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2016-03-18 第190回国会 衆議院 法務委員会 第5号
公式Web版
会議録情報
0
平成
二十八年三月十八日(金曜日) 午後零時十一分
開議
出席委員
委員長
葉梨
康弘君
理事
安藤 裕君
理事
井野 俊郎君
理事
城内
実君
理事
鈴木
馨祐
君
理事
吉野 正芳君
理事
井出
庸生
君
理事
逢坂 誠二君
理事
國重
徹君
赤枝
恒雄
君
岩田
和親
君 大塚 拓君 奥野
信亮
君 門 博文君
菅家
一郎
君 笹川 博義君
白須賀貴樹
君
田所
嘉徳
君 冨樫 博之君
中川
俊直
君 藤原 崇君 古田 圭一君 宮澤 博行君 宮路 拓馬君 若狭 勝君 階 猛君
山尾志桜里
君 大口 善徳君 吉田
宣弘
君 清水 忠史君
畑野
君枝
君 木下 智彦君
上西小百合
君
鈴木
貴子君 …………………………………
法務大臣
岩城
光英君
法務
副大臣 盛山 正仁君
法務大臣政務官
田所
嘉徳
君
法務委員会専門員
矢部 明宏君
—————————————
委員
の
異動
三月十八日
辞任
補欠選任
あ
かま二郎
君
菅家
一郎
君
上川
陽子
君
中川
俊直
君
今野
智博
君
白須賀貴樹
君 辻
清人
君
岩田
和親
君
宮川
典子
君
赤枝
恒雄
君 同日
辞任
補欠選任
赤枝
恒雄
君
宮川
典子
君
岩田
和親
君 辻
清人
君
菅家
一郎
君 あ
かま二郎
君
白須賀貴樹
君
今野
智博
君
中川
俊直
君
上川
陽子
君
—————————————
本日の
会議
に付した案件
裁判所職員定員法
の一部を改正する
法律案
(
内閣提出
第一二号) ————◇—————
葉梨康弘
1
○
葉梨委員長
これより
会議
を開きます。
内閣提出
、
裁判所職員定員法
の一部を改正する
法律案
を
議題
といたします。
本案
に対する質疑は、去る十六日に終局いたしております。 これより
討論
に入ります。
討論
の申し出がありますので、これを許します。
畑野君枝
君。
畑野君枝
2
○
畑野委員
私は、
日本共産党
を代表して、
裁判所職員定員法
の一部を改正する
法律案
に
反対
の
討論
を行います。 本法案は、
判事
三十二人をふやし、
裁判官
以外の
裁判所職員
三十六人を減らすものです。
裁判官
以外の
裁判所職員
についての内訳は、書記官三十九人、
事務官
一人をふやす一方、
速記官
五人、
技能労務職員
七十一人を減らすものです。 最高裁が
定員合理化計画
に協力し、
定員削減
をさらに推し進めることは、
国民
の
裁判
を受ける
権利
の保障を後退させることになり、到底認めることはできません。
日本国憲法
の
もと
、
司法権
を担う
裁判所
には、独立してその
定員
や
人件費
を定める権限が与えられています。
裁判官
とともに
裁判官
以外の
職員
についても、現場の
定員要求
を積み上げて、
裁判所職員
を抜本的に
増員
すべきです。 配置がえに伴い二人庁を増加させることなどは、充実した
司法サービス
を求める全国からの声に反するものです。
家庭裁判所調査官
は、
成年後見関係事件
の激増により
家事事件
が増加し、
少年事件
を初め事案の性質も複雑化しているにもかかわらず、
増員
がありません。
家裁調査官
が
異動
により、介護のために長距離通勤する、内示がおくれ
保育所
に入れなかったなどの事例もあり、
処遇改善
を
定員
内の調整で補うことには限界があります。
速記官
が作成する
速記録
により、
証人尋問
などの結果を正確に記録し、即時確認することは、
裁判員裁判
などの適正、公正の
確保
のために必要不可欠です。日弁連を初め
弁護士会
などから、
養成再開
を求める要望が数多く出ています。
司法権
の独立の
もと
、
地方裁判所支部
での
合議制
、
労働審判
の実施を初め、
国民
の
裁判
を受ける
権利
に存分に応えるため、
裁判官
及び
裁判所職員
の
抜本的増員
を含め、
裁判所予算
の増額を求めて、
反対討論
とします。
葉梨康弘
3
○
葉梨委員長
これにて
討論
は終局いたしました。
—————————————
葉梨康弘
4
○
葉梨委員長
これより採決に入ります。
内閣提出
