○
大西(英)
委員 おはようございます。
待ちに待った
質問の
機会を与えていただいたら、十五分だそうでございまして、しっかりと
質問をさせていただきたいと思います。
桝屋委員長を初め我が
委員会の
理事の
皆さんの御
努力は重々わかっているわけでございますけれ
ども、今回
国会において、今日まで、
質問時間、
野党二十二時間五十分、それに対して、
与党は二時間三十分、我が
自民党は一時間十五分という時間です。
もちろん、
地方議会は
大統領制で、それぞれ
大会派順に
質問時間が設定されて、それに基づいて
運営をしてまいりましたし、私自身もそういう中で論戦をしてまいりました。
国会は
議院内閣制ですから、
与党が一歩も二歩も下がるということはわかりますけれ
ども、我々
国会議員として同じ権限を持っているわけでございます。
そして、私、
東京だからいいんですね。
国会議員の活動なんか全く
マスコミは報道しませんから。しかし、
地方選出の我が
同志たちは、一方で、
選挙区で対立している
候補者が連日のように
質問をする、それが一面、二面を飾る。一方、我が党の、
与党の
国会議員は、おまえ
たち、
国会へ行って何をやっているんだ、眠っているんじゃないかといって激しいそしりも受けているわけで、だからといって、私
どもはどうしろとは申し上げませんけれ
ども。
そういった
実情の中で、
野党の
皆さんも大変長い
質問時間を使っているわけでございますから、やはり
日本国のために建設的に、そして実りある
質問をしていただきたいというのが一
与党ぺいぺい議員の願いでございますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。
それで、この二十二時間五十分の
質疑、
NHKに関する
質問が多かったんですね。そして、
週刊誌によりますと、
籾井会長が
国会に呼び出された回数は何と七十回を超えている、こう言われているんです。
予算委員会でも
NHKに関する
質問がありました。
私は、たとえ
公共放送の
会長であろうとも、
政治信条、
哲学を持っていない人間はその役割を果たすことはできないと思うんですね。そして、その
思想、
信条がどういうものであろうとしても、我々はそれを批判することはできないんです。
しかし、
公共放送の
会長として、そうしたみずからの
哲学や
思想、
信条に基づいて、公平な
放送ができないような干渉をした場合については、これは問題ですよ。これは
論議の
対象になっていくわけでございますけれ
ども、
籾井会長の今まで問題になっている
発言、例えば
従軍慰安婦、これは冒頭から
発言をなさったわけです。
マスコミの
誘導尋問というんでしょうか、執拗な
質問に、素人ですから、ちょろっと自分の
信条をおっしゃったんですね。
私は、この
信条、賛成ですよ。今、
従軍慰安婦は強制されたとか、あるいは
日本の軍隊、国家が組織的に行ったと思っている良識ある人は一人もいません。これは歴史的な事実によって明らかになっているわけですね。
NHK会長として、
会長としてよりは
籾井個人としてこういう考え方を持っているということは、私
どもは、意を得たり、同感でございますが、この問題について延々と
委員会で
質問がありました。
さらには、
ハイヤー利用問題。きょうは私、呼んでいないんですよ、
NHKの
会長を初め役員は。本来は前にして激励をしたいと思っていたんですけれ
ども、どなたかが呼んでいらっしゃるようですが。
ハイヤー問題、これは
皆さん、冷静になって考えてみてください。
籾井会長は、
日本を
代表する
会社のアメリカの
代表も務め、重役でもあり、社長もやりました。年収といったら
NHK会長の何倍かがあるんですよ。しかも、
会社の
実情として、
中小企業でも同じです、接待での
ゴルフあるいはそれに伴い
ハイヤーを使った場合は
ハイヤー、これはみんな
交際費で落ちるんですよ、
税法上も。そういう
世界の中で、
籾井会長、やりたい放題やっていたとは言いませんけれ
ども、それこそ、そういう文化の中で生きていらっしゃった人が
NHKの
会長になった。
しかし、私は、さすがだと思いますよ。やはり
NHK会長としての
責任感をしっかり持っておられて、
ゴルフに行かれた
ハイヤー代については、これは私の
費用だよ、私に
請求しなさいと部下に命じているんです。それは
NHKの
監査委員会でも明らかです。それを、事務的なミスによってたまたま
請求が来てしまった、あるいは支払いを一時
NHKが立てかえる形になったということを評して、延々とまた
質問を繰り返しているんですね。
もう七分ですか、早いですね、時間というのは。
こういう形で、大山鳴動して
ネズミ一匹という格言が中国にはありますけれ
ども、
ネズミ一匹も出てこなかったじゃないですか。
そして、
