○近藤(洋)
委員 要するに、
政府においてこれまでやるべきことをやっていないからいけないわけであって、やっていなかったけれども、過ちを正すにはばかることなかれ、今もまだ
鶴岡さんはここにいらっしゃるんだから、駐英大使に行ってしまったらそういうことができなくなるから、では、ずっと
鶴岡さんにいていただいて、甘利さんも病気療養から戻ったら速やかにやったらいいんじゃないですか。本来ならその都度やっておくべきことをやっていないから、私はこんなことを言っているわけです。
大臣、我々は、これは交渉後の話ですから、ぜひきっちり残すべきだと重ねて申し上げますし、こういう
政府の姿勢ではとても国民の不信感は拭い切れないということを重ねて申し上げておきます。
自民党政権の中でも立派な方はいたんですよ。試みはあったんです。
西村副
大臣。西村副
大臣は、この交渉中に、交渉のテキストを公開したらいいんじゃないか、
国会議員に対して一定の条件つきで公開すべきではないかということを
発言し、その検討を
指示されました。
資料の四に添付をしております。西村副
大臣は五月四日に、まさにまだ交渉中の段階でありましたけれども、米国議会においてアメリカの
国会議員がテキストにアクセスできる、テキストを閲覧できる、それを見て、日本の
国会でもできないかということを検討すべきだという
発言をされております。そして、事務方に、
日米の間の制度の違いはあれど、何ができるか早急に結論を出したいということを
発言されました。残念ながら、その
発言の数日後に、誰の圧力かわかりませんけれども、急にトーンダウンをしてしまいました。残念なことであります。
このことを受けて、我々民進党は、
議員立法で、お手元の資料にあるように、情報公開法、通商交渉に関する情報公開促進の
法律案を提案しております。どうぞここは
政府においてもまた検討していただきたい。提言だけ申し上げておきます。
これは、
大臣、結局、議会というものに対してきちんと、もちろん一定程度の制限をかけるのは当然でありますけれども、しっかり情報を公開する、そして理解を深めるという作業が、やはり丁寧な作業が必要なんです。こういうことを前に進める、もちろん
日米の制度の差はあれど、やはりそういう取り組みを今からでも遅くはないから早急にすべきだということもあえて提言をさせていただきたい、こう
思います。
次の質問に移ります。
こういう中で、やはり、
西川委員長の出されようとした本のことに、私、残念ですが、触れざるを得ません。
西川公也
委員長は、
TPP特別
委員会の
理事懇談会の席上で、
TPP交渉の経緯について、「
TPPの真実」という題名の本を出版する準備を進めている旨を既に表明されております。
この件について伺います。特に
農水大臣に伺います。
内閣官房、
農林水産省の
職員、出向中の方も含めて、この本の作成に当たり、資料の提出、原稿の代筆、または内容の
確認など、何らかの形で協力した
職員は皆無であると言えますか。この
確認です。
また、本件について、具体的にどのような聞き取り調査を行われましたか。
これを
お答えください。