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2015-03-20 第189回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第3号
公式Web版
会議録情報
0
平成
二十七年三月二十日(金曜日) 午後零時十分開会 ─────────────
委員
の
異動
三月十九日 辞任
補欠選任
島尻安伊子
君
大沼みずほ
君
長谷川
岳君
島田
三郎
君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
風間
直樹
君 理 事
石田
昌宏
君
末松
信介君
藤田
幸久君
河野
義博君 委 員 江島 潔君
大沼みずほ
君 鴻池
祥肇
君
島田
三郎
君 野村 哲郎君 橋本 聖子君 三宅
伸吾
君 尾立
源幸
君 林 久美子君 藤本 祐司君
竹谷とし子
君
儀間
光男君 紙 智子君
吉田
忠智
君
国務大臣
外務大臣
岸田
文雄
君
国務大臣
(
内閣
府
特命担
当
大臣
(
沖縄及
び北方対策
))
山口
俊一
君 副
大臣
内閣
府副
大臣
平 将明君
外務
副
大臣
城内
実君
外務
副
大臣
中山
泰秀
君
大臣政務官
内閣
府
大臣政務
官
松本
洋平
君
外務大臣政務官
薗浦健太郎
君
外務大臣政務官
宇都
隆史
君
事務局側
第一
特別調査室
長 松井 一彦君 ───────────── 本日の
会議
に付した案件 ○
沖縄及
び
北方
問題に関しての
対策樹立
に関する
調査
(
沖縄及
び
北方
問題に関しての
施策
に関する件 ) (
派遣委員
の
報告
) ─────────────
風間直樹
1
○
委員長
(
風間直樹
君) ただいまから
沖縄及
び
北方
問題に関する
特別委員会
を開会いたします。
委員
の
異動
について御
報告
いたします。 昨日までに、
長谷川岳
君及び
島尻安伊子
君が
委員
を辞任され、その
補欠
として
島田三郎
君及び
大沼みずほ
君が選任されました。 ─────────────
風間直樹
2
○
委員長
(
風間直樹
君)
沖縄及
び
北方
問題に関しての
対策樹立
に関する
調査
を議題といたします。
沖縄及
び
北方
問題に関しての
施策
に関する件について
関係大臣
から
所信
を聴取いたします。 まず、
岸田外務大臣
から
所信
を聴取いたします。
岸田大臣
。
岸田文雄
3
○
国務大臣
(
岸田文雄
君)
沖縄及
び
北方
問題に関する
特別委員会
の
開催
に当たり、御挨拶を申し上げるとともに、
所信
を申し述べます。 まず、
沖縄
に関する事項について述べます。
日本
を取り巻く
安全保障環境
は一層厳しさを増しています。その中で、
我が国
の安全を
確保
する上で、
我が国外交
・
安全保障政策
の
基軸
である
日米同盟
の
強化
と
域内外
のパートナーとの
協力関係
の
強化
が不可欠です。特に、在
沖縄米軍
を含む
在日米軍
の
抑止力
は、
我が国
の安全、ひいては
地域
の平和と安全の
確保
に不可欠です。
在日米軍再編
については、
現行
の
日米合意
に従って進め、
抑止力
を維持しつつ、
沖縄
の
負担軽減
に
全力
で取り組みます。特に、
普天間飛行場
の
固定化
は絶対に避けなければなりません。
現行
の
計画
に従い、同
飛行場
の一日も早い
移設
・
返還
を実現し、
沖縄
の
負担
を
早期
に
軽減
していく
考え
です。また、昨年十月に実質合意した
日米地位協定
の
環境補足協定
の署名に向けて、引き続き必要な作業を進めてまいります。
沖縄
県の
尖閣諸島
についても一言申し上げます。
尖閣諸島
をめぐる
情勢
については、
日本
の
領土
、
領海
、
領空
は
断固
として守り抜くとの
決意
で
毅然
かつ冷静に対応していく
考え
です。一方、中国との
関係
は、
日本
にとって最も重要な二
