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2015-03-26 第189回国会 参議院 文教科学委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
平成
二十七年三月二十六日(木曜日) 午後一時十五分開会 ─────────────
委員
の
異動
三月二十三日
辞任
補欠選任
森本
真治
君
小見山幸治
君 三月二十四日
辞任
補欠選任
小見山幸治
君
森本
真治
君 三月二十五日
辞任
補欠選任
吉田
博美
君
塚田
一郎
君
森本
真治
君
西村まさみ
君 三月二十六日
辞任
補欠選任
衛藤
晟一
君
酒井
庸行
君
塚田
一郎
君
吉田
博美
君
西村まさみ
君
森本
真治
君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
水落
敏栄君 理 事 石井
浩郎
君
二之湯武史
君
神本美恵子
君 斎藤 嘉隆君 委 員
赤池
誠章
君
酒井
庸行
君 橋本 聖子君
藤井
基之
君 堀内 恒夫君 丸山 和也君
吉田
博美
君
榛葉賀津也君
那谷屋正義
君
森本
真治
君 秋野
公造
君 新妻
秀規
君 柴田 巧君 田村 智子君 松沢 成文君
国務大臣
文部科学大臣
下村
博文
君 副
大臣
文部科学
副
大臣
丹羽 秀樹君
文部科学
副
大臣
藤井
基之
君
大臣政務官
文部科学大臣政
務官
赤池
誠章
君
文部科学大臣政
務官
山本ともひろ君
事務局側
常任委員会専門
員
美濃部寿彦
君 ───────────── 本日の
会議
に付した案件 ○
教育
、
文化
、
スポーツ
、
学術
及び
科学技術
に関 する
調査
(
文教科学行政
の
基本施策
に関する件) (
平成
二十七年度
文部科学省関係予算
に関する 件) (
派遣委員
の
報告
) ─────────────
水落敏栄
1
○
委員長
(
水落敏栄
君) ただいまから
文教科学委員会
を開会いたします。 まず、
委員
の
異動
について御
報告
をいたします。 本日、
衛藤晟一
君が
委員
を
辞任
され、その
補欠
として
酒井庸行
君が選任されました。 ─────────────
水落敏栄
2
○
委員長
(
水落敏栄
君)
教育
、
文化
、
スポーツ
、
学術
及び
科学技術
に関する
調査
を議題といたします。 まず、
文教科学行政
の
基本施策
について、
下村文部科学大臣
から
所信
を聴取いたします。
下村文部科学大臣
。
下村博文
3
○
国務大臣
(
下村博文
君) この度、引き続き
文部科学大臣
並びに
教育再生
及び
東京オリンピック
・
パラリンピック担当大臣
を拝命いたしました
下村博文
でございます。 今後とも、
委員長
を始め
委員
の
皆様方
の御
指導
、御
鞭撻
を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 第百八十九回国会において各般の
課題
を御
審議
いただくに当たり、私の所信を申し上げます。
アベノミクス
の三本の矢の
経済政策
は、確実に
成果
を上げつつあります。今後これを加速し、
日本
を真の
成長軌道
に乗せて、
経済社会
を発展させるためには、
国民
一人一人の
生産性
の
向上
、
労働力人口
の増加を果たすとともに、絶えることなく新たな
イノベーション
を
創出
していくことが必要です。また、
東京オリンピック
・
パラリンピック大会
の
開催決定
が
国民
に感動や
希望
を与えたように、
人々
の心を豊かにし、活力ある
社会
を
構築
していくためには、
スポーツ
や
文化芸術
が持つ、
人々
を引き付け、感動させる力が欠かせません。 私は常々、
文部科学省
は
未来
を切り開く
未来省
であると考えています。私は、その先頭に立って、
日本再生
のための
教育再生
、
先端研究開発
による革新的な
イノベーション
の
創出
、
東京オリンピック
・
パラリンピック大会
の
レガシー
の
創出
の三つを
日本
の
未来戦略
として掲げ、これら第四の矢で
日本
の
成長
を牽引してまいります。 来月には福島県双葉郡に
文部科学省
が
設置
を
支援
し続けてきた、
ふたば未来学園高校
が開校します。この
学校
は、ふるさとを愛する
子供たち
が
地域
が抱える
課題
と向き合い、
復興
のために何ができるのか、仲間と共に探求する場となります。困難な状況を乗り越えて、夢や
希望
に満ちた
未来
を創造していくことのできる
人材
を
育成
することで
復興
は加速されます。
学校
の復旧、
就学支援
、
児童生徒
の心のケア、
学習支援等
を始め、
復興
を支える
人材育成
や
大学
、研究所による
地域再生
への貢献など、
被災者
の心に寄り添った
復興
に
全力
を尽くします。
東北地方
における
医学部新設
