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吉川ゆうみ君 山谷
大臣、本当にありがとうございます。
ゼロメートル地帯のリスク、これに対して対策の重要性を
大臣に非常に深く御
認識をいただいておりますこと、大変有り難く、御礼申し上げます。そして、ハード面とソフト面からの今後の対策ということを御検討いただいていることで、こちらも大変有り難く存じますし、昨年、私どもで提出をさせていただきましたゼロメーター地帯のリスクに対する提言書のことも御存じいただいていること、本当に有り難く思います。どうぞこれからも積極的な御
対応を
お願いしたいというふうに思います。
続きまして、このゼロメートル地帯に対する、先ほど山谷
大臣からも具体的な
お話に触れていただきましたけれども、ハード面の対策についてお伺いをさせていただきたいというふうに存じます。
木曽三川下流域の海抜ゼロメートル地帯、先ほど申し上げましたように、一たび浸水すれば非常に長期間、また広
範囲にわたる甚大な
被害が
想定をされております。公表されている
南海トラフ巨大地震の
被害想定におきましては、
木曽三川下流域に広がる濃尾平野、こちらは地盤が軟弱であり、地震による液状化などにより堤防が沈下、そして津波
発生前に浸水をしてしまうというふうに予測がされております。
他方、
南海トラフ地震対策特別措置法における
南海トラフ地震津波
避難対策特別
強化地域の指定基準は、津波による三十センチ以上の浸水が地震
発生から三十分以内に生じる
地域の指定が原則とされており、この基準により指定が進められた結果、先ほど来
お話をさせていただいております
木曽三川下流域のような、強震動による液状化に伴う河川・
海岸堤防の沈降が生じることによって深刻な人的
被害が生じることが予測されるゼロメートル地帯の
市町村が指定区域から外されるというようなことになってしまいました。
これらの
災害に
対応するため、河川や
海岸堤防の早急な耐震補強対策、これは重要不可欠なことでございますけれども、三重県の桑名市、木曽岬町においては、河川・
海岸堤防の老朽化が非常に進んでいるにもかかわらず、耐震補強対策事業が施行されているのはまだ二割にとどまるということが現状でございまして、住民は、有事の際には八割の堤防が壊れてしまう、そして自分たちはその中に住んでいるんだというような恐怖の中で生活しているのが実情でございます。
広大なゼロメートル地帯に居住する住民、これを
南海トラフ地震から守るためには、河川・
海岸堤防の耐震化や液状化対策、あるいは排水機場の耐震化、あるいは
防災タワーといったもの、ゼロメーター地帯でございますと逃げるところがないということで、津波は心配はないんですけれども、やはり
防災タワー、非常に必要でございまして、
避難施設や
避難道路の
整備など、
地域の実情を踏まえたハード面での
防災・
減災対策、そしてそのための財政
支援措置を早急に講じていただく必要があるというふうに
考えております。
山谷
大臣より先ほど
お話をいただきましたけれども、この重要性に鑑みまして、昨年の六月に
内閣府さん、そして国交省さん、農水省さん、
消防庁さんに、
南海トラフ地震に備えるための
木曽三川下流域ゼロメートル地帯への
強化推進に向けた提言書を出させていただきまして、昨年度末の三月に各省庁様より
報告会を開催していただきましたけれども、その後、このゼロメートル
地域へのハード対策の
支援策、今
大臣からも
お話をいただきましたが、具体的にどのような形で
支援策を整え、今後の
推進をしていただくというふうに国交省さんの方でお
考えでいらっしゃるのか、お伺いしたいと思います。
加えまして、
東日本大震災から四年が経過し、集中復興期間は
平成二十七年度までとされております。財源の問題もあることを重々承知をいたしておりますけれども、近年頻発する自然
災害から人命と財産を守るために
全国各地で
防災・
減災対策事業を更に
推進していただく必要があるというふうに
考えております。こちらに関しましても、今後の対策の、国交省さんの御意欲も含め、お
考えと施策についてお伺いをさせていただければというふうに思います。