国間関係
の一つであり、大局的な
観点
から
戦略的互恵関係
を
推進
していきます。 次に、
日ロ関係
及び
北方領土
問題について述べます。
日ロ関係
については、昨年十一月の
北京APEC
の際の
首脳会談
において、本年の適切な時期に
プーチン大統領訪日
を実現するための
準備
を開始することで一致しました。先月十二日には、
日ロ次官級協議
を約一年ぶりに実施しました。引き続き、
ロシア
との間で
対話
を積み重ねながら、
我が国
の国益に資するよう
日ロ関係
を進めていきます。その中で、
北方
四島の帰属の問題を
解決
して
平和条約
を締結すべく、粘り強く
交渉
に取り組んでまいります。 私自身、元
島民
の
方々
の思いを胸に、
交渉
の前進を図ってまいります。元
島民
、
北方
四島
隣接地域
の
方々
はもちろん、全ての
国民
から
政府
の
取組
に対する
理解
と力強い支持をいただき、しっかりとした
交渉
を展開していく
考え
です。 以上の諸問題に取り組むに当たり、
風間委員長
を始め
理事
、
委員各位
の御
指導
と御
鞭撻
を心から
お願い
申し上げます。
風間直樹
4
○
委員長
(
風間直樹
君)
岸田外務大臣
は御退席いただいて結構でございます。 次に、
山口沖縄
及び
北方対策担当大臣
から
所信
を聴取いたします。
山口大臣
。
山口俊一
5
○
国務大臣
(
山口俊一
君)
沖縄及
び北方対策
を担当する
内閣
府
特命担当大臣
の
山口俊一
でございます。
沖縄及
び
北方
問題に関する
特別委員会
の
開催
に当たりまして、
所信
の一端を申し述べます。 まず、
沖縄政策
について申し上げます。
沖縄
については、昭和四十七年の
本土復帰
以来、諸
施策
を積極的に講じてきた結果、
社会資本
を
中心
に
本土
との格差は縮小してまいりました。今日では、魅力ある
観光地
として、また、
情報通信
、
物流
の
分野
においても
発展
を遂げております。しかし、依然、低い
県民所得
などの
課題
が
存在
をいたしております。 一方で、
沖縄
は、
東アジア
の
中心
に位置する
地理的特性
や
日本
一高い
出生率
、
若年人口率
といった
優位性
、
潜在力
を有しております。これらを生かし、
沖縄
が
自立的発展
に資する
施策
を自ら主体的に講ずることが可能となるよう、引き続き、
沖縄振興策
を総合的、積極的に
推進
をしてまいります。
観光
・
リゾート産業
については、昨年の
観光客数
が七百万人を超え、過去最高となるなど、好調に推移をいたしております。引き続き、
誘客拡大
と
観光
の高
付加価値化
を進めてまいります。
情報通信関連産業
につきましても、一層の
集積
と高
付加価値化
を図ってまいります。
国際物流拠点産業
につきましては、引き続き、
アジア主要都市
を結節する
国際物流拠点
の
形成
を図りつつ、
企業
の
集積
を図ってまいります。 これらの
産業振興
については、特区、
地域制度
を活用し、
推進
をしてまいります。
平成
二十七年度
沖縄振興予算案
につきましては、厳しい
財政事情
の下、
沖縄振興
を
推進
するために必要な額を積み上げ、総額三千三百四十億円を
確保
いたしました。 特に、
一括交付金制度
については、
沖縄振興
に大きく寄与していると
認識
をしております。本
制度
がより一層効果的に活用されるよう取り組んでまいります。 また、
空港
や港湾、
主要幹線道路
などの
社会資本整備
を一層
推進
をしてまいります。 特に、重要な
拠点空港
である
那覇空港
の
滑走路増設事業
については、
平成
三十一年度末の
供用開始
に向け、着実に
事業
を進めてまいります。
沖縄科学技術大学院大学
につきましては、
新規教員
の採用や新たな
研究棟
の設計など
規模拡充
に向けた
取組
やグローバルな知的・
産業クラスター
の
形成
を
支援
をしてまいります。 このほか、
