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国務大臣(
太田昭宏君)
国土交通省は、JR北海道の一連の安全問題を受けまして、昨年一月二十四日に
事業改善命令及び監督命令を発出をいたしました。この命令に基づきまして、今年の三月二十日に、JR北海道から安全投資と修繕に関する五
年間の計画、これを策定しまして報告をしてきたところです。
この計画の内容は、安全投資と修繕の全般にわたって抜本的な見直しを行ったものでありまして、安全基盤を確立するために、一つは老朽車両というのを直していくという、かなりこれが大きな要素でございます。もう一つは、枕木のPC化という、PC枕木を使うということを始めとした軌道の更新ということ、これらを始めとしまして、五
年間で二千六百億円の安全投資及び修繕を行うこととしています。
JR北海道は、この計画に基づいて、安全投資及び修繕の実施に当たりまして、既存
支援の前倒し
活用に加えまして最大限の自助努力を行うと、このようにしております。そして、その自助努力を行って必要な資金の
確保を図りたいと、このようにしているところです。その上で、なお及ばない部分につきましては、必要な安全投資や修繕が実施できるように、国としても必要な
支援について検討していきたいと、このように思っています。
支援の具体的範囲、方法については今後検討することになりますけれ
ども、いずれにしましても、JR北海道は、私も随時、社長、副社長にもお会いをするようにしておりますが、かなり意識改革は進んできているという
状況でもありますが、先般の青函トンネルのああいうこと、一つ一つのことについてきめ細かく、単に何をしているかということではなくて、どのような経過でどうなのかということで、直ちに報告をしたり、あるいは、この間も
田城先生に報告しましたが、なかなか鉄道マンは止めないでいくということに使命を感じているようでありますが、止める勇気というものを
皆さん持ってきているという
状況であると。一年経過を、新しい
体制になって、しましたけれ
ども、なおしっかり安全に力を入れるようにということを常に指示をしているところでございます。
それから、後半にありました、全体的な北海道の今後の大きな計画の中で、非常にJR北海道の位置付け、そして交通網というものは極めて重要であるという位置付けをしておりまして、今その策定作業をしているところでございます。