については、
準備
が円滑に行われるよう
支援
します。
原子力災害
からの
復興
のため、
東京電力福島
第一
原子力発電所
の
廃炉
を円滑に進めます。昨年、私のイニシアチブで
廃止措置等研究開発
の
加速プラン
を取りまとめました。
国内外
の英知を結集するため、来月には
廃炉国際共同研究センター
を
設置
し、
東京電力福島
第一
原子力発電所
の
廃炉
に関する
研究開発
や
人材育成
を一層加速させてまいります。
原子力損害賠償
については、引き続き、
被災者
の方々に寄り添い、迅速、公平かつ適正な賠償に万全を期します。
ニューヨーク市立大学大学院
のデビッドソン氏は、二〇一一年に米国の
小学校
に入学した
子供たち
の六五%は、
大学卒業
後、今は存在していない職業に就くと指摘しています。また、オックスフォード
大学
のオズボーン氏は、今後十年から二十年程度で米国の約四七%の仕事が自動化される
可能性
が高いと予測しています。さらに、
経済学者
のケインズ氏は、二〇三〇年までには週十五時間程度働けば済むようになるだろうと予測しました。 先を見通すことの難しい
時代
をたくましく生き抜いていくのは、生涯を通じて不断に学び、考え、
予想外
の事態を乗り越えながら、自らの人生を切り開き、他者と
協力
し合ってより良い
社会づくり
に貢献していくことのできる人間です。
子供たち
に
社会
で自立していくために必要な真の学ぶ力を身に付けさせなければなりません。
教育改革
における最大の
課題
である
高大接続改革
に取り組み、
若者
の多様な夢や目標を支える
高等学校教育
、
大学教育
、
大学入学者選抜
へと刷新します。
高等学校
までの
教育
については、知識、技能の習得のみならず、新しい
時代
を生きる上で必要な資質、
能力
を育むことができるよう、
課題
の発見と解決に向けた主体的、
協働的
な学び、アクティブラーニングの
飛躍的充実
を図ります。
小学校英語
の
早期化
、
選挙権年齢
の引下げの
検討状況
なども踏まえ、
高等学校
において、公共の精神や
民主主義社会
における
参加意識
を育み、主体的に
社会生活
を営むために必要な力を身に付けることを狙いとした新たな
科目等
の創設、
日本史
の扱いを含めた
地理歴史科
の
見直し
など、
次期学習指導要領改訂
に向けた
検討
を進めます。
全国学力
・
学習状況調査
の
活用
、
高等学校教育
の質の
確保向上
、
言語活動
や
理数教育
の
充実
、
教育
における
ICT活用
の促進、食育、
健康教育
の
充実
に取り組みます。 障害のある
子供たち
のため、
インクルーシブ教育システム
の
構築
に向け
特別支援教育
を
推進
します。
教職員
の
専門性向上
、通級による
指導
の
充実
、
拡大教科書等
の
普及充実
、
特別支援学校
の
教室不足
の解消、
学校施設
の
バリアフリー化等
の必要な
教育条件
を
整備
します。 川崎市の中学生、
上村遼太
さんの痛ましい事件がありました。このような事件が二度と起こらないよう、
学校
の
早期対応
、
学校
と警察を始めとした
外部機関
との
連携
など、
子供
のSOSを受け止め、適切に対応する
取組
を
充実
します。
いじめ
は絶対に許されません。
いじめ防止対策推進法
を基に総合的な
対策
の実施を進めます。心と体の調和の取れた人間を
育成
するため、
道徳
の時間を特別の教科として位置付け、
道徳教育
の
改善充実
を図るとともに、
道徳教育用教材
「私
たち
の
道徳
」の
活用
を促します。体罰についても、禁止の徹底を図ります。
学校現場
で
教育
の
再生
を担うのは、
教育
への
使命感
と高い
指導力
を有する
教員
です。
教職員等指導体制
の
整備
を進め、
教職員
の質と数を一体的に
強化
します。
教員
の
養成
、採用、研修の
在り方
を
見直し
、再
構築
します。
教員
と多様な
専門性
を持ったスタッフが
連携
してそれぞれの
専門性
を発揮し、
学校
がチームとして力を発揮できるよう、
教員
と
事務職員
、様々な
人材
との
役割分担
や
連携
の
在り方
を
検討
するとともに、コミュニティ・
スクール等
の
学校
と
地域
との
連携
、協働を
強化
します。
大学
力は
国力そのもの
です。
世界トップレベル
の
大学
力の
実現
や
世界
を牽引するリーダーの
養成
を目指し、
スーパーグローバル大学
への
重点支援
など
大学
の徹底した
国際化
を
推進
するとともに、
国立大学改革プラン
に基づき
国立大学
の
改革
を実行します。
大学
の
教育研究活動
を支えるには、
財政基盤
を確立した上で、めり張りある配分を行うことが重要です。
国立大学法人運営費交付金
や
施設整備費補助金
、
私学助成
の更なる
充実
を図るとともに、積極的に
改革
に取り組む
大学
を重点的に
支援
します。