、
裁判所職員定員法
の一部を改正する
法律案
について採決いたします。
本案
に
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
葉梨康弘
5
○
葉梨委員長
起立
多数。よって、
本案
は原案のとおり可決すべきものと決しました。
—————————————
葉梨康弘
6
○
葉梨委員長
この際、ただいま議決いたしました
本案
に対し、
城内実
君外三名から、自由民主党、民主・維新・
無所属クラブ
及び公明党の
共同提案
による
附帯決議
を付すべしとの
動議
が提出されております。
提出者
から
趣旨
の
説明
を聴取いたします。
階猛
君。
階猛
7
○階
委員
民主党の階です。 ただいま
議題
となりました
附帯決議案
につきまして、
提出者
を代表いたしまして、案文を朗読し、
趣旨
の
説明
といたします。
裁判所職員定員法
の一部を改正する
法律案
に対する
附帯決議
(案)
政府
及び
最高裁判所
は、本法の施行に当たり、次の事項について格段の配慮をすべきである。 一
民事訴訟事件
の内容の
複雑困難化
及び
専門化
について、その実情の把握に努め、必要な対応を行うこと。 二
司法制度
に対する
信頼確保
のため、
訟務分野
において国の
指定代理人
として活動する
裁判官出身
の検事の数の縮小に関する
政府答弁
を遵守すること。 三 今後も、
裁判所職員定員法
の改正を行う場合には、
判事補
から
判事
に任命されることが見込まれる者の
概数
と
判事
の
欠員見込み
の
概数
を明らかにすること。 四
裁判
の
迅速化
に関する
法律
第二条第一項に定められた第一審の
訴訟手続
の
審理期間
の
目標
を踏まえ、
最高裁判所
において、
審理期間
及び
合議率
の
目標
について合理的な時期に遅滞なく達成できるよう努めること。 五 前項の
目標
を達成するため、
審理
の
運用手法
、
制度
の
改善等
について、不断の検討を行うとともに、
目標達成
に必要な範囲で
裁判官
の
定員管理
を行うこと。 六
平成
二十五年三月二十六日の当
委員会
の
附帯決議
を踏まえ、
最高裁判所
において、
判事補
の
定員
の充足に努めるとともに、
判事補
の
定員
の在り方について、その
削減等
も含め検討すること。 七
裁判官
以外の
裁判所職員
の員数を減少する場合には、
裁判員裁判等
による
国民
に開かれた
司法制度
の実現が損なわれることとならないよう、
裁判所
への来
庁者等
の
安全確保
に必要な
警備態勢
の維持に配慮すること。 以上です。
葉梨康弘
8
○
葉梨委員長
これにて
趣旨
の
説明
は終わりました。 採決いたします。 本
動議
に
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
葉梨康弘
9
○
葉梨委員長
起立
多数。よって、本
動議
のとおり
附帯決議
を付することに決しました。 この際、ただいまの
附帯決議
につきまして、
法務大臣
から発言を求められておりますので、これを許します。
岩城法務大臣
。
岩城光英
10
○
岩城国務大臣
ただいま可決されました
裁判所職員定員法
の一部を改正する
法律案
に対する
附帯決議
につきましては、その
趣旨
を踏まえ、適切に対処してまいりたいと存じます。 また、
最高裁判所
に係る
附帯決議
につきましては、
最高裁判所
にその
趣旨
を伝えたいと存じます。
—————————————
葉梨康弘
11
○
葉梨委員長
お諮りいたします。 ただいま議決いたしました
法律案
に関する
委員会報告書
の作成につきましては、
委員長
に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
葉梨康弘
12
○
葉梨委員長
御
異議
なしと認めます。よって、そのように決しました。
—————————————
〔
報告書
は附録に掲載〕
—————————————
葉梨康弘
13
○
葉梨委員長
次回は、来る二十三日水曜日午前八時四十分
理事会
、午前八時五十分
委員会
を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。 午後零時十九分散会