○
増子輝彦君 今、
委員長からいろいろお話をいただきました。
そういう中で、実は、七月一日に
原子力規制庁で開催された特定
原子力施設監視・評価
検討会で、実施計画の変更認可
申請の審査
状況というものが配付されております。私も拝見をいたしました。大変、
申請後、時間が審査に掛かっている案件もかなりあるわけであります。一件は取り下げられましたので、九十一件ありましたが、九十件のうち三十二件が審査中であります。この三十二件の中にも、何度も何度も実は修正をして再
申請をしているものもあるわけであります。
こういう
状況の中で、審査遅延の原因は、
申請者、いわゆる東京
電力にあるのも当然でありましょうが、認可権者、まさに
原子力規制委員会、
原子力規制庁の審査の効率や進め方についていろいろと私も考えるところがございまして、そのことについて幾つかの質問をさせていただきたいと思っています。
今申し上げた七月一日に
原子力規制庁で開催されたこの特定
原子力施設監視・評価
検討会では、ある
有識者の一人から、凍土遮水壁について、全体にいつでも、大ざっぱに言うと一年単位で物事が遅れてしまう、ALPSのときも遅れたし、この遮水壁も既に一年も遅れていると言っていますが、それで済むのかなというのが本当に心配だということを実は
指摘されている方がいらっしゃいました。
〔
委員長退席、理事浜野
喜史君着席〕
審査に時間が掛かっているのはこれだけではありません。特に、双葉町が苦渋の決断をしたと言ってもいい固体廃棄物貯蔵庫の第九号棟の設置に係る問題であります。このことは、双葉の町長も、最初は、今まで東京
電力が安全協定を守らないということで、これについての要請を、かなり長期間と言ってもいいほど実はこの要請について受け付けませんでしたが、しかし、やっぱりこのことについては、廃棄物を保管、管理する場所が切迫しているという
状況を東京
電力からも度々聞かされる、現実にそういう
状況にあると私も認識をしているわけであります。
福島一Fに私も六度入りましたし、近々もう一度入ることになっておりますが、あの汚染水タンクを含めて、もう敷地は大変いろんな
状況の中で切迫をしているということは言うまでもありません。この双葉町が苦渋の決断をした固体廃棄物貯蔵庫第九棟の設置というものについては、やはりどういう形の中でこれを進めていくのか、これ非常に実は重要な
課題だと私は思っているわけであります。
あの原子炉、これから
廃炉に向けて高レベルの燃料デブリ等を含めていろいろ出ますが、今既に保管をしなければいけないというものがたくさん出てきているわけでありますから、この九号棟ができるかできないか、これは非常に実はこれからの作業に大きな支障を来すという重要な問題になっているわけであります。
これについては、約十一か月、残念ながら審査が延びている。
申請出されてから四回の補正審査も出されているわけであります。なぜ、このような形の中でこの
申請の結果が出ないのか。
是非、このことについて
規制委員会委員長として、なぜ四度も補正を出されながら、いまだ十一か月もたって重要なこの九号棟の設置が許可されないのか。これについては、地元でも非常に実は懸念の声が上がっているわけであります。こういう地元の声を
規制庁としてもどのように認識をしているのか。
なぜ設置が許可されないのか。それは当然、
委員長から言わせれば、全ての条件が整っていない、何度も何度も出させてもらっているけれ
どもいまだということかもしれませんが、このことについて
是非この
委員会でその理由をお聞かせを願いたいということと、また、地元のそのように懸念をする声が上がっているということを御認識されているのかどうかということについても、
是非、説明
責任ということも含めながら、ここで御答弁をいただければ有り難いと思います。