農林水産業
の
振興
、離島の
振興
、
北部地域
の
振興
、
鉄軌道等
の
調査
を進めるとともに、子育ての
支援
や
人材育成
及び雇用の
促進
に取り組んでまいります。また、
不発弾対策
についても着実に
取組
を進めてまいります。
沖縄
には、今なお多くの
在日米軍専用施設
・
区域
が
存在
をし、
沖縄県民
の
方々
に大きな御
負担
を掛けているものと
認識
をしており、引き続き
沖縄
の
方々
の
理解
を得る努力を続けながら、
沖縄
の
基地負担軽減
に取り組むことが
政府
の方針であります。 特に、
普天間飛行場
については、その
危険性
の
除去
を図ることが極めて重要な
課題
であるとの
認識
の下、
日米合意
に従い、一日も早い
移設
に向けて
政府
として取り組むこととしております。 今年度末に
返還予定
の
西普天間住宅地区
を始めとする
駐留軍用地
の
跡地利用
は、今後の
沖縄振興
の
観点
から極めて重要な
課題
です。
平成
二十七年度
税制改正大綱
においては、
駐留軍用地
内の
公共用地先行取得
に係る課税の特例の
拡充等
が盛り込まれました。 また、
跡地利用
の
推進
に向け、
駐留軍用地
の
返還
後も引き続き
先行取得
を可能とするための
跡地利用特措法
の一部
改正案
を今
国会
に提出をいたしたところでございます。
早期成立
のため、御審議をよろしく
お願い
を申し上げます。 次に、
北方領土
問題について申し上げます。
北方領土
の日である二月の七日には、元
島民
や
返還要求運動関係者
に加え、各党の
代表者
、
風間委員長
にも御
出席
をいただきまして、
平成
二十七年
北方領土返還要求全国大会
を
開催
をいたしました。私からは、若い
世代
に対する
広報啓発
を始め、裾野の広い
返還要求運動
の
推進
に
全力
で取り組むことをお約束をしたところでございます。
安倍総理大臣
からも、元
島民
の
高齢化
を踏まえ、早急に
北方領土
問題を
解決
しなければならないとの強い
決意
が表明をされたところです。
北方対策担当大臣
として、
北方領土
問題が一日も早く
解決
されるよう、
関係団体
と密接に連携をしながら、
外交交渉
を後押しをする
国民世論
の
啓発
に
全力
で取り組んでまいる所存です。特に、今年は戦後七十年という
節目
の年であることを踏まえ、
平成
二十七年度
北方対策予算案
におきまして、根室市を始めとする
北方領土隣接地域
に、元
島民
はもとより、
全国各地
から青少年や
返還要求運動関係者
を集めて
アピール行動
を実施するための経費を計上しております。 また、
相互理解
の増進を図り、
領土
問題の
解決
に寄与するという本来の目的を実現するための戦略的な
北方
四島
交流事業
の
推進
に努めるとともに、元
島民
の
方々
への
援護措置
の充実にも取り組んでまいります。 どうか
風間委員長
を始め
理事
、
委員
の
皆様方
の一層の御
理解
と御
支援
、また御
指導
をよろしく
お願い
を申し上げます。
風間直樹
6
○
委員長
(
風間直樹
君) 以上で
所信
の聴取は終了いたしました。 本件に対する質疑は後日に譲ることといたします。 この際、副
大臣
及び
大臣政務官
から発言を求められておりますので、順次これを許します。
平内閣府副大臣
。
平将明
7
○副
大臣
(
平将明君
)
内閣
府副
大臣
の
平将明
です。
山口大臣
御
指導
の下、
沖縄政策
、また
北方領土問題解決
に向けて
全力
で取り組んでまいります。
風間委員長
を始め
理事
、
委員
の
皆様
の御
指導
と御
協力
をどうぞよろしく
お願い
いたします。
風間直樹
8
○
委員長
(
風間直樹
君) 続きまして、
中山外務
副
大臣
。
中山泰秀
9
○副
大臣
(
中山泰秀
君)
外務
副
大臣
の
中山泰秀
でございます。
我が国
を取り巻く
安全保障環境
が一層厳しさを増す中、
