○柚木
委員 まるで受験競争のように保育園を探すための活動を、子育てだけでも大変なのに、仕事との両立だけでも大変なのに、やらなきゃいけない今の社会を変えずして一億総活躍はあり得ないと思いますので、ぜひ早急に、本当に、さっき言っていただいた、一日も早く実態調査を始めていただいて結果を出す、そして、こういった皆さんに寄り添う施策の実施。今の御
答弁、出された
方々にもお聞きいただけたと思いますので、しっかりと進めていただきたいと思います。
それで、今回の
雇用保険法改正に当たって、私は非常に重要視しているので、資料にもきょうおつけしておりますが、非
正規労働者の
方々の育休の取得や安定
雇用、そしてマタハラの防止、あるいは逆マタハラの防止、こういった
観点から続いて
質問をしたいと思います。
資料の三ページ目におつけをしておりますが、これは、直近の二〇〇五年から九年のデータを見ていただければ一目瞭然なんですが、
正規職員の方で実際に育休を取得して
就業を
継続されている方、四三%に対して、パート等の非
正規雇用の方は、そのわずか十分の一の四%でございます。
私は、この問題の
質問を準備するに当たって、安倍総理の
一つの発言を思い出し、また、どうしてもそのことがひっかかっていたものですから、
大臣にもぜひ御認識をお伺いしたいんですね。
それは、まさに山尾さんが予算
委員会で、待機児童増加で安倍総理がうれしい悲鳴と発言ということで、さまざまな
議論になりました。もちろん安倍総理は否定されましたが、これは、昨年十一月に総理が、ことし待機児童は前年よりふえてしまった、第二次安倍政権発足以来
女性の
就業者が九十万人以上ふえたから無理もない、その意味でうれしい悲鳴であるが、待機児童ゼロは必ず達成しなければならないと。安倍総理は、待機児童がふえたことをうれしい悲鳴と言ったことはない、その意味とは、
就業者がふえたというところに置いている、普通の読解力があればわかると、私は見ていましたけれ
ども、逆切れぎみに
答弁されていました。
私は、そのこと
自体も、ううんと思っていますけれ
ども、仮に、安倍総理の弁解どおり、安倍政権発足以来、九十万人以上
女性就業者がふえたのがうれしい悲鳴と言いたいとしても、その多くの方は非正規労働の方なんですね。つまり、非
正規労働者がふえたことをうれしい悲鳴だと受けとめる方もたくさんおられますよ。そうしたときに、私は正直、恐らく安倍総理は非
正規労働者の実態をおわかりでないんだろうなと逆に思ったんですよ。
どういうことか。
この資料を見ていただくと、読み方はもちろん、正規、非正規、非正規の人は正規の方の十分の一しか育休がとれない、こういうデータですね。でも、育休がとれないと保育園にも入れないし、育休
給付金も受け取れないわけで、そうすると、これは逆の見方をすると、正社員の方でも五七%、そして、パート、非正規の方は何と九六%もの方が、保育園入れないの私だ状態なわけですよ。
本当にそういう現実があるということを、私は、安倍総理、やはり認識いただくべきだと思いますよ。保育園に落ちる以前に、保活するところまでいけない、そういう現実ですよ。そして、マタハラ、セクハラ、パワハラなどのハラスメント被害を受けやすいのも、正規に比べれば立場の弱い非正規の
方々であるというマタハラネットの方の調査も伺っております。
塩崎大臣、安倍総理のこのうれしい悲鳴という御発言、非
正規労働者の現実を踏まえた上で、私はやはり、寄り添っているとは言えない、不適切な発言だと思うわけですが、そう思われませんか。