法科大学院
については、昨年十一月に公表した総合的な
改革方策
に沿って、
法科大学院
の
強化
と
法曹養成
の
安定化
に向けた
取組
を進めます。
独立行政法人改革
に関する
閣議決定
に基づき、先般、
大学関係
の二つの
独立行政法人
を統合するための
法案
を提出いたしましたので、速やかな御
審議
をお願い申し上げます。
学制改革
については、先般、
小中一貫教育
の
制度化
を始め、
高等学校等
の
専攻科
から
大学
への
編入学
を可能とする
制度
を創設するための
法案
を提出いたしましたので、速やかな御
審議
をお願い申し上げます。多様な価値に対応した
公教育
が可能となるよう、
国家戦略特別区域
での
公立学校運営
の
民間開放
に向けた
準備
を進めます。実践的な
職業教育
を行う新たな
高等教育機関
の
制度化
、
夜間中学校
の
設置促進
にも取り組みます。
教育
は、全ての
子供たち
が、自分がかけがえのない存在であると感じることができるよう、手助けをするものであるべきです。様々な悩みや
課題
を抱えて不
登校
となっている
子供たち
は
全国
の
小中学校等
で約十二万人にも上り、不
登校
の
子供たち
に対する
取組
の抜本的な
見直し
を行う必要があります。
学校
という
環境
のみでは十分に
能力
を発揮できていない
子供たち
については、その多様な実態に応じて、それぞれの才能や
能力
を引き出していくことが重要です。
フリースクール等
で学ぶ
子供たち
への
支援策
の
検討
を進めるとともに、不
登校施策
に関する
検討
を行い、全ての
子供たち
に
チャンス
を提供し、一人一人の
可能性
を伸ばせる
環境
を整えてまいります。
子供たち
の
未来
が、いわゆる貧困の連鎖によって閉ざされることがあってはなりません。
子供
の
貧困対策
に関する大綱を踏まえ、
幼児教育
の段階的な
無償化
、スクールソーシャルワーカーの
配置拡充
、
地域
による
学習支援
や
家庭教育支援
の
充実
に取り組みます。
高校生等奨学給付金
の拡充や、経済的に修学困難な
専門学校生
への
支援
などによる
教育費
の
負担軽減
を目指します。
大学等奨学金事業
の有利子から無利子への流れを加速するとともに、
平成
二十九年度
進学者
からの適用を目指して、
所得連動返還型奨学金制度
の導入に向けた
取組
を進めます。 これからの
子供たち
が活躍する舞台は
世界
中にあります。
外国語教育
の
強化
、スーパー
グローバル
ハイスクールの
整備
、
国際バカロレア認定校
の
大幅増
に向けた
取組
、ESD、持続可能な
開発
のための
教育
に関する
取組
などを
推進
します。
留学生交流
は倍増を目指します。官民が
協力
した「
トビタテ
!
留学JAPAN
」
日本代表プログラム
を始め、
日本人
の
海外留学支援
の
充実
を図ります。あわせて、
海外拠点
の
構築
や
学生宿舎等
の
整備
、
就職支援
の
充実等
、一貫した
取組
により、優秀な
外国人留学生
の戦略的な
受入れ
を
強化
します。
社会
や経済の
グローバル化
が進展する中、
教育
、
科学技術
、
文化
、
スポーツ
の各
分野
における積極的な
国際貢献
が重要です。ASEANやインドを始めとする
アジア諸国等
からは、
日本
の
教育制度
や内容を取り入れたいとの強いニーズがあります。これを踏まえ、
官民一体
となって取り組んでいる
インフラシステム輸出
とも
連携
して、
日本
の強みや特質を生かした
教育
を海外に展開する
取組
を
強化
するなど、諸
外国
との
協力
を一層
推進
します。
人口減少
などの
我が国
が直面する
課題
を解決するには、個性あふれる
地方
の
創生
が重要です。
学校
を
中核
として
地域
のあらゆる力を結集します。とりわけ、
地域
や企業の
協力
を得て、
放課後子ども総合プラン
を更に加速させるとともに、土曜日の
教育活動
が
全国各地
で展開されるよう取り組みます。 活力ある
地方
の
創生
のため、
大学
、
高等専門学校
や
専修学校
の力をもっと
活用
することが重要です。
理工系人材
の
戦略的育成
の
取組
を集中的に進めるなど、
地域
の知の拠点である
大学等
が特色、強みを生かし、
地域
に必要な
人材
の
育成
、定着を促進する
取組
を
推進
します。
総務省
と
連携
して、
地方
で就職する学生に
奨学金
の返済が免除される新たな
仕組み
をつくります。
社会
に出た後も学び続ける
全員参加型社会
を目指し、
大学
、
専修学校
、
社会教育施設等
における
女性
や
高齢者
を含む
社会人
の
学び直し
の
環境
を
充実
します。
学校施設
は、
子供たち
の命を守るとともに、
地域
の
防災拠点
としての機能も果たします。早期の
耐震化完了
を目指すなど、安全、安心な
教育環境
の
整備
を
