○逢坂
委員 この場だから
放送法に基づいて
説明をするけれども、一般の方にはわかりやすく言う、そのわかりやすく言うところを言ってほしいとお願いしているのに、おっしゃっていただけないのは残念なんですが。
籾井会長の、何度かこの間やりとりをさせていただいて、
答弁に困るとお笑いになるのが非常にかわいくも思えるんですけれども。
それで、
籾井会長、受信料は、私はこう思っているんですよ。
先ほど言いましたとおり、公共
放送空間というものをやはり国民はしっかり持っておく必要があるんですね。それは、民間
放送にもできないし、あるいは出版や新聞にも必ずしもできないんです。
しかも、電波というのは有限でありますから、いろいろな人がやってしまったら、国民がその電波によって
情報を得るという手段もなくしてしまうわけでありますので、そこを何とか確保しようというのが、
放送法の規定であり、ライセンス制でもあるし、NHKの公共的な役割だと思うんですね。
NHKの公共
放送の役割がもしこの
日本の国からなくなるとするならば、何を
情報の、本当に民主主義のよりどころにしていいかということが、国民の皆さんはわからなくなると思う。
もちろん、それは、
情報リテラシーを持って、この
情報がいいとか悪いとかということをみんな判断していくのが当たり前の社会でありますけれども、その中でも、特にこの
日本のNHK、公共
放送についてだけは、ほかからは遮断されている、資本の論理からも遮断されている、政権からも遮断されている。
そして、その場面を国民の皆様に提供して、金を払ってくれというのではなくて、逆なんですよ。そうではなくて、国民の側が、我々が民主主義の主権者として権力を適正に行使するために、そういう空間をしっかり保持しよう、そのための会費だ。だから我々は、テレビを見ている見ていないにかかわらず、そのお金を払って民主主義社会を健全にしていこうじゃないか、だからこその受信料なんだというような考え方を私は多くの国民の皆様に持っていただく必要があると思うんですね。
よく私、
地域を歩いていて言われるんですよ。逢坂さん、俺なんかNHKなんか見てもいないのに、何で金を払うんだよと。いやいや、父さん、違うんだ、NHKというのは、国民の皆さんが民主主義をしっかりと機能させるために、ほかから遮断された
情報提供の場を確保する、そのための町内会費みたいだと思って、町内会費にすればちょっと高いけれども、父さん、払ってくんないか、頼むと。いや、そんなこと言ったっておまえ、俺、テレビ見てねえものと。いやいや、そうでないんだって、いざというときテレビ見るべ、選挙の当確なんて、おまえ、NHKの当確でないと万歳しないんでないのかと。そうしたら、ああ、そう言われればそうかなということなんですけれども。
籾井会長、ですから、こういうことを自分の口できっちりと
説明できるようにならないと、私、まずいと思うんです。オウム返しに
放送法の規定だけを繰り返し繰り返し言っていても、本当にそれで
籾井会長が公共
放送の会長としてやっていけるのかというところは、私はみんなわからないと思うんです。いかがですか、
籾井会長。