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加藤敏幸君 ありがとうございました。
さて、
国連安保理決議をベースに
各国連携をして
北朝鮮へ
制裁措置を加えてきたわけでありますけれども、これがなかなか、実際どこまで
効果的なのかと、こういうふうな
課題を抱えているというふうに思います。
瀬戸際外交を繰り返しながら、なかなかしぶとく
対応しているというのが私の感想であって、本当に我々も
制裁の
効果を上げていくということを悩むところでもございます。
例えば、
日本の
制裁によって二〇〇七年から
北朝鮮の対
日本の
輸出入は大幅に減り、先ほど来お話がありました、今日では実質的にゼロになっているということでございますけれども、その代わりに、
中国等の
輸出入が、代替しているというんでしょうか、少し増えているということでございます。
制裁前の二〇〇一年が
日朝間交易のピークでありますけれども、その
輸出、
輸入額の合計は、現在の
為替レートで計算すると四百四十六億円と推計されます。一方、
直近の推計、二〇一三年で見ると、
日本は
輸出入禁止でゼロになっていますけれども、
中国との間で現在
為替レートで約七千八百億円もの
輸出、
輸入が行われています。ちなみに、
ロシアとは百二十四億円、
韓国とは約一千百四十五億円の
貿易額となっております。六か国
協議のメンバーの三か国がそういうふうな
交易を続けているということでございます。言ってみれば、
我が国だけの限界も見えますし、
中国が
国連安保理決議に基づき
制裁をきちんとしてもらわなければ、国際的な
制裁措置は
効果がなかなか上がらないというふうにも言えるわけであります。
これをどのようにクリアしていくのか、大変難しい大きな
課題ではございますが、また、これまで
外務省を始めとし、
政府としては
北朝鮮問題に対し
中国との
協力関係充実に御尽力されてきたと、このように思いますけれども、これからの
対応も含めて見解をお
伺いしたいというふうに思います。