○松沢成文君 今日は、この
法案について素直に質問をしようと思ったんですが、ちょっと、前の
質疑の中で、
大臣が何か大分弱気になってきているんじゃないかなと心配になったので、改めてちょっと
大臣の
考えをお聞きしたいと思うんですが。
国立大学の
入学式、
卒業式で、
国旗掲揚、
国歌斉唱をやっていただくということは、私も分かっていますから、
大学の
自治もある、ですからそれは強制は絶対できません。できないけれども、国としてはこう
考えているんですよ、できれば
お願いしますという
要請は私はできると思っているんです。
いみじくも
大臣が、法的にも、
文科省設置法の中でもそういう助言みたいなものができるとか、あるいは行政手続法の中でもそういう
規定がありますよと、こうも言っていました。法的にも私はある
意味でできると思っています。むしろ、それだけじゃなくて、何か先ほど、
国会でもそういう
議論があったから、それをお伝えするような
お願いですというような御
意見があったんですが、
国会での
議論を受けて政府がどう
考えるかをまとめていただいて、それを政府の
考えとして伝えていただかないと、ここは
要請にならないと思うんですね。
〔
委員長退席、
理事石井
浩郎君着席〕
ですから、私は何度も申し上げましたが、もうこれ
国立大学ですから、あるいは学校で
国旗掲揚、
国歌斉唱をやるというのは今世界の常識です。驚くことに、私学のハーバード
大学なんかでも、
入学式、
卒業式、
国旗掲揚、
国歌斉唱からスタートするんですね。そういうのが世界の常識であって、日本の
国立大学でそうなっていないところが多いというのは私は問題だと思っていますし、もう
一つ、
国立大学の設置法の中に、
研究教育で国民の
要請に応えるのが
国立大学だと書いてあるんですね。やっぱり国民の
要請というのは、世界の常識である
国旗・
国歌を尊重して、他国の
国旗・
国歌も尊重して、そういう本当の
意味での国際人をつくっていこうというのが、これ国民の
要請ですよね。そういうのに応えるためにも、イベントのときにきちっとやるというのは私は必要だと思っていますし。
あえて三点目に強調したいのは、
国立大学の目的がやはり教員の育成なんですよね。科学者の育成と教員の育成なんです。だから、半分の
国立大学にはみんな教育
大学か教員養成学部があるわけです、養成学部が。ここを卒業した人の多くは公立の
小中高の先生になっていくわけですね。ですから、それこそ、その学校の
現場できちっと
国旗・
国歌のことも
指導しなきゃいけない立場になるわけでありまして、私は、こういう理由から
考えても、やはり
国立大学で、国立というからには、国民の皆さんは、国がつくっているんでしょう、国が設置や
運営に関連している
大学なんでしょうと。えっ、ここで
国旗・
国歌やっていない、本当、そんなのありと皆さん一様にびっくりしています。これが国民の常識なんですね。
ですから、そういう
意味で、私は確かに
国会で
意見を言いました。それで、総理にも
文科大臣にも前向きな答弁をいただきました。それを受けて、あくまでも
国会に
議論があったからそれをお伝えするというんじゃなくて、国として、
国立大学はできればこうあってほしいと願っています、ただ、それは
大学の
自治もありますので、最終的には皆さんでお決めいただく問題でいいですけれども、国としてはこう願っているとはっきり
要請をしていただかないと、私はある
意味で
国立大学にも国の意思が伝わらないと思うので、その辺りはいかがお
考えでしょうか。