○小熊
委員 その際、去年も
外務委員会で視察をしてきました、中米の方へ行ってきましたが、
考えてみれば、おもてなしの国と言っているわけですから、我々はちょっと
経験しにくいんですけれども、例えば入管のときも、ほかの国に行くと、僕はアメリカは好きな国ですけれども、嫌なのは入管の、こんなふうにやってネクストとかと言われて、笑いもしないのというのは、もう本当に何なんだろうと思うんですけれども。
日本もそういうことがないように、入管のときからウエルカム、おもてなしというのをやっていくというのが、ラテンの国は結構そういうところがあったので、それはいい国だなと思いますよ。
私の地元は観光地ですけれども、例えば、警備員の方に道を聞く人もいるんですよ、観光のこの施設は何ですかと。地元では、それをしゃべれるようにしているんです。誰でも
説明、市民総ガイド運動みたいなのがあるわけですよ。そうやらないとおもてなしにならないんですね。
だって、多分皆さんだって、どんな観光客だって、国内であろうと国外であろうと、そこに行って全ての人と触れ合うわけじゃなくて、宿屋の人とお店と、あとちょっと会ったぐらいの人で、そこの
地域とか国の印象が決まっちゃうんですよ。必ず入管なんかは通るわけですから、そこはもう笑顔でやっていただいてというぐらいのことをやるという
戦略を持って、徹底してやっていくというのが、まさに私の
質問の狙いでありますので。
そのぐらいきめ細やかに、例えば、入管、税関でも、いろいろな、どこか旅館のおかみさん
たちに研修を受けてもいいぐらいの話で、まさに全
国民総ガイド運動みたいなことを打ち出してやっていかないと、今取り組んでいますと簡単に言ったけれども、実態は違いますから、ほかの国よりひどいところはありますから、ぜひ、そういう意味ではやっていただきたい。
同時に、きのうODA白書の
説明を
外務省から受けましたけれども、そういう意味では、私も現場へ行ってみましたけれども、例えば、JICAの青年海外協力隊の
人たちとかシニアボランティアの人も、そういう国の片田舎に行って、たった一人で一生懸命活動している。その一人の
日本人を見て、
日本はいい国だと思ってもらえるというのもあります。
もちろん、いろいろな技術供与、ボランティア活動、JICAの活動の狙いはあるんですけれども、海外ボランティアの取り組みというのも、実は
日本のプレゼンスを上げている大きな人員だというふうに思っています。そういう意味では、これはより一層、予算を拡充してもっともっとふやしていく、派遣国もふやしていく、人員もふやしていくということが、こういう
日本のプレゼンスが上がっていくことだというふうに思っています。
ODAがチャリティーじゃないというのはずっと言い続けているんですけれども、なかなかわかってもらえないし、財務省も頭がかたい
人たちが多いんでしょうから、わからないんですけれども、そういう、実は
日本のためにもなっているという視点も今後ODA白書に書いてくれと、きのう言ったんですよ。そういう評価の仕方もあっていいと思っています。
いろいろ多角的に
日本がどう情報発信していくかということが非常に重要で、今、日が当たっていない部分でも、そうやって効果が上がっている部分もありますから、ぜひそういう
観点からも、今後の取り組み、広く、またいろいろな視点で取り組んでいただきたいというふうに思います。今度、私も外国人に会ったら、成田の税関はどうだった、いや、スマイルでしたと言ってもらえるのを期待して、ぜひ取り組みをお願いしたいというふうに思います。
次に移りますが、ちょっと時間がないので。
核セキュリティーサミットのときに
安倍総理がさまざまな発言をされていますが、記者会見のときに、具体的にはアメリカのAP通信の記者から、プルトニウムの保有、
日本が保有するのが五十トン近く、国内が十トン近く保有しているわけでありますけれども、これを削減しますと言って、この間アメリカに持っていったのは三百キロぐらいの話で、大幅な削減になっていない。プルトニウムの扱いもはっきりしていないがゆえに、この保有に関しては、記者会見で総理が幾ら言ったとしても疑念が晴れていないというのは、国内外ともにそういう
状況だというふうに思っています。
そういう意味では、これはまたほかの
委員会でやるのが本来的な筋なんですけれども、こうしたプルトニウム、核兵器保有国じゃなくてこれだけ持っているというのは
日本だけですから、この疑念をどう払拭していくかというのを、まず
外務省としてどう
考えているのかお伺いをして、時間がないので、これは、あした原子力特委もあるので、そこでも議論したいと思うんですけれども、まず、
外務省の立場から、こうした疑念に対する対策についてお伺いをいたします。