○初鹿
委員 大会などで勝ち進んでいけば、土日も両方、試合に出ていかなきゃいけないというケースもあるから、特定の日をということではないんですけれども、やはりある程度休める環境をつくってあげないと、今は
学校の部
活動でも、親が結構コミットしている場合が多いわけですよね。前の顧問の先生が物すごく熱心で、かなり強いクラブだったりすると、その先生がいなくなった後に顧問についた先生は、親からのプレッシャーでかなり厳しかったり、休むに休めなかったりなんてこともありますから、その辺の一定のルールというのはつくっておいた方が、先生たちも
負担がなくなって、
負担感が少し軽くなるのではないかなと思います。
最近は、競技の経験のない顧問の先生がいたり、なかなか顧問のなり手もいないということで、多くの自治体で外部の
指導員を活用する
取り組みが進んできていると思うんです。やはりこれは教員の
負担も軽減されるし、生徒に対しても専門的な
指導が行われるということで、メリットはあるとは思うんですけれども、ただし、競技の経験のある人が必ずしも
指導がたけているというわけでもないということでありますし、先ほども申し上げたとおり、医学的な知識を持っていたり、安全面に対する感覚がきちんとあったりというと、どうなのかなというところもあるんですよ。
内田良さんという名古屋大学大学院の准教授の方がいろいろブログを書いているんです、
学校の安全について。その中で、外部
指導員の導入に待った、子供の安全・安心を考えるというのを書いています。
これによりますと、これは神奈川県の
教育委員会が調べたデータらしいんですが、ちょっとそのデータは探し切れなかったんですが、外部
指導員と教員それぞれに対して
質問をして、一週間における部
活動の適当な
指導日数についてどう考えるかということで、教員は、五日以下と答えている方が大体七割近くいるんです。ところが、外部
指導者は、六日以上が六割以上いるんですよ。こういう結果なんですね。
先ほど、熊本市でしたっけ、は週五日以内にと言っていましたけれども、外部
指導者だと、逆に六日以上やった方がいいと。六日以上というのは六日か七日ですから、毎日やるか一日休むかにしろということなんですよ。
それと同時に、同じ教員と外部
指導者に
質問で、
運動部の
指導において重視すべき項目は何ですかというので、部員の技能レベルの
向上だとか、部員の自発的、自主的な
活動だとか、勝負へのこだわり、部員の
スポーツ障害の予防など、十個の項目を挙げて、そのうちで重視するものを二つ選んでくださいという
質問なんですが、教員のうち約四割は、部員の
スポーツ障害の予防というのを選んでいるんです。順位でいっても、教員の場合は、まず技能レベルの
向上というのが一番で、その次に、部員の
スポーツ障害の予防が二番になってくるんですよ、
学校の先生の場合は。
ところが、外部
指導者の場合は、一番はやはり部員の技能レベルの
向上なんですが、次に、部員の自発的、自主的な
活動というのが二番目に来て、部員の
スポーツ障害の予防というのは五番目なんですね。
やはりこの調査が、全体とは言えないにしても、傾向をあらわしていると思うんですよ。やはり外部
指導者というのは、自分が競技もやってきて競技に対する思いも強いし、自分もかなり、多分我々ぐらいの世代までは、とにかくしごかれてしごかれて、走って走って、もう水も飲まないで練習しろみたいな、そういう世代の
方々が
指導者になったりしていると、そういう
指導方法を求めていったりするんじゃないかと思うんですよ。そうなってしまうと、せっかく外部
指導員を入れて有
意義な部
活動になるなというのを期待していたら、事故が起こってしまったなんという悲劇が起こりかねないなというふうに思っています。
ですので、やはり外部
指導員についても、安全面に対するきちんとした研修や、先ほども例に出しています
スポーツ指導者の資格の取得とか、こういうものを取得して
指導員になるようなことを進めていく必要があるんじゃないかと思うんですけれども、御見解をお
伺いいたします。