○鈴木(貴)
委員 皆様、お疲れさまでございます。久々にようやくこの
発言席に戻ってくることができました。民主党の鈴木貴子でございます。
きょうは、まず、
岩城法務大臣、盛山副
大臣、そして
田所大臣政務官、御就任おめでとうございます。
そして、きょうは大変特別で
意味のある日だと私は思っております。
その理由の
一つが、まず、きょう十二月四日は
岩城法務大臣のお誕生日である。おめでとうございます。
そして二つ目、きょう十二月四日、一年前を振り返りますと、今この
委員会にいる私どもは皆、選挙三日目を迎えていたわけですね。それぞれの選挙区でそれぞれの訴えをされていたとは思いますが、私は、
一つ共通しているのは、私たちは
国家国民のために働きます、
国民の代表として押し上げてください、その思いで、一年前のきょう、私たちはたすきをかけさせていただいていたのではないのかな、このように思っております。
そしてまた、少し振り返りますと、通常
国会最終盤、安倍総理も、時の政府の
皆さんも、安全保障関連法案に関しても
国民により一層丁寧な
説明をしていく、このようにおっしゃっておられました。また、TPPも大筋合意をなされた。
まさに
国会というのが、本来であれば
国民の代表として働くべき、そしてまた
説明をするに一番見合っている、必要な場である、このような
意味からも、私は、
質問に入らせていただく前に、やはり
国民の代表である私たちは、しっかりと臨時
国会を召集し、そして
国民の代表たる仕事、職責を全うすべきである、このように訴えさせていただいて、限られた
質問時間を全うさせていただきたいな、このように思っております。
それでは、きょうは、大きく二つのテーマで
質問をさせていただきたいと思っております。通告の順序をちょっと変えさせていただきまして、犯罪白書の通告の方から
質問させていただきたいと思います。
十一月の十三日に
法務省が
平成二十七年版の犯罪白書を公表されました。その中で、特集で組まれているものがありました。それは、社会的関心も非常に高く、また、被害者の人格また尊厳を著しく侵害する性犯罪、この性犯罪者の実態と再犯防止というものが特集として組まれておりました。
さまざまな動向であるだとか傾向というものを私も興味深く読ませていただいたわけでありますが、中で、被害者
支援の
制度の拡充などによって表に出る数もふえてきたのではないか、そういったある
意味プラスというか、救援措置に関してはある一定の評価も見えてきているというようなことも公表がされておりました。
そういったことで、やはり、それなりの措置、
制度、法的担保をとれば、そういった一定の効果も出る。であるならば、まずは未然に防ぐためのそういった措置というものの
必要性を私は改めて強くさせていただいたわけであります。
二〇〇六年以降に、性犯罪者の再犯防止の処遇
プログラムというものが導入されたかと思っております。実際に、この白書によりますと、性犯罪で懲役刑が確定した千七百九十一人を対象に実施した
調査では、刑務所と仮釈放後の
保護観察所の両方で
プログラムを受講した人の出所後三年間の再犯率というのは、両方ともその
プログラムを受けなかった満期出所者の約五分の一にとどまった、こういった成果というか結果というものも挙げられております。
そこで、
一つ、さらなる改善点といいますか、
質問というか提言をちょっとさせていただきたいと思っているんですけれども、実際には、再犯率が高いのはいわゆる強制わいせつ事件なんですね。体をさわったりだとかというのが一番多いんですけれども、実はその刑期は短い、しかし再犯率は高いというところで、せっかくのこの一定の効果もある処遇
プログラムが十分に受けられないという
指摘も現実問題として浮かび上がってきていると思うんです。
せっかく、予算もつけて、人も投入してのこの
プログラムです。なお一層の成果を上げるためにも、私は、こういった刑期の短さから今この
プログラムを受講できていない方々にもしっかりとこの
プログラムを受けていただくような新しい手はずというか枠、そういったものが必要なのではないか、弾力的な判断というものが必要でないかと思うんですけれども、
法務大臣、どのように考えていらっしゃいますか。