○伊佐
委員 ありがとうございます。
中期防に書かれていますのは、このブロック2Aは生産、配備段階への移行について検討ということしか書かれておりませんでした。その中で、来年度の海上発射をもってしっかりと
判断していくという回答をいただきました。ありがとうございます。
時間もなくなってまいりましたので、最後、
外務大臣にお伺いしたいと思います。
クリミア情勢についての
質問です。
先日、ウクライナのハルチェンコ大使とお会いいたしました。我が党の部会に来ていただきました。その中で、クリミアが併合されて、今、ちょうど二年になります。現状、一体どういう
状況なのかということを、さまざまお話を伺いました。
クリミアに対する
我が国の立場というのはこれまでも一貫しておりまして、力を背景とした現状変更の試みを決して看過できない、あるいはウクライナの統一性、主権及び領土の一体性を尊重するということでございます。
二年
たちまして、国際社会の中では、例えば、シリアの問題、難民の問題があったりとか、今回こうした北朝鮮の問題があったりとか、どうしても、ウクライナが今どうなっているのかというところに関心がどれぐらい向いているのかというところもございます。
今、ウクライナの東部で何が起こっているかというと、二年たった今でも依然衝突が続いておりまして、大使がおっしゃっていたのは、砲撃が今でも続いている、死傷者が後を絶たないというような
状況です。
ウクライナというのは非常に
我が国にとっても重要な国で、彼らの経済的な潜在力というものも、欧州でも面積が二番目でもありますし、穀倉地帯でもあって、もともと、欧州のパンかごと言われるぐらい豊かなところでもあります。あるいは、チェルノブイリの事故も彼らは三十年前に経験をしておりまして、
我が国とも、放射線についてのさまざまな協力というのも今進んでおります。
こうした国に対して、
日本ではなかなか報道されていないんですが、海外のメディアを見ますと、例えば、東部二州から逃れた国内の避難民というのが百五十万人というふうに言われています。気温は今、零度を下回る中で、食べ物も十分じゃなくて、ワクチンもない、ポリオワクチンが不足している。ひどい
状況に追い込まれてしまっています。
ウクライナ大使がおっしゃっていたのは、
日本からの支援というのは非常に感謝をしている、同時に、こうした支援をしっかりと継続してほしいという思いを訴えていらっしゃいました。
本年四月にポロシェンコ大統領が訪日して安倍
総理と会談する、こういう報道もあるわけですし、何よりも五月には、G7の議長国としてサミットが
我が国で開催されるわけで、確かに、ウクライナあるいはロシアの
関係というのはいろいろな複雑な要素もあると思いますが、ウクライナについてどういう
議論を進めていくかというのは、
日本のリーダーシップが問われる大事なイシューだというように思っております。
日本政府として、ウクライナの平和と安定のために今後も積極的な関与また支援を行っていくという旨、御決意をいただきたいと思います。