、御
協力を賜り、また、この八月に開催されますリオデジャネイロ・オリンピック大会、二〇二〇年の東京オリンピック大会に向けて多大な御
支援をいただいていることを心から
感謝申し上げたいと思います。また、大会の招致
活動につきましても、
皆様方には多大な御
支援そして御
協力をいただいたことを改めて御礼を申し上げたいと思います。
本日は、日本オリンピック
委員会の会長の
竹田でございますが、二〇二〇年東京大会の招致
活動にかかわる問題でございますので、特定非営利
活動法人東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック招致
委員会の元
理事長として説明をさせていただきたいと思います。
二〇二〇年の招致
委員会は、二〇一一年九月にJOCと東京都で立ち上げ、そして招致
活動をスタートいたしました。同年十二月には、衆参両議院の招致決議、そして閣議了解をいただき、本格的
活動となりました。
その
活動に当たっては、民間資金の調達として、各界各層からの寄附、そして協賛金をベースとして、税金を一切使わないでこの
活動を行ったということをまずお伝えしたいと思います。
また、オリンピック招致
活動で海外コンサルの契約を結ぶことは、国際的に見ても極めて一般的でありまして、むしろ海外コンサル契約なしでは招致は成功しないとまで言われているほどであり、これは事実であると思っております。
今回、どのような契約が行われたかということを御説明申し上げたいと思います。
まず、経緯でありますが、先ほど馳
大臣からもお話がございました。この各種大会イベントを行うに当たって、代理店あるいはコンサルというのは自薦、他薦、多くありますが、今回は本人から売り込みがありました。そして、株式会社電通さんにその実績を確認いたしましたところ、十分その業務ができる、そして実績があるということを
伺い、
事務局で
判断したということを報告を受けております。特に、アジア、中東
地域において
活動実績が強いこと、この
地域を中心とした
活動に期待したところであります。
敗れた二〇一六年の東京招致の際には今回の倍近い多数のコンサルを雇っておりましたが、残念ながら余り機能させることができなかったため、二〇二〇年には絞り込んで
活動をいたしました。
招致
活動最終段階においては、特に実績のあるコンサルタントを探しており、契約するに至ったと報告を受けております。特に、陸上関係については影響力があると各方面からも聞き、PRすべき重点競技として
考えていたところでございます。世界陸上協会の会長の親族が関係しているということは全く認識していなかったということを申し添えます。
このIAAF、世界陸上競技連盟とブラック・タイディングス社は業務の実績はあるということは伺っておりますが、ラミン・ディアク氏そしてその息子さん
たちとこの会社が関係があるということは、全く我々は知る由もなかったということをお伝え申し上げます。
ただし、いずれにいたしましても、いずれのIOC
委員あるいはその親族がブラック・タイディングス社との資本関係や役員として関係していないということを認識しております。IOC
委員として、そしてその親族が、経営者ではなく、あくまで知人の範囲であれば問題はないということも認識しているところであります。
この会社の実績はいろいろございまして、決してペーパーカンパニーではございません。二〇一五年の世界陸上北京大会の招致コンサルタント、マーケティング、二〇〇八年北京オリンピックのホスピタリティーサポート、博鰲アジアフォーラムの
協力、そして二〇一二年イスタンブール世界室内陸上競技の大会等が挙げられます。
また、この契約の内容でありますが、先ほども御
質問ありました。ブラック・タイディングス社との契約は、異なる業務内容で二つの契約を行い、それぞれの業務対価として二回にわたって支払ったものでございます。これは、招致
委員会の正式な手続に基づき、そして契約を交わし、行ったものでございます。
この契約支払い行為につきましては、国際会計基準により、招致
委員会にて適切な会計処理をし、新日本有限責任監査法人等により正式に監査を受けたものであり、そして、IOCにも決算報告をし、承認を受けたところでございます。
内容といたしましては、一回目は、最終段階に入った国際ロビー
活動を効果的に、そして効率的に行うため、ロビー
活動コミュニケーション戦略の確立、IOC
委員の動向、周辺情報の収集、大会関係の情報収集などを業務といたしました。
国際関係のプロモーションは二〇一三年の一月から解禁でありまして、ですから、一月から、実際この契約は七月でありますが、七月から九月までの最後の一番大事なときに契約をしたわけでございます。
二回目の、招致決定後のIOC総会や東京招致の要因についての情報収集、分析を委託し、招致に関する報告や今後の
活動などのために基礎資料とすべく業務をしたものでございます。
ここで、よろしいですか。(玉木
委員「簡潔に
お願いします。時間がないので」と呼ぶ)はい、わかりました。
まず、業務内容ですけれども、そして、成果物のことについてお話し申し上げます。
当該業務の成果物はロビー
活動そのものであり、アポイントメントの実施や業務報告、情報分析などの有形無形の各種報告が成果であります。これらの成果は、最終段階までの情報収集と効果的なロビー
活動の詰めに大いに役立ったものであり、まさに最後の票読みと票獲得には欠かせないものであったというふうに確信をいたしております。
招致
活動の特殊性とその契約の実態について少し御説明をさせていただきたいと思います。
招致決定の一カ月前、二〇一三年八月十日から十八日まで開催されましたIAAF世界陸上選手権ですが、同時にIOCの
理事会が行われました。三十名以上のIOC
委員が来ることがわかっておりました。
二〇一六年のオリンピック・パラリンピック招致のときにも、二〇〇九年ベルリンで行われました同選手権が招致の決定一カ月前に開催されました。その決戦の場であり、そこでの
活動が十分でなかったということが敗因の一つとなっておりました。
二〇二〇年の招致では同じ失敗は許されず、モスクワの世界陸上の選手権で、
活動は決戦の場であり、そのための招致戦術を策定すべく、二〇一三年四月から六月にかけて全力で取り組んでおりました。しかし、世界陸上の
関係者へのアプローチの点での人脈が脆弱であるとの結論に至ったわけであります。
そこで、事前アプローチを受けていた数名のコンサルタントのうち、国際競技連盟大会に……(玉木
委員「
質問ができないです」と呼ぶ)