我が国
の
外交
・
安全保障
の
基軸
たる
日米同盟
の
強化
が不可欠であります。特に、在
沖縄米軍
を含む
在日米軍
の
抑止力
は
地域
の平和と安全の
確保
に不可欠であり、
在日米軍
の
抑止力
を維持しつつ、
地元
の
負担軽減
を図っていくことが重要です。 また、
ロシア
との間では、様々な
分野
における
協力
の
進展
を図りながら
平和条約締結交渉
にしっかりと取り組んでいくことが重要であります。 これらの
基本的考え
に基づき、
岸田外務大臣
を補佐し、
外務
副
大臣
としての
職責
を全うするべく、
全力
で取り組んでまいります。
風間委員長
を始め
委員
、
理事各位
の御
支援
と御
協力
を心から
お願い
を申し上げます。 ありがとうございます。
風間直樹
10
○
委員長
(
風間直樹
君) 次に、
城内外務
副
大臣
。
城内実
11
○副
大臣
(
城内実
君)
外務
副
大臣
の
城内実
でございます。
我が国
を取り巻く
安全保障環境
は一層厳しさを増しており、特に
尖閣諸島
をめぐる
情勢
については、
我が国
の
領土
、
領海
、
領空
を
断固
として守り抜くとの
決意
で、
毅然
かつ冷静に対応していきます。
我が国
の安全を
確保
する上で、
我が国
の
外交
・
安全保障
の
基軸
たる
日米同盟
の
強化
に引き続き取り組んでまいります。 また、
ロシア
との間では、昨年十一月の
首脳会談
の際に、本年の適切な時期に
プーチン大統領
の
訪日
を実現するための
準備
を開始することで一致しました。
ロシア
との
政治対話
を積み重ね、
平和条約締結交渉
にしっかりと取り組むことが重要であります。 これらの基本的な
考え
に基づき、
岸田外務大臣
を補佐し、
外務
副
大臣
としての
職責
を全うするべく、
全力
で取り組んでまいります。
風間委員長
を始め
理事
、
委員各位
の御
支援
と御
協力
を心から
お願い
申し上げます。
風間直樹
12
○
委員長
(
風間直樹
君) 次に、
松本内閣
府
大臣政務官
。
松本洋平
13
○
大臣政務官
(
松本洋平
君)
内閣
府
大臣政務官
の
松本洋平
です。
山口大臣
、平副
大臣
の御
指導
の下、
沖縄政策
及び
北方領土
問題の
解決
に
全力
を尽くして取り組んでまいります。
風間委員長
を始め
理事
、
委員皆様方
の御
指導
、御
鞭撻
、よろしく
お願い
いたします。
風間直樹
14
○
委員長
(
風間直樹
君) 次に、
薗浦外務大臣政務官
。
薗浦健太郎
15
○
大臣政務官
(
薗浦健太郎
君)
外務大臣政務官
の
薗浦健太郎
でございます。
日米同盟
の
強化
、
ロシア
との
平和条約交渉
への
取組等
の重要問題について、
外務大臣政務官
としての
責任
を果たすべく、
岸田外務大臣
を補佐してまいります。
風間委員長
を始め
理事
、
委員各位
の御
支援
、御
協力
を心から
お願い
を申し上げます。
風間直樹
16
○
委員長
(
風間直樹
君) 次に、
宇都外務大臣政務官
。
宇都隆史
17
○
大臣政務官
(
宇都隆史
君)
外務大臣政務官
の
宇都隆史
でございます。 在
沖縄米軍
を含む
在日米軍
の
抑止力
は
地域
の平和と安全の
確保
に不可欠です。
在日米軍
の
抑止力
を維持しつつ、
沖縄
の
負担軽減
のため、
全力
で取り組みます。
ロシア
との
平和条約交渉
への
取組等
の重要問題も含め、
外務大臣政務官
としての
責任
を果たすべく、
岸田外務大臣
を補佐してまいります。
風間委員長
を始め
理事
、
委員各位
の御
支援
、御
協力
をよろしく
お願い
申し上げます。
風間直樹
18
○
委員長
(
風間直樹
君)
政府側
は御退席いただいて結構でございます。 ─────────────
風間直樹
19
○
委員長
(
風間直樹
君) 次に、先般本
委員会
が行いました
委員派遣