皆さんにぜひ御理解をいただきたいと思って、これは
NHKから答えさせようと思いましたけれ
ども、時間の
関係がありますから
資料を取り寄せました。
質問者、
NHK会長を責める
方々の期待に反して、
NHKの
受信料収入というのは、二十七年一月末現在で、対前年比約百三十八億円ふえているんですね。さらに、
契約者数、三月末
段階ですけれ
ども、これも五十一・二万件ふえているんです。これは過去最高に迫っています。
衛星契約の増加、これも八十一・四万件。これは何と
年間計画に対して一一九・七%の
進捗率です。
こういうふうに、国民・
視聴者は
NHKに期待しているんですよ。そして、こうした
野党が延々と繰り広げた
会長批判にもかかわらず、信頼をつなぎとめているんです。ですから、
受信料が上がり、さらには
契約者数もふえているわけで、我々
国会議員として、もう少し理性と見識を持ってこの問題に取り組んでいかなければならないと思います。
これから
NHKは大変なんですよ。
NHK本社ビルも建てかえなければいけないんでしょう。あるいは、オリンピック・パラリンピックに向けて4K、8Kのテレビの技術開発問題もあるわけですし、あるいは、
国際衛星放送や何かについても、これじゃだめだ、もっと
世界の心を引きつける、そんな
放送内容に変えていけ、こういう
意見もあるわけですから、こんな問題について建設的、積極的な
意見が本来戦わされなければいけなかったはずでございます。
今回の
NHKをめぐる
質疑につきまして私の所感の一端を述べさせていただき、
NHKにはさらに一層頑張っていただきたいと思いますけれ
ども、
マスコミを含めていろいろな人がいますから、
会長にはぜひ言動を慎んでいただき、行動も慎んでいただき、
我慢に
我慢を重ねることが
公共放送としての
NHKの
発展につながっていくんだと思うんです。どこかで聞いていますかね。それを私は要望いたしまして、次の
質問に移ります。
次に、
消費税に絡む
地方税の問題について御
質問をしたいと思います。
膨大な
資料を持ってきて、言いたいこともたくさんあるんですけれ
ども、
あと五分というメモが参りました。
そこで、
消費税、我が党、
与党の決断によりまして、
平成二十九年の四月から導入することが決まったんです。これはどういう
経済情勢であろうとも、決まったんです。
それに対して、
平成二十六年度の
税制大綱において、
消費税一〇%時に検討しなければならないさまざまな
税制改正の課題について
指摘をしています。その中で一番
論議になってくるところは、
軽減税率の問題なんかいろいろあるんでしょうけれ
ども、
地方税の問題もこれありです。
きょうは
東京は何人いるんでしょうか、
土屋先生、
山田先生、
東京は三人しかいない。
あとはみんな
地方出身の
国会議員の
皆さんですから、
東京から税が収奪されたことについて、拍手こそ起これ、
地方自治法上そんなこといいの、こういう御
指摘を余り感じておられない
方々ではないかと思うんですが、
皆さん、だまされたんですよ。今もう結果が出ているんです。
東京は一極集中で
税金が集められている、
地方は疲弊している、だからこういった税の
偏在を是正する。そのために、例えば、
地方法人住民税の一部
国税化というのが行われたんですね。そして、今もなお、国との約束に反して、
法人事業税の
特別税化もそのまま継続されているんです。三分の一に減額はされましたけれ
ども、継続されているんです。
皆さん、それで
地方の
財政は豊かになりましたか。
こういうからくりがあるんじゃないですか。
基準財政需要額に対して、
地方消費税の
配分率が上がった、したがって、それは
収入額に計上をして、
基準財政需要額との差額については
地方交付税を減額するという
措置が行われているんですよ。結局、
東京からあれだけの
税金が持っていかれて、それを
地方交付税の原資化するといいながら、
地方交付税は減額されているんですよ。この
お金はどこへ行ったのか。
お金というのは名前が書いてあるわけじゃありませんから、財務省的な
財政再建の
費用として、
地方交付税削減の一助になったにすぎないんです。
私
どもは、こういった
地方自治を冒涜するような
改革、
改革という名の改悪が、断固、一〇%
消費税増額時に行われるべきではない、その戦いがこの秋から始まっていくのではないかと思いますが、
戦闘宣言と言うとちょっと語弊がありますけれ
ども、
地方自治の
改革、
地方財政自主権、そして
地方が
地方の力で
発展を遂げていくような
地方創生の大きな目標に向かって進んでいくために、
地方における
法人事業税そして
法人住民税につきまして、もう時間がありませんので、
大臣、この
論議はまだこれからですから、余り厳しい御
発言がないように、まだまだ
論議の余地があるような御答弁をいただければありがたいと思います。