○篠原(豪)
委員 維新の党の篠原豪でございます。
前回の所信質疑でも
お話しさせていただきましたけれども、
岸田外務大臣、所信の冒頭でも、本年は日本外交にとって重要で責任の重い一年だと述べられております。
G7サミット議長国、そして国連安保理非常任
理事国、日中韓サミット議長国、そしてアフリカ開発
会議、これはこの間
お話しさせていただきましたけれども。私としましても、ぜひこういった機会を通じて、日本の国益を増進させるために、グローバルな課題解決に日本が貢献していくように、本年は、国際関係において、特に
我が国にとってはさまざまな場面で
中心的な役割を果たしていく年だと考えておりますので、ぜひ頑張っていただきたいというふうに願っております。
本日はこういったことに関連しましてお伺いしたいと思いますけれども、これに先立って、この国際関係を考える
意味においても、先週、今週、きのうと、非常に大きな動きが起きています。ですので、こういった点から確認をさせていただきたいと思います。
幾つかの
質問がきょうの質疑と多少重なるところがあるかもしれませんけれども、その点は極めて重要な問題だと私も捉えておりますので、しっかりとお答えをいただきたいというふうに、どうぞよろしくお願いいたします。
きのうのことから
お話を伺いたいと思います。
これは、大変痛ましい、憤りを感じる
事件でございますけれども、日本から直行便が出ている
ベルギーのブリュッセルの空港、そして市内の地下鉄の駅で
テロによる爆弾
事件がございました。犠牲になられた
方々に対しましては謹んで御冥福をお祈りいたしますとともに、
被害に遭われた
方々、これは先ほどの質疑でも
外務大臣の方から、日本人の方も重傷者一名、軽傷者一名ということで、これは本当に大変なことでありまして、心よりお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い回復をお祈り申し上げます。
政府としてもこの
方々をしっかりとサポートしていただきたいと思います。
報道による直後の映像を私も拝見させていただきましたけれども、この
ベルギー、日本人の方が五千名以上暮らしているというふうに聞いています。大変多くの日系企業が、それこそヨーロッパの
中心としてEUの本部もありますし、企業も非常に大きな企業がヨーロッパ戦略の拠点を構えるようなところでもございます。
こういった中で、生活、活動の居を構えている当地のことで、まだきのうのきょうでありまして、これは厳戒態勢がしかれているということでありますので、大変心配しています。
一部の報道によりますと、
ベルギー当局は
テロ警戒態勢を最高レベルに引き上げて、住民の
方々には外出をなさらないように求めていたり、あるいはまた国境を封鎖して出入国を制限する動きにつながるといったようなことも見せているというふうに思います。
こういったさまざまな
情報が飛び交う中、きのうは日本からの直行便も飛行を続けて、最後ダイバートして違う空港に着陸したと聞いていますけれども、これも多くの日本人の方が乗っていますし、その空港も日々本当に多くの日本人の
方々がいらっしゃるところであります。
こういった中で、その真偽の状態というのがなかなか把握しづらい、こういうときはいつもそうだと思うんですけれども。それでも、やはり日本にいらっしゃる御家族の
方々、五千名も向こうに暮らしていらっしゃいますから、あるいは関連企業、二百社以上が出ているというふうに聞いています、こういった中で大変心配なさっていると思います。
そこで、先ほどの質疑におきましては、日本人の現状の
被害というものについてお答えをいただきましたが、私としては、まず
政府として、今いらっしゃる在留
邦人の
皆様そして関連企業の
皆様に対し、現時点でどのような
対応をとられてきているのかについて、具体的にお伺いできればと思います。