○松沢成文君 これ、今確定したと。IOCの了承を得た会場とこれからまだ
調査というか引き続き調整を進める会場、分かれておりますけれども、私の認識は、これ、ロスのオリンピックもリオのオリンピックも、IOCと組織
委員会で合意したと、でも、その後、様々コスト面とかあるいは国民の声とかいろんな
状況変化で、やっぱりここはこういう形に変えたいと主催都市からの申出があったりして変わっている事実もあるので、私はこれから会場変更は決して不可能ではないと、一応
方向性は出ていますけれども、そう
考えているんです。
そこで、
大臣、日本ゴルフ改革会議という団体があるんですが、
大臣御存じかどうか。この団体は、今後のゴルフという競技の発展のために中立的な立場で客観的に改革案を提示していこうという団体で、評論家の大宅映子さんが議長を務めていまして、副議長はキャスターの蟹瀬誠一さんですとかこういう方々、あるいは国会議員のゴルフ議連の名誉会長さん、
衛藤代議士なんかも入っているんですね。私もメンバーに入っています。
この会議で、極めて中立的に客観的に霞ケ関と若洲の
調査、
比較をやったのがこの表なんですね。
皆さん、ゴルフをやらない方はちょっと分かりづらいかもしれませんが、
大臣は両方のコースを一度ずつ回られたことがあるというので少し想像が付くと思うんですけれども。
まず、これ見ていただくと、運営に関する
評価でも、例えばテレビやメディアクルーの宿泊施設、選手の宿泊施設、こういうのを見ても圧倒的に若洲の方が便利ですよね。霞ケ関は、一時間半車で行かなきゃいけませんし、近くにホテルはありませんので東京近辺から通わなきゃいけない。移動の手段も大変厳しくなります。ギャラリーの収容人数なんですが、これは若洲でやったとしても、最近は仮設スタンドをたくさん造れますから、かなり
対応可能なんです。
二ページ目を見てください。ここが競技に関する
評価でありまして、ここはさすがに名門霞ケ関カンツリー倶楽部ですから、霞ケ関の
評価は若洲よりも高いです。練習場あるいはコースの難易度を見ていただければ分かると思います。
三ページ目なんですけれども、これが五輪に対する
評価ということで、やはり会場はパブリックであるべきだ、それがレガシーにつながると。プライベートのクラブというのは、その後一般の人だけでは使えませんので、やはりゴルフ競技を見てジュニアたちが、自分もゴルフを目指したい、オリンピックをやったあの若洲でプレーをしたい、これができるというパブリックコースというのは大変重要だというふうに思いますし、その辺りのことが様々書いてございます。ゴルフのレガシー度などもありますし、また、コンパクトなオリンピックのコンセプトに合致するのはどちらかというと、これは当然のごとく、選手村から四キロというところにあるパブリックコースの若洲の方がコンパクトになるということですね。
最後のページは、東京らしさに対する
評価でございます。それと、ここに関係しますが、やはり霞ケ関カンツリー倶楽部、真夏の八月に大会をやります。埼玉県の夏の暑さというのはもう四十度を超えます。これは、選手だけじゃなくてギャラリーの方も含めて熱中症でかなり厳しい思いをするでしょう。一方、若洲の方は、周りが海ですので海風が吹いて、恐らく五度ぐらい違うと思うんですね。こういうコンディションも
考えても、やはり圧倒的に若洲の方が私は、夏のオリンピックをやる、またレガシーを残すとしたら好ましいと思っていまして、一番そのページの下の表に、それぞれ競技に関する
評価、運営、あるいは五輪に関する
評価、東京らしさに関する
評価ということで、競技に関しては霞ケ関に若干利がありますが、運営やあるいは五輪、東京らしさという
意味ではやっぱり圧倒的に若洲がいいんではないかと。ゴルフの
専門家の団体もこのように
評価を付けているんです。
まず、
大臣、これ、この
評価表を見て御感想はいかがでしょうか。