推進
します。
教育
への投資は
未来
への
先行投資
です。その
充実
のためには財源の
確保
が不可欠です。
教育行財政
の
在り方
について、これからの
時代
に求められる創造的な
能力
などを高めるための
教育
の革新の
在り方
と併せて、
教育再生実行会議
で
検討
を進めます。 昨年は、
赤崎勇
氏、
天野浩
氏、
中村修二
氏の
日本人
三名が
ノーベル物理学賞
を受賞されました。
ノーベル賞
を選考した
スウェーデン王立科学アカデミー
の、二十
世紀
はエジソンの
白熱電球
に照らされたが、二十一
世紀
はLEDに照らされる
世紀
であるという言葉のとおり、
日本
で生まれ育った
技術
が
世界
を大きく変えようとしています。
我が国
が
成長
を続けるための鍵は、
未来
をつくる
イノベーション
と、それを生み出す
人材
です。
最先端
の知識や
技術
を結集して、
世界
で最も
イノベーション
に適した国を目指します。その
中核
を担う
文部科学省
として、第五期
科学技術基本計画
の策定に向けた
検討
を進めます。
我が国
は、
世界トップレベル
の
基礎研究力
を有しています。
青色発光ダイオード
のように、
基礎研究
の
成果
を
世界
に先駆けて革新的な
イノベーション
に育て上げるためには、明確なターゲットを設定し、
研究者
が組織を超えて協働することが必要です。
産学官
の力を結集した
中核拠点
の
構築
、卓越した
若手研究者
の積極的な
登用等
を集中的に進めることにより、
日本発
の
イノベーション
を
創出
し、
アベノミクス
を牽引していきます。
山中伸弥京都大学教授
を中心とした
iPS細胞研究
に対しては、十年で一千百億円という集中的な
支援
を行い、昨年、
世界初
の
iPS細胞由来
の網膜の移植を
実現
しました。今後とも、来月設立される
日本医療研究開発機構
を通じて、
パーキンソン病
などへの
臨床研究
を順次開始してまいります。 これからの
成長
の切り札として、
省エネルギーイノベーション
の
実現
を目指します。
名古屋大学等
を
中核拠点
として、
オールジャパン体制
で
研究開発
、その後の
製品化
、
社会
への普及を加速します。 多様な
学術研究
や
基礎研究
に加え、
国主導
で取り組むべき基幹的な
技術開発
を
推進
します。
大学発ベンチャー
の
創出
や、
国立研究開発法人
をハブとした
産学官
の
人材
の循環、
最先端施設
の共用などによって、
成果
の
実用化
を着実に進めます。
地方
の
成長
を
実現
するためには、
世界
で勝てる産業の
育成
が重要です。
地方
の
大学等
が持つ優れた
研究成果
を
活用
した
地方発イノベーション
の
創出
を
産学官
の力を結集して進めます。 宇宙・
航空分野
は、多くの
中小企業
の高い
技術力
に支えられています。二〇二〇年に地球に帰還する「はやぶさ2」は
福島生まれ
の
技術
を携え、長い旅を続けています。
世界初
の
技術
の
創出
や
産業競争力強化等
を目指し、
新型基幹ロケット
、
国際宇宙ステーション計画
、
次世代航空機技術等
の
研究開発
に取り組みます。
原子力
については、
日本原子力研究開発機構
が安全を最優先とし、
国民
に信頼される組織となるよう
指導
してまいります。特に「もんじゅ」については、安全に運転管理する
体制
を整え、
放射性廃棄物
の
減容化
や
高速増殖炉
の
研究成果
の取りまとめに向けて取り組みます。
高温ガス炉
や高
レベル放射性廃棄物
の
処理処分
の
研究開発
も着実に進めます。 昨年の大規模な
土砂災害
や御嶽山の
噴火等
を踏まえ、
自然災害
の観測・予測・
対策技術
の
開発
を
強化
します。新たなスーパーコンピューター、ポスト「京」や
材料分野等
の基盤的な
研究開発
を
推進
します。
海洋資源調査研究
や
北極研究
、
次世代蓄電池
、
ITER計画等
の
環境エネルギー分野
の
研究開発
を進めます。
量子科学技術
に関する
研究開発
を
強化
するため、先般、放射線医学総合研究所と
日本原子力研究開発機構
の業務の
整理統合
を行うための
法案
を提出いたしましたので、速やかな御
審議
をお願い申し上げます。
科学技術イノベーション
を生み出すのは
人材
です。特に
グローバル
に活躍できる
人材
の
確保
が重要です。
初等中等教育段階
からの
人材育成
、多様な
キャリアパス
の
整備
、
世界トップレベル
の
研究者交流
、出産、
育児等
に係る
女性研究者
などへの
支援
を
強化
します。研究不正の防止についても着実に取り組みます。理化学研究所については、ガバナンスの
強化
を始めとする抜本的な
改革
が進捗しているところであり、引き続き、その力を十全に発揮できるよう
指導
してまいります。 一九六四年の
東京オリンピック
・
パラリンピック競技大会
は
発展途上
