○大西(健)
委員 今、後藤
提出者から
お話があったように、
選挙期日前には、確かにいろいろな印刷物が配られているわけです。肝心の
選挙の期間中に何も配れないというのはやはりおかしいと思いますし、各党各
会派という面においても、私は、反対する
会派はおられないんじゃないかと思います。また、地方の議会からも、各党各
会派合意して、意見書というのも多数上がっておりますので、これはぜひとも、きょうのこの
委員会の
議論を踏まえて、政府としても早急に御対応いただきたいということを申し上げておきたいと思います。
今回の
法改正というのは、
投票環境を向上させることによって
投票率を上げていこうという
内容でありますけれども、それに関連して、以下、
投票率の向上や
選挙権年齢の十八歳引き下げに関してお聞きをしていきたいと思います。
まず、よく最近の若者は
選挙に行かないというようなことを言う人がいますけれども、私は、この前提というのが間違っているというふうに思っています。
資料の三ページ目、二枚目の表ですけれども、これは年代別の
衆議院選挙の
投票率の推移を示したものです。例えば、私は昭和四十六年生まれですけれども、四十七年、第三十三回
選挙を見ていただくと、この四十七年の
選挙においても、一番
投票率が低いのは二十代なんです。では、このときの二十代の人が今幾つになっているかというと、六十代、七十代になって、最近の若いやつはと言っているんですね。
それは、例えば
平成五年、私が多分最初に
投票した
衆議院選挙がこの
選挙じゃないかと思うんですけれども、このときも、やはり一番
投票率が低いのは二十代です。これは、
平成二十六年、直近の
選挙も一緒なんです。つまり、いつの時代も二十代の人は
投票率が低い。これは今に始まった話じゃなくて、昔からそうなんです。
でも、これは、考えてみれば当たり前のことであって、ちょっと語弊がありますけれども、二十代から政治に関心があって、
選挙にめちゃめちゃ関心があるというのはちょっと気持ち悪いやつで、そういうものではなくて、人間というのはだんだん、加齢とともにさまざまな帰属集団、例えば会社に入る、家を買って町内会に入るとかいって、いろいろな帰属集団に所属することによってしがらみがふえていって、
選挙に行かないという行動がとりにくくなってくるから、だんだん
投票率が上がっていく。ただ、七十代とかになると、健康の面で
投票に行かない人も少しふえて、ちょこっとだけ減ってくる。こういう傾向だというふうに思います。
私は、そういう
意味では、
投票率の低さを今の若者のみに特徴的な現象だというふうに考えること自体が、
投票率を上げていこうといういろいろな政策の取り組みを誤らせる
部分があるのではないかというふうに思いますが、今私が
お話ししたことについて、
大臣の御所見をいただきたいと思います。