○郡司彰君 ありがとうございます。
時間の
関係でちょっと先に進ませていただきますが、
畜産の
関係で、ほかの例えば北海道などは全然環境が違うんだと思いますが、私どもの方で
畜産をされている方は、どちらかというと中山間地で行っている方が多いわけでありまして、そこの方々のお話を聞くと、概して
畜産団地に入っていらっしゃる方が結構いらっしゃる、そして、今その数がどうなっているかというと、規模はほかの方のおやめになったのを預かったりして
拡大をしているけれども、戸数そのものは減少傾向にあるというような
ところが一般的であるというふうに思っております。
こういうようなことで、私自身は、以前のUR
対策のときの六兆円余の使い方についても、やはり一つの大きなことを行った後には、反省というか総括というか、そういうものをしっかりやった上で新しいのに取り組むのがよいのではないかなということを申し上げてまいりました。
今度の
食料・
農業・
農村基本計画の
ところにも、いろいろな
ところでこれまでの主な
施策の評価と
課題というような
ところがございます。例えば、今回のことでいいますと、
農業を支える
担い手など
農業・農村の構造の変化の
ところでは、評価と
課題の部分でありますけれども、
平成二十二年以降の
施策の見直しの中で、
構造改革の対象となる
担い手の姿が不明確になったことに鑑みというような文章がありまして、再度
担い手の姿を明確にして
施策を
推進していく必要があるというような記述があります。
これは、私どもからすると、この辺の議論を基本計画の
ところではまたしっかりやりたいんでありますけれども、長い農政の中で、やはり国が決めてきた仕組みから外れるというか、従わないというか、その方が私たちにとってはまさに
農業をするために良い方法なんだという方々が、例えば
生産調整、減反のときにも、多くて四割まで出てきたわけであります。したがって、幾ら
生産調整の数字を決めても何ら
効果がないような形で、今日まで余ったお米を処理をするために十兆円ぐらいを使ってきたと。こういうようなこともあったわけですから、例えばこの
担い手の
関係でいえば、私は
担い手に限定をするような
政策をこれから進めるということに対しては余り期待はしておりません。つまり、これまでの農水省の
担い手に対する
施策というのは、一方でそこに
政策、
予算を集中をしながら、一方でそれに従わない人たちに対してはペナルティーを科すことによって農政の傘からみんな外れていったという、そういうことがあったというふうに私は思っています。
したがって、家族
農業も法人も全てが選択を自らする中で、穏やかに、しかし確実に構造改善というものが進むような形が私はあってしかるべきなんだろうというふうに思っておりまして、四全総と言われるものがございました。その中で、その当時の文章を見ると、国交省の全体の計画でありますけれども、特色ある
農林水産業の拠点をつくっていこうというような形で、例えば
畜産団地あるいは施設園芸の
取組等をなされてきたというふうにも思っております。もちろんそれだけではございませんけれども、今現在、それが何か所になって、どのぐらいの
予算を使って、現状はどうなっているんだということになっても、多分答えとしていただくようなことにはならないんだろうというふうに思っております。
ただ、私の実体験として、回っている
ところを見ると、やはり戸数が減っている、その分頭数は増えるけれども、草地に予定をしていた
ところも含めて、相当荒廃をしているような
ところも増えてきております。荒廃をしている
ところを、一方では
農地に再生をさせるという
取組もしているけれども、もう正直言って、中山間地で始まったような
畜産団地のような部分については無理だろうと。再生させるというよりも、農水省の方針の中にも、二十七万ヘクタールのうち十三万五千ぐらいずつ、再生ができる
ところと、もう地目の変更をしてやった方がいいというような計画もあるというふうに思いますけれども、私は、それはそれで、しかし、これまでのそのような例えば四全総というのは一つの例でありますけれども、大きな
取組として既にもう一定の時間がたっているものについては、どうだったんだという総括をきちんとするということがやっぱり農水省の中では大事だなというふうに思っておりまして、これは冒頭申し上げたURのときも、きちんと総括しなさいと、これ五年ぐらいもう言って、ようやくいろんな意味での総括が出てきました。
今回のことにつきましても、基本的な計画、十年計画で作るということになれば、これまでのエポック的ないろいろな
取組について、改めてでもきちんと総括をするというのを体質として持っていただきたいと思いますが、
大臣にお伺いしたいと思います。