型であり、これを機に新幹線などの
インフラ整備
が飛躍的に伸び、
高度成長
の波に乗ることができました。今回、政府は、二〇二〇年の
東京大会
を絶好の
機会
として捉え、
世界
に誇る魅力あふれる
観光立国
の
実現
を目指し、二〇二〇年には
訪日外国人旅行者
を一昨年の二倍の二千万人にすることを目標に掲げています。 こうした
取組
を牽引する
中核
的な役割を担うのは、
スポーツ
や
文化
、
芸術
です。
我が国
には
世界
の
人々
を引き付ける優れた
文化
や様々な魅力があります。このまたとない
チャンス
に、
ホストシティ
・
タウン構想等
を通じて、
東京
のみならず、
全国
津々浦々に
大会
の
開催効果
を波及させ、
大会
後も
地域
が力強く発展していくための幅広い
レガシー
を生み出すことができるよう
全力
で取り組みます。
大会
を
日本
全体の
スポーツ
と
文化
の祭典と位置付け、二〇二〇年に向け、
史上最大規模
で、魅力ある
プログラム
を
全国
で展開していきます。
文化財
の
活用
による
地域活性化
や
観光振興
を進めるため、
地域
に点在する
有形無形
の
文化財
をパッケージとして
日本遺産
に認定する
仕組み
を創設します。
実演芸術
や
メディア芸術等
の幅広い
芸術
の
振興
を図り、
日本文化
の魅力を
国内外
に積極的に発信します。こうした
取組
を戦略的に進めるため、第四次の
文化芸術
の
振興
に関する基本的な方針を策定いたします。 二〇一六年
リオデジャネイロ大会
直後の来年十月には、
オリンピック
・
パラリンピックムーブメント
を国際的に高めるための
キックオフイベント
として、
スポーツ
・
文化
・ワールド・フォーラムを京都と
東京
で開催し、二〇一九年
ラグビーワールドカップ
、二〇二〇年
東京大会
に向け、
スポーツ
や
文化
を通じた
国際貢献
・
協力
、
スポーツ
や
文化
が生み出す
有形無形
の
レガシー等
について、観光とも連動させつつ、
世界
へ発信していきます。また、二〇二〇年
東京大会
においては、
東日本大震災
の
被災地
が見事に
復興
を成し遂げた姿を
世界
に向けて発信できるよう、
被災地
を走る
聖火リレー
を行うなど、
復興
の後押しとなる
復興五輪
としてまいります。
東京大会
の前年には、
アジア地域
で初めての
ラグビーワールドカップ
が
我が国
で開催されます。両
大会
の一体的な
準備
に配慮しつつ、
国立霞ケ丘競技場
の改築などの
インフラ整備
や
競技者
の
育成強化
などに取り組みます。先般、両
大会
の円滑な
準備
と運営に資するよう所要の
法整備
を行うための
法案
を提出いたしましたので、速やかな御
審議
をお願い申し上げます。政府全体として、セキュリティー、
復興
・
地域活性化
、
外国人旅行者
の
受入れ
、
バリアフリー
、
環境
などに関する
取組
にも万全を期します。
オリンピック
・
パラリンピック教育
の
推進
や
スポーツ
・フォー・トゥモローによる
国際貢献
を通じて、
オリンピック
・
パラリンピックムーブメント
を
国内外
に
推進
します。
大会
後も見据え、
学校体育
の
充実
、
地域スポーツ
や
障害者スポーツ
の
推進
を通じ、
国民
が生涯にわたって
スポーツ
に親しむ
機会
の
充実
を図ります。
スポーツ
を通じた
健康増進
や
地域活性化
など、
スポーツ
の役割を一層高めていくための
体制
を
構築
するため、先般、
スポーツ庁
の
設置
に係る
法案
を提出いたしました。十月に
スポーツ庁
を
設置
できるよう、速やかな御
審議
をお願い申し上げます。 意志あるところ必ず道あり。 一人一人の
子供
、
若者
に、自分の
可能性
を信じ、夢に向かって一生懸命努力し、挑戦してもらいたい。その
子供たち
、
若者たち
の挑戦を温かく応援する
社会
をつくろうではありませんか。 大人になってからでも学び続けることで、何度でも新たな挑戦ができる
社会
にしたい。
国民
一人一人が自らの夢や
希望
に向かって、持てる
潜在力
を最大限に発揮していくこと、それこそが
我が国
の将来を明るく活力あるものに変えていく
原動力
です。 いかに困難な道のりであろうとも、私は、
日本
と
子供たち
の
未来
を見据えながら、更に大胆に、更に
スピード感
を持って、
文部科学行政全般
にわたり戦後以来の大
改革
を成し遂げる決意です。
オールジャパン
で
日本
の
再生
を
実現
することができるよう、
全力
で取り組んでまいります。引き続き、
関係各位
の御
指導
、御
鞭撻
のほど、よろしくお願い申し上げます。
水落敏栄
4
○
委員長
(
水落敏栄
君) 御苦労さまでした。 次に、
平成
二十七年度
文部科学省関係予算
について、
藤井文部科学
副
大臣
から説明を聴取いたします。
藤井文部科学
副
大臣
。
藤井基之
5
○副
大臣
