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篠原(豪)
委員 きょうは国土
大臣政務官にわざわざおいでをいただきましてありがとうございました。いろいろとこれからもお伺いしたいことがありますので、ぜひ丁寧にお答えいただければと
思います。よろしくお願いします。
一方で、今回の
協定にも密接に
関係しますけれども、では、海外ではどうなっているかということです。
これも伺いますと、先ほども少し申し上げましたけれども、国際競争環境というのは
日本にとって非常に厳しいという状態にあるそうです。欧米ですと、一時期いろいろな会社がローコストキャリアも含めて乱立をして、そして一定の荒波があって、その中では倒産をするような
企業もあって、そして
航空会社がどんどんと集約されていくといったことの動きにつながってきています。
他方で、アジア
地域を見てみますと、今まさにそういう状態だというふうに
考えています。先ほど適正な価格ということをしっかりと国土交通省さんは指導していくということでございましたけれども、実際にホームページを見てみると、
中国まで数千円とか台湾まで何千円とか、これが本当に適切な価格かどうかというのはやはり議論の残るところだと
思います。
そういった中で、これからどうしていくかということで、
日本の
航空会社にとって今後大切になってくるのは、こういう乱立している状態の中でも、やはり
ASEANというのは非常に
航空需要が旺盛であって増加していくというふうに見込まれていますので、その市場におくれずに打って出ることは大切なんだということです。
そして、その戦略をどう描いていくかということだったんですが、何でアジアに出ていかなければいけないのかというのを
考えたときに、昔は、
日本にいらっしゃる方々あるいは
日本からどちらかへいらっしゃる方々、これをお客様として成り立たせてきたということであります。つまり、一路線ですよね、その先へ動くこともあるかもしれませんけれども。ですので、大型機材で、向こうの大きな空港を選んで、みんな747みたいな話で、世界で一番最大の747を持っていたのは、私の記憶では、ちょっと間違っていたら申しわけないですけれども、一時期、
日本航空だったというふうに
思います、世界じゅうでですよ。そういう戦略を打ってきたのは、バイの
関係でやればそれで事足りていた。
しかし、今はもうそうなっていなくて、これからは、アジアのお客様を実際にどうやって、
日本にまず来ていただいて、そこからこの
日本をハブとして行っていただくかということが大事だというふうに思っています。
その
意味においては、
ASEANから
成田を経由して、そして、北米はもちろんですけれども南米とか、実際に南米の需要もこれからふえてくるだろうということも、全体的に世界はふえてくるんですけれども、そういうこともあって、いかにこれを取り込んでいくのか。
今まで
日本は、余りその辺はうまくいっていたかどうかということだったんですけれども、地政学的に
考えれば、太平洋のアジア側の一番のところにあるわけで、そういったことも含めて、いかに路線を、うまくこういったことを活用して、地政学的な
位置を捉えてやっていくのかが重要になってくるんじゃないかと言っていました。
既に皆様も御承知のとおり、実際に航空ダイヤを見てみますと、アジアからの便というのは大体夕方前までに到着をいたします。そして北米に行く飛行機というのは、大体夕方以降、一列になって飛んでいくということになっているんですけれども。そして、実際に、
成田から国際線のお客様はトランジットをメーンに
考えているので、逆に、今
日本からアメリカに行くお客様の方が既に少なくなっているということだそうです、
日本の
航空会社にとっては。これが実態だそうです。
羽田の場合は、首都圏からのアクセスがいいので、国内地方空港から国際線に乗り継いでもらうというのが一つあるけれども、
成田は、今申し上げたように、そういった戦略になってくるということであります。
この北東アジア
地域を見ますと、やはりこういった動きを、競合というか、先ほどの
委員の
質問でもありましたけれども、
カンボジアには既に
韓国の
航空会社、
中国の
航空会社が出ております。
日本は出ていません。先ほど、オープンスカイ、合意をどうするかという話もありましたけれども。
そういった中で、やはり競合となるのが、
我が国の空港にとっては
韓国の仁川空港。そして、これから、そういった中において、ハブ空港としての
我が国の立ち
位置というものをしっかりと確立していくことができるのかどうかというのは本当に待ったなしのところだと
思います。
そういった中において、
政府としては、このことについてどのような御
見解をお持ちでいらっしゃるか。そして、空港の機能
強化というのも実は求められているというふうに聞いておりまして、やはり使いやすくなければこれはなかなか難しいということなので、その点についてどのような施策を行っていくのかということをお伺いいたします。
〔
委員長退席、新藤
委員長代理着席〕