につきまして、
派遣委員
の
報告
を聴取いたします。
石田昌宏
君。
石田昌宏
20
○
石田昌宏
君 先般行われました
委員派遣
について、その
概要
を御
報告
いたします。 去る二月二十三日から二十四日までの二日間、
沖縄
県に赴き、今
国会
に提出されている
沖縄
県における
駐留軍用地跡地
の有効かつ適切な
利用
の
推進
に関する
特別措置法
の一部を改正する
法律案
の
審査
に資するため、同県の
振興開発
及び
基地問題等
に関する実情を
調査
してまいりました。
派遣委員
は、
風間委員長
、
末松理事
、
藤田理事
、
河野理事
、
儀間委員
、
紙委員
、
吉田委員
、そして私、
石田
の八名です。 戦後七十年、
本土復帰
から四十三年を迎える今日においても、
国土面積
の約〇・六%にすぎない
沖縄
に
全国
の
在日米軍専用施設
・
区域
の約七四%が集中し、
県民
の大きな
負担
となっており、その
整理縮小
が強く求められているとともに、
基地返還
に伴う
跡地利用
を進めることも大きな
課題
となっております。特に、本年三月三十一日に
返還予定
の
宜野湾
市に所在する
キャンプ瑞慶覧西普天間住宅地区
は、
跡地利用
のモデルケースとして、
国際医療拠点
の
形成
に向けて、国、
沖縄
県、
同市
が連携して取り組んでいるところであります。そうした意味で、今回の
委員派遣
では、本
委員会
において予定される
跡地利用特措法改正案
の
審査
に資することを念頭に、これに先駆けて、
沖縄
県を始め
地元自治体
や
関連団体
、
企業等
より
概況説明
を聴取するとともに、
要望
の把握と
意見交換等
に努めたところであります。 以下、
調査
の
概要
につきまして御
報告
申し上げますが、詳細につきましては、お手元に配付されております
報告書
により御承知願いたいと存じます。 初日は、まず、
沖縄県庁
を訪問し、
翁長知事
から
沖縄振興
や
基地
問題に関する
意見
及び
要望
を聴取し
意見交換
を行った後、在
沖縄米国総領事館
を訪問し、
マグルビー総領事
と
意見交換
を行いました。 その後、
キャンプ瑞慶覧西普天間住宅地区
の
視察
を行い、
沖縄防衛局
から
概況説明
を聴取した後、同
地区
の所在する
宜野湾
市において、
佐喜眞市長
、
同市
の
軍用地主会
の
代表者
、同
地区
に
移転予定
の
琉球大学医学部
及び
附属病院
の
関係者
からそれぞれ
要望
を聴取し、
意見交換
を行いました。続いて、
同市役所屋上
から
普天間飛行場
の外観を
視察
し、改めて
住宅
や
学校等
の
施設
が密集する
地域
に近接している現状を肌身で実感するとともに、一日も早い
危険性除去
の
必要性
を痛感しました。 その後、名護市に移動し、
県北部
の各
市町村長
から
北部振興
や
普天間飛行場移設問題等
に関する
要望
を聴取し、
意見交換
を行いました。 二日目は、まず、
普天間飛行場代替施設建設事業
が行われているキャンプ・シュワブの
視察
を行い、
沖縄防衛局
から
建設事業
の
概況説明
を聴取し、
米軍担当者
からは
基地
内の
概況説明
を聴取するとともに、
基地周辺
における市民による
抗議活動
への
対応等
についても聴取しました。 その後、宜野座村の
村営野球場機能高度化事業
を
視察
した後、那覇市へ戻り、
対馬丸撃沈事件
を後世に伝える
対馬丸記念館
を訪問し、同館の
運営状況
などについて
概況説明
を聴取し、館内を
視察
しました。 続いて、
沖縄
県の
経済関係者
と
沖縄経済
の今後の展望、
農業
や
漁業
に関する諸
課題
について
意見交換
を行いました。 その後、
那覇空港
新
貨物ターミナル
に移動し、全日空が進める
国際航空貨物ハブ事業
を
視察
した後、同
空港国内線旅客ターミナル
において
滑走路増設事業
について
概況説明
を聴取するとともに、
視察
を行いました。 今回の