(
藤井基之
君) この度、引き続きまして
文部科学
副
大臣
を拝命いたしました
藤井基之
でございます。 副
大臣
として、
大臣
をよく補佐し、
東日本大震災
からの
復旧復興
のほか、特に
日本
の
経済再生
の
原動力
となる
科学技術イノベーション
の
推進
、
文化芸術立国
の
実現
のための
文化
の
振興
に
全力
を尽くしてまいります。 今後とも、
水落委員長
を始め
委員
の
皆様方
の御
指導
、御
鞭撻
を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
平成
二十七年度
文部科学省関係予算
につきまして、その概要を御説明申し上げます。
文部科学省関係予算
は、
一般会計
五兆三千三百七十八億円、
東日本大震災復興特別会計
二千百九十六億円などとなっております。 第一に、
社会
を生き抜く力の
養成
として、
授業革新
などによる
教育
の質の
向上
を
実現
するため、
教職員指導体制
の
充実
など、
教員
の質と数の
一体的強化
を図ることとしております。 また、
全国
的な
学力調査
を実施するほか、
道徳教育
、
特別支援教育
、
いじめ対策
、
子供
の
体験活動
、
キャリア教育
、
職業教育
、
学校
における
情報通信技術
の
活用
、土曜日の
教育活動
を
推進
します。さらに、
地域コミュニティー
の
活性化
を図る
学校
を核とした
地域力強化プラン
や
女性
の
活躍推進等
のための
環境
を
整備
する
放課後子ども総合プラン
などを実施することとしております。 同時に、
フリースクール等
で学ぶ
子供
への
支援
の
検討
など、多様な
教育機会
の
確保
に取り組んでいくこととしております。 第二に、
未来
への飛躍を
実現
する
人材
の
養成
として、
グローバル
人材育成
のため、スーパー
グローバル
ハイスクールや
大学等
の
海外留学支援
制度
を
拡充
することとしております。 また、各
国立大学
の
強み
、特色を生かした機能
強化
への
取組
を
重点支援
することで
国立大学
改革
を
促進
するとともに、建学の精神に基づき多様な
人材
を
育成
する私学の
振興
を図ることとしております。 第三に、安心して
教育
を受けることができる
学び
のセーフティーネットの
構築
として、
幼児教育
の段階的
無償化
に向けた
取組
について、
平成
二十六年度に引き続き低所得世帯の保護者負担の軽減等を図るほか、
高校生等奨学給付金
を
拡充
します。 また、
大学等奨学金事業
について無利子
奨学金
を
拡充
するほか、
大学等
の授業料減免等の
充実
を図ることとしております。さらに、スクールソーシャルワーカーの配置を
拡充
するほか、
地域
の人
たち
の
協力
により中
学生
を対象に無償の
学習支援
を行うなど、
学校
をプラットフォームとした
子供
の
貧困対策
を
推進
します。 同時に、国公私立
学校施設
の耐震化、老朽化
対策
等のほか、防災
教育
や通学路の安全
対策
を
推進
することとしております。 第四に、きずなづくりと活力あるコミュニティーの形成として、
学校
支援
地域
本部、コミュニティ・スクールなどにより、
地域
の
活性化
や
社会
全体で
子供
を育む
環境
づくりを
推進
することとしております。 第五に、
スポーツ
立国の
実現
を目指し、
スポーツ庁
を創設するとともに、二〇二〇年
オリンピック
・パラリンピック
東京大会
に向けた選手
強化
費の
充実
や、二〇二〇年
東京大会
の
レガシー
として継承するための
スポーツ
・フォー・トゥモローによる
国際貢献
、
スポーツ
による
地域活性化
などを
推進
することとしております。 第六に、
世界
に誇るべき
文化芸術立国
の
実現
を目指し、二〇二〇年
東京大会
の
文化
プログラム
を見据えた
文化芸術
活動を
推進
するとともに、
日本遺産
の創設など
文化
遺産を
活用
した
地域活性化
方策への
重点支援
を行うこととしております。 また、
我が国
の多彩な
文化芸術
の発信や国際
文化
交流、国立
文化
施設の機能
強化
などを
推進
することとしております。 第七に、
科学技術イノベーション
・システムを
構築
するため、
研究開発
法人を
中核
とした
イノベーション
共創の場の形成や、
研究開発
力を駆動力とした
地方
創生
に取り組むとともに、
基礎研究力
強化
を図るため、独創的で多様な
学術研究
などを継続的に
推進
します。また、
科学技術
を担う
人材
を
育成
するため、
若手研究者
や
女性研究者
の活躍
促進
を図ります。さらに、ポスト「京」の
開発
など国際水準の研究
環境
及び基盤の
充実
強化
や、
科学技術
の国際活動の戦略的
推進
を図ることとしております。 第八に、ライフサイエンスによる
イノベーション
創出
