○白須賀
委員 自民党の
白須賀貴樹でございます。
質問の機会をいただきまして、ありがとうございます。
まず最初に、やはり
厚生労働委員会はすごくいいなときょう思いました。特に、午前中の質問の中で、
初鹿先生がまつげのエクステの話、そしてタトゥーの話、本当に新たな気づきをいただきましたし、また、柚木
先生の質問、本当によかったと思います。私も認知症の問題は何とかしなきゃいけないなと思っておりますし、本当に質問の内容もすばらしかったと思います。
やはり
厚生労働委員会というのはいいな、そのように感じたところで、その後の質問の中でさまざまな御意見もありました。特に、私はいつも思っているんですけれども、与党も野党も、やはり保育の問題に関しては問題
認識は一緒だと思っております。
私たちの自民党の
厚生労働委員会の今筆頭
理事をやっております江渡
先生も保育園を現場でやられておりますし、また、私自身も保育園をやっております。そして、うちの家内は、同じ歯科医師でございますが、歯科医師から保育士を取って、今、保育園の園長として現場で働いておりますから、家に帰ると、保育の問題についていつも問題提起をされて、眠れない
状況でございます。
ですから、私たち自民党、公明党、与党も、そして野党の皆様方も、やはり、待機児童の問題、そして保育士さんの
確保の問題、この問題
認識は一緒だと思います。ですから、この
厚生労働委員会では、ありとあらゆるそういう、感情論ではなくて、どうやればこの問題を乗り越えることができるのか、そして、限られた予算の中でどうやって効率よく、そして問題を解決する方法が頭を使ってひねり出せるか、そういう場にしていきたいと思っておりますし、そして、感情論が高ぶった去年のように
渡辺厚生労働委員長が首をけがされないことを、ことしは心からお願いを申し上げます。
さて、保育士さんの問題は今度またもっと時間のあるときに質問したいと思いますが、がんの問題について私ちょっと質問したいと思います。
私、がんに対しては特に思い入れがありまして、私の父が、自分が二十のときに五十七で、肺がんからあらゆるところに転移して、発見してから三カ月で他界しました。ですから、私も、歯科大学を出た後に、口腔がん、口の中のがん専門の口腔外科というところに残って、そしてがんの治療に当たってまいりました。
なかなか口腔がんというと皆さん知らない方が多いと思うんですが、いわゆる口の中で歯以外の白いもの、ピンクの粘膜のところに白いものがあると大体悪いものなんです。口の中を鏡で見て、見つけることが可能です。つまり、皮膚がん以外で、自分でがんを見つけることができる唯一の場所かな、そのように考えているんですが、実は、子宮頸がんで亡くなられる方は大体
年間に六千人ぐらい、口腔がんは、咽頭がんも含めますと大体
年間六千人ぐらい、ほとんど同じぐらいの発生率で同じぐらいの亡くなる
方々がいらっしゃる。
ですから、私は、口腔がんというもの、自分で見つけることができるがんなんだから、あとは、国民の皆様方が少し、例えば三カ月とか半年に一回ぐらい鏡を見てもらったり、そしてまた、同僚の歯科医師の
方々が、虫歯とか歯周病だけじゃなくて、少し口の中全体を見てもらうだけで相当早期発見ができる、そういうがんの一種であります。
しかも、例えば胃がんとかは、大きくおなかを切ってあけて、そして胃を部分切除して閉じたとしても、洋服を着てしまえばもう傷口は見えません。しかし、口腔がんというものは、転移するときに、首のリンパ節を通って転移していきます。そして最後、肺に行きますと肺がんが転移して、大体亡くなってしまうんです。つまり、転移が認められると、この首のところに切開を入れて、そして、大きく、頸部郭清術というんですが、リンパやその組織の周辺の筋肉とか、そういったものを全部撤去して、そしてもとに戻しますから、物すごく傷口が目立ちます。
これは例えば、
女性の方だったらどうでしょうか。顔の、見えるところに大きな傷が残ってしまう。それが本当に早期発見ができれば、そんな傷をつくらず、その
方々は、本当に一部だけの切除で、その後は全く問題がない。この間、ちょっと問題でやめられました甘利
大臣も初期の舌がんだったはずです。今、全く問題なく政治活動をされているじゃないですか。ですから、いかに早くがんを見つけてあげられるか、これにかかっているわけです。
そしてまた、きょう私が質問したいのは、三ッ林政務官に質問したいんですが、三ッ林
先生は、医師でありながら歯科大の病院長でございます。数多くの口の中のがん、そういったものに触れてきた希有なお医者さんでございますので、どうか三ッ林
先生からもお答えをいただきたいと思うんですが、この口腔がん、どうやって早期発見をしていくか。
そして、私の中の考えは、早期発見して、別に歯医者さんが治療する必要はないんです。見つけることさえできれば、どこの診療科に行ったって構いません。そして、早く治療することができれば、それだけその
方々のQOLが上がるんです。ですから、この口腔がんの早期発見、どうやればできるんだろう、私も考えておりますし、また、がん対策基本法もできました。このことも含めて、これからどうやってがんに対して対策を取り組んでいくか、三ッ林
厚生労働政務官からお話をいただきたいと思います。お願いいたします。