○金子(恵)
委員 今おっしゃっていただきました
営農再開支援事業は、対象になっているのが避難区域等ということで、避難区域だったところ、それと周辺
地域等ということで、限られた範囲でありますので、対象にならない
地域に対して、でも、この事業の対象にはならないけれども、先ほど来申し上げているように、やはり放射性物質との戦いがあったり、風評被害との戦いというようなこともあって、大変厳しい
状況にある
農業者の
方々にとっては、この鳥獣被害というのは、本当に二重にも三重にも、大変大きな
課題になってくるわけです。
ですので、私はやはり今の交付金制度をもう少し
予算確保していくというようなことが本来必要になってくるのではないかというふうに
思いますし、
福島県独自の
対策はしていただけているということではありますけれども、繰り返しになりますが、それで対応できないものがあるということをぜひ御理解いただきたいというふうに思っております。私は応援団ですので、ぜひ
予算獲得のために、またさらに頑張っていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
それで、ちょっと時間がありませんので、最後に
福島の森林・林業の再生についてお
伺いしたいというふうに思っております。
さきに
予算委員会の分科会でこのことについて御質問をさせていただきまして、ちょうどそのときは
環境分科会だったものですから、伊東副
大臣に御答弁をいただきました。
これは、十二月の二十一日に
環境省の
環境回復
検討会で森林における放射性物質
対策の方向性を示し、そして、住宅など生活圏から二十メートルの範囲と日常的に人の出入りがある場所を除き、大半の森林では
除染しない方針となっていたということから、これに対して林業
関係者からは大変厳しい御
指摘がありまして、
除染しなければ林業の再開は難しいという声があったり、あるいは、県の森林組合連合会の
関係者からは、
除染をしない森林で働く作業員の精神的不安に配慮すべきだ、そういう
指摘があったり、シイタケの原木については、
除染しないと原木林の再生がさらにおくれてしまう、そういう声が上がったりということがありました。
一月四日には
福島県からの要望があり、そしてまた、一月の二十七日には飯舘村、飯舘村議会から農水
大臣に要望書の提出がされているところでもあります。御存じのとおり、里山全体の
除染実施を求めることや、放射性物質
対策と森林整備を一体的に行う森林の再生を長期的に進めるための財源確保と森林内の作業員の安全確保のための被曝
対策マニュアルの作成を求める内容というふうになっていました。
これを受けて、二月の五日に、
環境省、
農水省、
復興庁の三省庁によって、
福島の森林・林業の再生のための
関係省庁プロジェクトチームが設置されているわけです。第二回目がきょうの夕方五時半から開催されると
伺いました。
きのう質問通告をいたしまして、レクをしているときに、ということであれば、もう既に方向性など、案というものが出ているのではないかというふうにお
伺いしましたところ、それがまだわからないということでありましたが、実際に、
大臣、きょうの読売新聞の一面をごらんになっていらっしゃると思うんですが、中央紙の一面です、「森林
除染 里山に拡大
政府方針
福島十カ所で検証」これが見出しでございます。
それで、地元紙も一面で取り上げているわけなんですが、どうもこの発信源というのは、総理が被災地の地方紙の四紙の合同インタビューに応じた際にこのことをおっしゃったということでありますので、私は急遽質問の内容を変えなくてはいけなくなりましたが、本当であれば、改めてここでその方針をお
伺いするというか、その成果、どういうものを目的としてこのプロジェクトチームでの協議がなされているかということをお
伺いするところではありました。
でも、今申し上げましたように、ここに書かれていることが事実なのか、今
お答えいただきたいとは
思いますけれども、実際には、里山約十カ所をモデル地区として選定し、そして、結果を検証した上で対象範囲を決定するという、基本は
除染範囲を拡大する方針を固めたということでよろしいですか。