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足立委員 おおさか維新の会の
足立康史でございます。
きょうは、私はふだん経産
委員ではございませんが、我が党の
木下委員が別の
委員会の視察で外しておりますので、私は、望んで来たというよりは、
木下さんからやってくれということで参りましたので、何とぞ御
理解のほど、よろしくお願いします。
さて、まず申し上げたいのは、九州の地震、犠牲になられた
方々、また御遺族の皆様にお悔やみを申し上げますとともに、
被災されている全ての方にお見舞いを申し上げたいと存じます。
まず冒頭、川内
原発の話から申し上げたいと思っておりましたが、ちょっと順番をかえさせていただいて、今、共産党の藤野
委員の方から、大変重要な、いろいろな御
指摘がありました。私は、共産党さんとは立場を異にしておりますが、
指摘の点はすごく大事だと思います。特に、
国民はいろいろ知ってしまったんだという御
指摘があって、もっと知りたいと。当然、私もそうだと思います。藤野先生、いろいろなところで隣に座ることが多いんですけれども、大変尊敬しているんですが、私も全く同感であります。
かつて、自民党政権というか、民主党さんが政権交代される前まで、自民党政権でずっとやってきた、進めてきた原子力政策については、それはそれで一つの合理性があったと思いますが、全く同じようにこれからもできるわけではない。むしろ共産党さんは、伺っていると、もうやめた方がいいんじゃないかというお立場、
民進党さんは、ちょっとよくわかりませんが、基本的にはこの
サイクル政策も賛成されていると承知をしていますが、私はもっと力を入れてやった方がいい、こう思います。
その理由は、まず、ちょっと誤解があってはいかぬので、再
稼働については、我々は余り賛成していません。
原発再
稼働責任法案という
法案を昨年の国会に
出しました。すなわち今の法体系のままで、地元同意とか避難
計画とか
最終処分とか、いろいろな問題について、今の法体系のままで再
稼働をどんどん進めていくことについては、おおさか維新の会は反対なんです。だから、今
稼働していることについては反対なんです。
ただ、何か科学的ではない、何か政治的な観点から川内をとめるとか、それは私はよくわからない。それから、こういう
サイクル政策についても、では、これまで長年にわたってこの原子力政策を推進してきた
日本が
サイクル政策を本当にやめていいのかと。
私たちが、よく大阪でも前代表の橋下さんとかと議論してきた最大のポイントは、小泉元総理とはちょっと観点が違うんですが、視点は違うんですが、やはり
最終処分の問題は大きいテーマだと思っています。
先ほども藤野
委員の方から、
放射性物質がいろいろ出ているんだとか、それから原子力優遇じゃないか、こういう話がありましたが、もう既に
日本は大量の
使用済み燃料、高
レベル放射性廃棄物をたくさん抱えているわけですね。それは、ちょっと詳しくありませんが、十万年とかいう時間の中で解決していかないといけない問題で、我々おおさか維新の会は、十万年は長過ぎると思っています。三百年だったら何とかなると思っています。
そういうふうに思うようになった根拠は何かというと、やはり東
日本大震災の瓦れきなんですね。瓦れきを受け入れた。瓦れきは、福島の瓦れきじゃないですよ、福島以外の瓦れきを受け入れたわけです、大阪市は。もう大変だったんですよ、大阪市役所が大阪市民に取り囲まれまして。野党を支援されている方が多いと思いますが、取り囲まれて、橋下市長は大変な思いをしながら瓦れきを受け入れたんです。
福島ではない瓦れきを応援することも大変だったんですね。何で、これで放射性廃棄物を受け入れる町が出てきますか。
そういう観点から、もっと力を入れて、法体系ももっともっと整備をして、
サイクル政策は当然だし、その先に
高速炉なんかもしっかりと研究をし、実証し、
実用化していくべきである、私はこう思っています。
通告でいうと、一番最後の方になりますが、
大臣、私は
政府・与党もだらしないと思いますよ。そういう反対の声に押されて、まあ、原子力政策だけじゃないです、労働政策とかもそうですよ。野党に残業代ゼロだとか首切りだとか言われたらやめちゃうわけですよ、
政府・与党は。だらしないですよね。やるべきことはやる。原子力政策もそうです。共産党の藤野
委員がおっしゃったように、本当のことを言った方がいいですよ、もっと。
余り演説になるとまた怒られるんですが、もう一つだけちょっと御
紹介をしておきたいのは、四月七日の原子力特委、藤野
委員も御一緒していますし、田嶋
委員も御一緒しています、
阿部先生も御一緒していますが、原子力特委で、私は環境省にある
質問をしました。
福島第一
原発から放出された
放射性物質、どれだけ今
管理できているんですかという
質問をしました。申し上げていることはわかりますか。福島第一は爆発しました。たくさんの
放射性物質が大気とかに出たわけですね。東電によると、セシウム137だけでも十ペタベクレル、一万テラベクレルが飛び
出したわけです。
では、今、そのうちのどれだけを除去土壌とかあるいは指定廃棄物という形でマネジメントできているんだというと、結論からいうと、いろいろ仮定を置いて、さまざまな仮定を置いて試算をしてもらいました。これは事務的にずっとやってきたんです。環境省の事務方とずっと詰めてきて、こういう仮定を置いて、こういう仮定を置いて、こういう仮定を置いたらどうなるかということで、これはそういう
意味では私が試算したということかもしれませんが、環境省の水・大気環境局長から御
答弁をいただきました、原子力特委で。
要すれば、そういうセシウム137、134も含めてもいいですが、半減期が違いますから、例えば134、137、セシウムの放出量について試算すると、陸域への沈着量、
日本の国土に降った
放射性物質の一、二割は
管理しています。要は、剥ぎ取った土壌とか指定廃棄物で
管理できるのは一、二割なんです。逆に言うと、八、九割はどこかにあるんです。
だから、昔、福島第一の前には、我々の環境にはセシウム137はなかったんです。研究所、京大にはありますよ。東海村にはあったかもしれない、
六ケ所村にもあったかもしれないけれども、我々の近辺の環境には今まではセシウム137はなかったんです、人工物ですから。でも、二〇一一年の三・一一以降は、我々の近辺にあるんです。
だから、戦前戦後、今は災前災後といいますけれども、我々は新しい
日本として再生をしていかなあかんというのが基本的な
認識で、藤野
委員も共有していただけると思いますが、そうした観点から、我々の先輩である沢昭裕先輩も、私は国
会議員になってから、何度か食事をしながら、御指導を仰いだことがありますが、ずっと、もっと政治がしっかりしてくれということをおっしゃっていたわけであります。
大臣、私は
政府・与党はだらしないと思っているわけですが、そういう原子力政策の推進に向けた
大臣の御決意というか、その辺の御
認識をぜひ開陳いただければと思います。