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山本太郎君 本当にその
テロとの闘いというところにこの国の
国民を引きずり込んでいくならば、原発、本当に速攻で廃止しなきゃいけないような状況です。どこからでも狙われる、送電線までもと言われたら、何百キロ離れたところのものも壊されてしまえば、爆破されてしまえば、襲われてしまえば、もうそれは外部電源喪失につながる
可能性もあるわけですから、とにかく
我が国のガンの一つであると言っても過言ではないと思います。
続きまして、核燃料サイクルの無駄について、その先頭を走ってきた
河野大臣にお聞きしたいと思います。
皆さん御存じのとおり、十一月十一日から十三日まで実施された秋の行政事業レビュー、いわゆる無駄の撲滅ですよね、核燃料サイクル関係も対象になりましたと。これ、民主党政権時代もあったでしょうけれども、
安倍政権になってからは初めてだと。核燃料サイクル「もんじゅ」については原子力規制
委員会からも厳しい指摘がなされている。元OBですよね、田中俊一規制
委員長でさえも、「もんじゅ」は二十年間同じようなことを繰り返してきたと一刀両断です。
もう御存じのとおり、九五年にはナトリウムの漏えい事故で十四年間と半年運転停止、二〇一〇年の五月には試運転再開、僅か三か月後、炉内の中継装置の落下トラブル。四万七千五百点の機器のうち、中性子検出器、非常用ディーゼル発電機、最高度の安全性が求められるクラス1の機器五十五点を含む一万四千三百点で点検漏れ。これ、本当にこの国に生きている人々をなめているとしか思えないような仕事っぷりだと思うんです。
「もんじゅ」を運営するJAEA、
日本原子力研究開発機構の
理事長、先月ですね、第三十八回原子力規制
委員会臨時会議で「もんじゅマネジメントの課題と
対策」、これ発表、提出されたのは
皆さん御存じだと思うんです。
これ何なのかというと、自分たちの問題点は何なのか、どう克服するか、それについて書かれたもの。その中の十二ページ、
資料にも書いてあります。
理事長の民間からの視点での潜在する根本的な問題なるものがあるんですよね。
理事長が民間目線で職員の資質、力量を自己評価しましたよと。潜在的に、根本的にこんな問題、私たちの職員にございますということが書かれている。
表の一番左側、順に下がっていく形で記されています。発電炉に対する経験不足、危機感、スピード感不足、モチベーション不足、PDCA不調、指示待ち体質、同じようなミスを繰り返す、約束したことが実行できない。これ、小学校入学すぐの子供たちの話じゃないんですよね。これ、一般の
社会人としても通用しないだろうというレベルの職員の資質と力量だと。これが核燃料サイクルを支える職場の様子だそうですよ。
配付
資料の一番最後のページに飛ぶんですけれども、この
理事長による「もんじゅマネジメントの課題と
対策」の最後のページ、まとめにこんなすてきな一文があったんです。長年染み付いた悪さどころを解消すべくと。長年染み付いた悪さどころを解消すべく、すごい言葉使っていますよね。これ、核燃料サイクル施設にもしも最悪の過酷事故が起こった場合、北半球終了できるぐらいの汚染がまき散らされるおそれがあると。
世界中が余りにも危険だといって諦めたものを
我が国だけがしがみついている技術ですよね、それが核燃サイクルですよ。
長年染み付いた悪さどころを解消すべく、俺たち本気出しますからって、もう遅いという話なんです。これからオールジャパンでやりますからって、もう信用できないという話なんです。寝言は寝ているときだけに
お願いしたいと。いいかげん諦めてくださいと。
これに掛かった費用どれぐらい、一兆千七百三億円。これは毎日新聞の試算ですよね。これだけのお金があるんだったら子供の
貧困対策にここ使ってくださいよ。どうしてそこ、そこを基金設立してみんなからの寄附でやるって、言っていることむちゃくちゃじゃないですか。無駄はあるんだ、財源はあるんだ、これをやめればそこにつぎ込めるじゃないかって。
実際にはその
政策をどうこう言うような行政レビューではないと思うんですけれども、是非
河野大臣にこの「もんじゅ」が廃止できるように旗を振っていただいて、そしてそれを、何ですか、導いていただきたいという
お願いなんですけれども、いかがでしょうか。