のため、
平成
二十七年度に設立する
日本医療研究開発機構
において、関係府省と
連携
し、
革新
的な医療
技術
の
実用化
を加速するとともに、クリーンで
経済
的なエネルギーシステムの
実現
を目指し、ITER計画などを
推進
します。また、次世代インフラの
整備
に向け、地震、津波や火山、豪雨等の
自然災害
による被害軽減に資する
研究開発
などを実施することとしております。 第九に、人類のフロンティアの開拓及び国家安全保障・基幹
技術
の
強化
を図るため、
宇宙
・
航空分野
の
研究開発
、海洋資源の
調査
研究を
推進
するとともに、
東京電力福島
第一
原子力発電所
の
廃止措置等研究開発
の
加速プラン
に基づいた
国内外
の英知を結集した
廃炉
研究や
人材育成
の実施、「もんじゅ」の安全
対策
、維持管理に必要な
取組
、固有の安全性を有する
高温ガス炉
等の
研究開発
を
推進
することとしております。 以上、
平成
二十七年度
文部科学省関係予算
の概要につきまして御説明申し上げました。 なお、これらの具体の内容につきましては、お手元に資料をお配りいたしておりますので、説明を省略させていただきます。 以上です。
水落敏栄
6
○
委員長
(
水落敏栄
君) 以上で
所信
及び予算説明の聴取は終わりました。 本件に対する質疑は後日に譲ることといたします。 この際、丹羽
文部科学
副
大臣
、
赤池
文部科学大臣政
務官
及び山本
文部科学大臣政
務官
から発言を求められておりますので、順次これを許します。丹羽
文部科学
副
大臣
。
丹羽秀樹
7
○副
大臣
(丹羽秀樹君) この度、引き続き
文部科学
副
大臣
を拝命いたしました丹羽秀樹でございます。 副
大臣
として、
大臣
をよく補佐し、
東日本大震災
からの
復旧復興
のほか、特に
我が国
の根幹を形作る
教育
の
再生
、二〇二〇年
東京オリンピック
・パラリンピックを始めとする
スポーツ
の
振興
に
全力
を尽くしてまいります。 今後とも、
水落委員長
を始め
委員
の
皆様方
の御
指導
、御
鞭撻
を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
水落敏栄
8
○
委員長
(
水落敏栄
君)
赤池
文部科学大臣政
務官
。
赤池誠章
9
○
大臣政務官
(
赤池
誠章
君) この度、引き続き
文部科学大臣政
務官
を拝命いたしました
赤池
誠章
でございます。
大臣政務官
として、
大臣
、副
大臣
とともに、
東日本大震災
からの
復旧復興
のほか、
教育
の
再生
及び
文化
の
振興
に全身全霊を尽くしてまいります。 今後とも、
委員長
を始め
委員
の
皆様方
の御
指導
、御
鞭撻
を心よりお願いを申し上げます。
水落敏栄
10
○
委員長
(
水落敏栄
君) 山本
文部科学大臣政
務官
。
山本ともひろ
11
○
大臣政務官
(山本ともひろ君) この度、引き続き
文部科学大臣政
務官
と
復興
大臣政務官
を拝命いたしました衆議院議員の山本ともひろです。 私は、
大臣政務官
として、各副
大臣
、政
務官
と
下村
大臣
をお支えをし、
東日本大震災
からの
復興
復旧
のほかに、
科学技術
、
学術
、
スポーツ
の
分野
を担当させていただきます。
水落委員長
を始め理事、
委員
の皆様におかれましては、引き続き御
指導
、御
鞭撻
のほど賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
水落敏栄
12
○
委員長
(
水落敏栄
君) よろしくお願いします。 次に、先般本
委員
会が行いました
委員
派遣につきまして、
派遣委員
の
報告
を聴取いたします。
神本美恵子
さん。
神本美恵子
13
○
神本美恵子
君 去る二月二十三日及び二十四日の二日間、新潟県において、
地方
における初等中等
教育
及び高等
教育
等に関する実情を
調査
してまいりましたので、その概要を御
報告
申し上げます。
派遣委員
は、
水落委員長
、石井理事、二之湯理事、斎藤理事、
森本
委員
、新妻
委員
、柴田
委員
、田村
委員
、そして私、神本の九名でございます。 一日目は、まず、
国立大学
法人長岡
技術
科学
大学
を訪問いたしました。 長岡
技術
科学
大学
は、昭和五十一年の開学以来、
技術
科学、すなわち「技学」の
創出
とそれを担う実践的、創造的な
技術
者の
養成
を行い、これらを通して
産学官
連携
に積極的に取り組むとともに、活発な国際交流を行っており、就職率でも好成績を保っています。 まず初めに、
大学
側から、
学生
の八割が
高等専門学校
の卒業生であり、学部、
大学
院修士課程にわたる一貫
教育
を行っていること、
スーパーグローバル大学
として
教育
や
産学官
連携
の
世界
的ネットワークの展開に取り組んでいることなどについて説明を聴取するとともに、