派遣
を通じて、
沖縄
県における
基地
問題に関して、今なお所在する広大な
基地
が住民の
方々
の大変な
負担
となっており、
沖縄
の真の
自立
のために
解決
しなければならない多くの
課題
がある中、とりわけ
基地返還
の
促進
と
跡地
の
有効利用
は極めて重要であるとの
認識
を改めて強く抱きました。特に
西普天間住宅地区
については、
沖縄
県及び
宜野湾
市などの
関係者
から、
国際医療拠点
の
形成
に向けた
跡地利用特措法改正案
の
早期成立
、
平成
二十六年度中の公布、施行や、国の
支援等
への
要望
がなされ、同
地区
の
跡地利用
を
沖縄
の更なる
発展
につなげたいとの強い
期待感
が感じられたところであります。 また、
翁長知事
や
関係自治体
より、
普天間飛行場
の
県外移設
と
早期返還
、
危険性
の
除去
と騒音の
軽減
、
日米地位協定
の
抜本的見直し
、そして
嘉手納以南
の
施設
・
区域
の
早期返還等
についても
要望
がなされました。
経済関係者
からは、
沖縄
二十一
世紀ビジョン基本計画
を
推進
し
沖縄
県
経済
の
自立的発展
を進めるため、国の
沖縄振興予算
の
確保
及び更なる拡大などについて
要望
がなされました。また、
観光
は
平和産業
であり、
基地
が
経済発展
の
阻害要因
となっているとの見方も示されました。
農業
については、
TPP交渉
において砂糖など
農産物重要品目
の
聖域確保
を徹底することや
沖縄振興
における
農業施策
の維持、
拡充
など、また、
水産業
については、
日中漁業協定
や日台
漁業
取決めに起因する諸
課題
への対処などの
要望
がなされました。こうした
地元
の率直な声を伺い、今後、国としてもしっかりと取り組むべき
課題
ではないかと実感いたしました。 他方、
東アジア
の
中心
に位置する
沖縄
の
地理的優位性
と
潜在力
を活用する
取組
も着実に進んでおり、今回
視察
した
国際物流関連産業
や
那覇空港滑走路増設事業
など、新たな
沖縄振興
の
可能性
についても
認識
を深めたところであります。 本年は、多くの尊い命が失われた
沖縄戦
から七十周年の
節目
の年になります。今回、
対馬丸記念館
を訪問し、
語り部
の方から話を伺いましたが、
沖縄戦
の惨禍や先人の想いを永く次の
世代
へとつなげるためにも、こうした
施設
に対して
関係各所
において格段の
措置
がなされるよう希望するものであります。
沖縄振興
の更なる
進展
、及び
沖縄
の
皆様
の
基地負担
の
軽減
が進み、
基地跡地
の有効かつ適切な
利用
の
推進
に資するためにも、今回の
委員派遣
の成果を踏まえ、
跡地利用特措法改正案
を始めとする方策について、当
委員会
において十分に議論を行い、速やかに国の諸
施策
に反映されるよう尽くしていくことが重要と
考え
る次第であります。
報告
を終わるに当たり、御
協力
をいただきました国の
関係機関
、
沖縄
県、在
沖縄米国総領事館
、
宜野湾
市、
県北部市町村
、
経済関係者等
の
皆様
及び
視察先
の
皆様
に厚く御礼を申し上げます。 なお、
報告書
につきましては、本日の
会議録
の
末尾
に掲載されますよう、お取り計らいをいただきたいと存じます。どうぞよろしく
お願い
します。
風間直樹
21
○
委員長
(
風間直樹
君) ありがとうございました。 以上で
派遣委員
の
報告
は終了いたしました。 ただいまの
派遣報告
につきましては、別途、詳細にわたる
報告書
が提出されておりますので、これを本日の
会議録
の
末尾
に掲載することにいたしたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
風間直樹
22
○
委員長
(
風間直樹
君) 御
異議
ないと認め、さよう取り計らいます。 本日はこれにて散会いたします。 午後零時三十三分散会