○笠
委員 まず、その点で一点、私、大変驚きました。
実は、新
国立競技場の将来
構想の
有識者会議、
遠藤大臣は一回目から五回目まで、そして、私も
オリンピック・
パラリンピック議連の幹事長代理という立場で、一回目から三回目までは当時
鈴木寛さん、そしてその後、四回目から
委員を務めておりました。
そして、この一回目から三回目は、つまりはこのデザインが決まるまでの間は、この
有識者会議の中で非公開で
議論を、率直な
意見交換をしていこうということで運んできたわけでございます。
ただ、これからこの検証をするに当たって、やはり先ほど来問題になっているように、なぜあのデザインが選ばれたのか、あるいは一千三百億円というものが果たしてどうだったのか、それはそのことも含めてやはり検証していくということで、私自身も、これまでこの一回目から三回目までの議事録ということは見たことがなかったんです。
それで、一昨日、
文部科学省の方を通じてこの議事録をぜひ出すようにということで注文を出したところ、送ってきたのが、驚いたんですね、こういう黒塗りの。そして、
委員の名前は、座長さんとか、一部のそういう方以外は全部匿名になっているんですね、何々
委員というような形で。
それで私も、何でこれを今さら隠す必要があるんだ、では、どういうことを黒塗りにしているんだということを
説明に来いということを言って、昨日十一時前に
スポーツ・青少年局の方が私のところに
説明に参りました。
そうしたところ、実は今私が示した資料というのは、私だけじゃなくて、これは、一部
マスコミの方からの請求に対してもこれまで出してきたものなんです、
文科省、
JSCが。そして、そのときに私に対する
説明は、これはやはり、個人でどういう発言をしたのかとか、あるいは、ここの
委員の方々それぞれに聞いて判断をしてもらって、そして、この部分はぜひ公開にしないでほしい、非公開にしてほしいということを承って今の資料ができたということで、きょうお配りをしております資料がありますけれども、一番下の紙をごらんください。わざわざ「法人文書開示決定時の不開示理由」という通知の抜粋まで持ってきて、ここに書いてありますね、これに基づいて私たち
文科省としてはそういう判断をしたんだという
説明がありましたので、これは私も、そういう判断であればそれは仕方ない、しかし、やはりいずれはきちんとした形で議事録を出すべきではないかということで昨日は終えました。
そうしたら、何とけさの朝刊、私、きのうの深夜、産経新聞のネットニュースを見てびっくりしたんですよ。三枚目の資料が、まず私の手元に届けられた議事録の表紙と八ページなんですね。それで、その次にけさの産経新聞、ここに議事録の要旨というものがございます。実は、この今の八ページの真ん中ぐらいに「佐藤
委員長」というのがございます。「ありがとうございます。」そしてこの黒塗り。「よろしいですか。」そしてその下に「◎
委員」というのがございます。そして、この「◎
委員」というのは実は森元
総理でございます。森
委員。
そのことは、実は産経新聞に、この資料の後ろから三枚目、ちょっとピンクでマーカーをしてまいりましたけれども、それを比較していただければいいんですけれども、この中でこのピンクのマーカーをつけているところが、まさに黒く潰される、あるいは
最初からないんです。発言としてなかったんです、この議事録には。「これもそうですが、正直言うと、神宮のところに宇宙から何かがおりてきたっていう感じなのです。これ、本当」、その後、飛ばして、「カキフライのフライのないカキか、生ガキがいるっていう感じがして、私は
専門家じゃないからわからないので、極めて」、これが全く削除された議事録が、あるいは一部黒く塗られた議事録が出されていたということなんです。
この姿勢もさることながら、自民党の行革推進本部に対しては、先週の金曜日、三十日に
河野太郎さんの方からこれを開示するような要求があった。そしてそれを
JSCの方で
検討した。そして
文科省の方にも、これをやはり開示をするべきじゃないかという相談をした。そして、
文科省の方との
JSCの話し合いの中で、開示するのはいいけれども、しっかりと各
委員の許可をとった上で開示をしなさいということで、私が夕方請求した実はその月曜日の午後三時ごろには、開示をすることを
文科省と
JSC、
文科省が決めたんです。そして、もうそれを出しているんです、自民党の行革推進本部には。
確かに、その月曜日の日に多少の現場とのタイムラグがあってもいいですよ。でも、私は夕方その資料をもらって、これはおかしいじゃないかと言って、翌日、きのうの十一時前にわざわざ
説明に来てもらった。そのときにさっきみたいな
ペーパーを持ってきて、情報開示できませんと。どういうことですか、これは。
大臣はこの情報開示についてはいつ、誰から聞いて、そして
大臣自身はどういう判断をされたのか、まずお答えください。
〔
義家委員長代理退席、
委員長着席〕