○近藤(昭)
委員 おはようございます。民主党の近藤昭一でございます。
きょうは、質問の時間をいただきましたことをまず感謝申し上げたいと
思います。
質問に入ります前に、ちょっと今、同僚議員の質問を聞いていて思ったことを一言だけ申し上げたいと
思います。
また、
NHKの関連予算についてはこれから審議があるわけでありますけれ
ども、
籾井会長になられてから、主要な
理事の方等々が退任なさるときに大変に厳しい見方といいましょうか厳しい話をされて退任されている場面が多いな、こういうふうに改めて、きのう、今、横で聞いておりまして
思いました。
それでは、質問に入らせていただきたいと
思います。
高市大臣、私もこの総務
委員会で何回か、公共サービス、国家
公務員の皆さん、また地方
公務員の皆さんに関連して質問させていただいてまいりました。
地方自治法によって、住民の福祉の増進を図る、それが
地方自治体に役割として課されていて、それを担っているのが
地方自治体の
職員の皆さんであるわけであります。
そういう意味で、少子化、高齢化社会を迎えて、本当に非常に、常に重要ではありますが、ますますその重要性を高めているというところ、しかしながら、最近、大変に懸念を持つような
状況がふえている。ここでも質問させていただきましたが、地方
公務員のうちの今や三分の一以上の人が非
正規であるということであります。多い町、村でいうと、六割以上、七割近いところもあるというような
状況であるわけであります。
そして、こうした非
正規の皆さんが働いている
勤務時間等々を見ると、常勤で仕事をされている皆さん、
正規の皆さんと比べても四分の三以上であったり、非常に長い時間、そしてまた中身を見ても、非常に重要な継続的な
責任ある仕事をされている。しかしながら、平均で申し上げると、そうした皆さんの
給与が大体半分ぐらいしかない、こういう
状況。
もちろん、そういう中で、それぞれの
職員の方、非
正規の方も頑張っておられるわけでありますけれ
ども、しかしながら、皆さんそれぞれ生活があるわけであります。そうした意味で、私もこの総務
委員会で、きちっとした
対応、処遇をしていかなくてはならない、それぞれの
個人の、ある種の
努力といいましょうか、ある種の身を削るような中でのそうした仕事に依存していくわけにはいかない、きちっとした処遇をしていかなくちゃいけない、こういう
観点から質問させていただきました。
そういうことで、改めてきょうも質問させていただきたいんですけれ
ども、公務労働における非
正規の格差問題についてということであります。
短時間
労働者の雇用管理の改善等に関する
法律、いわゆるパートタイム労働法でありますけれ
ども、その第八条で、短時間
労働者と通常の
労働者との待遇の差について、
職務の
内容及び配置の変更の
範囲等を勘案して、不合理であってはならないとしている。そして九条では、短時間
労働者について、通常の
労働者と
勤務内容及び配置の変更が同じであるのであれば、これの前提条件がついておるわけでありますが、賃金等について差別的取り扱いを禁止しており、十条で、通常の
労働者と同視される短時間
労働者を除いた短時間
労働者についても、
職務の
内容、
職務の成果、意欲、能力または経験等を勘案して賃金を決定するということとしているわけであります。
ところが、国家
公務員及び地方
公務員については、同法の第二十九条により適用除外となっているわけであります。
現在、
政府では、同一労働同一賃金についての明記、短時間
労働者の賃金決定の際に熟練度を考慮する仕組みを入れる、適用
範囲を派遣
労働者にも広げる等の法改正を検討していると伺っておるわけであります。また、格差を設ける場合の合理的な理由についても、指針を設け、具体例を示すということであります。
公務員についての
政府の公式見解は、平等取り扱いの原則や
職務給の原則により、常勤の
職員と
臨時、
非常勤職員との差別的な取り扱いを禁止されており、
給与についても、その
職務と
責任に応じて支払われているとしております。そして、現状、
給与について差別的取り扱いは存在しないというものであります。
ということであるわけでありますが、
大臣、ちょっと提案をさせていただきたいと
思います。
派遣
労働者にも同一労働同一賃金原則を適用するのであれば、これは適用すべきでありますが、地方
公務員についてもパートタイム労働法第二十九条の適用除外を外してはどうでしょうか。
その際、全部を適用除外から外すことは
公務員の
任用との関係上適当でないところもあるため、地方
公務員法に同様の
趣旨の条文を入れる改正を行う必要があるんだと思うんです。それが難しい場合は、パートタイム労働法の中の同一労働同一賃金に関係が深い条文を限定的に解除する、こういう方法もあると思うわけでありますが、
大臣、いかがでありましょうか。