高等専門学校
との
連携
の利点及び
連携
強化
のための
取組
、地元
企業
への就職を
促進
するための方策、
女性研究者
に対するワーク・ライフ・バランスに配慮した研究
環境
の
整備
等について意見交換を行いました。 その後、
産学官
連携
の
拠点
である
技術開発
センターに移動し、水素を燃料とする燃料電池に係る共同研究の
状況
を視察いたしました。
派遣委員
からは、共同研究を行う
企業
の選定方法、
大学
と
企業
等との費用負担の
在り方
、
研究成果
の
実用化
の見通し、知的財産権に関する
課題
等について質疑が行われました。 続いて、
学生
、留
学生
の方々との懇談におきまして、進学先として長岡
技術
科学
大学
を選んだ理由、卒業後の夢や
希望
する進路、学費や生活面で留
学生
が求める
支援策
等について率直な意見を伺い、将来を見据え研究に励んでいる
学生
、留
学生
の実情について理解を深めることができました。 次に、十日町市立下条小・中
学校
を訪問いたしました。 新潟県におきましては、政令指定都市である新潟市を除く全二十九市町村のうち、六市町村で
小中一貫教育
が実施されています。こうした中、十日町市は、中一ギャップや不
登校
児童生徒
の解消、
学力
の
向上
、
地域
の小中
学校
関係者の
連携
を狙いとし、市を挙げて
小中一貫教育
に取り組んでいます。とりわけ、下条小・中
学校
におきましては、モデル中
学校
区として、
平成
二十三年度以降、
地域
ぐるみで先駆的な
取組
が行われており、本格実施に移行した本年度からは、従来の全学年を対象とした縦割りグループによる交流活動を、交流する学年を限定した上で一人一人に
役割
を持たせる活動とするなど、
小中一貫教育
の特徴を
最大
限に生かすよう、不断の努力が重ねられています。 まず、同校では、
全国
の民謡のルーツと言われる新保広大寺節が中学一年生により披露されました。中
学校
では地元保存会の方々の
指導
により伝承活動がなされており、中
学生
は伝統芸能を継承していくことの大切さを実感し、小
学生
は進学後にこれを舞うことを楽しみにしているとのことでした。次に、小学一年生から中学三年生までの全
児童生徒
による
小中一貫教育
の歌「ヒカリ」が披露されました。「光り輝く
未来
に向かって、手を取り合って進んで行こう」という歌詞は同校の
児童生徒
職員一同で作詞されたものであり、全員が一体となった、素直で伸びやかな歌声に感動いたしました。 引き続き、新潟県
教育
委員
会から湯沢町及び三条市における
小中一貫教育
の
状況
等について、また、十日町市
教育
委員
会及び下条小・中
学校
から
小中一貫教育
の
取組
について、それぞれ概況説明を聴取した後、
小中一貫教育
による
学力
向上
の効果、
小中一貫教育
の
推進
に伴う
教員
の業務量の変化、多忙化の中で
教員
が
子供
の情報を把握するために必要なこと、
貧困対策
として
学校
をプラットフォームとする場合の福祉部局との
連携
の
在り方
など、広範多岐にわたり活発な意見交換を行いました。 二日目は、十日町市博物館を訪問いたしました。 十日町市博物館は、「雪と織物と信濃川」をテーマに、積雪期の民具や越後縮の紡織用具、国宝の火焔型土器などを展示しています。 信濃川流域で出土する火焔型土器につきましては、立体的な装飾や燃え上がる炎に似た形に特徴があり、
日本文化
の源流である縄文
文化
を象徴するものであるとして、二〇二〇年
東京オリンピック
・パラリンピックの聖火台のデザインとして採用されるよう、新潟県及び十日町市から要望書をいただきました。 なお、十日町市は、二〇二〇年
東京オリンピック
・パラリンピックを契機に、
地域活性化
に資するため、同博物館を縄文
文化
等の発信
拠点
として新しく
整備
し、二〇一九年の開館を目指すとのことでございます。 以上が
調査
の概要でありますが、新潟県及び十日町市からの要望書につきましては、それぞれ本日の
会議
録の末尾に掲載していただきますよう
委員長
のお取り計らいをお願い申し上げます。 最後に、今回の
調査
に当たり、お世話になった関係者の方々に厚く御礼を申し上げまして、
報告
を終わります。 以上です。
水落敏栄
14
○
委員長
(
水落敏栄
君) ありがとうございました。 以上で
派遣委員
の
報告
は終わりました。 なお、ただいまの
報告
の中で要請のございました新潟県及び十日町市からの要望書につきましては、本日の
会議
録の末尾に掲載することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
水落敏栄
15
○
委員長
(
水落敏栄
君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。 本日はこれにて散会いたします。 午後一時五十七分散会