○神山(洋)
委員 ありがとうございます。
今
大臣に御答弁いただいたようなことが基本方針としてあるのであれば、私はこの
法案の中に盛り込んでもよかったんじゃないかと思うわけです。
先日来、というより
大臣に一貫してお話をいただいておりますように、今、我が国の
公共インフラが抱えている問題、先々にわたって解決をしていかなきゃいけない問題というのは恐らく私も共有をさせていただいていると思っておりますが、点の話ではなくて、三十年、四十年、場合によっては五十年というロングスパンの中で
考えていかなきゃいけないという問題意識を強くお持ちだと思っておりますし、今の御答弁の中にもそういうお話はあったわけです。
なぜ盛り込まれなかったというところまでは、ここではあえてお伺いはいたしませんが、そういう
思いをお持ちであり、またそういう基本方針があるのであれば、それはきっちりとこの
法案の中にやはりその
思いなりその意図というところは盛り込まれてしかるべきではなかったかなということは、私はこの場であえて申し上げさせていただきたいと思っております。
今
大臣からもお話がありましたが、見える化というところはやはり大事なポイントであろうと思っています。特に、この答申の中でも記載をされていますが、約三割しか自治体の方では、それは
トータルパッケージの
事業計画とはなっていないというのが既にわかっているわけです。
場合によっては、それは今回の話全体にもかかわる話ですが、専門的な技術、スキルを持った方が今減少しているというお話もあるわけですから、そういった部分でのバックアップをすることによって、各
地方公共団体が行っているこの
事業計画の立案、作成を
国土交通省としてバックアップする、それによって
地域で見える化がされて、
地元の自治体の方々、
住民の方々が
現状を目の当たりにすることができるようになって、そして初めて、今
大臣のお話にあったような、
民間事業者が広く参入をしてくるというような形もつくり出す誘因になるんじゃないかと私は
思います。
今からこの
法案の中にそういったことを細々と書き込んでくれということまでは申し上げませんが、ぜひそれは、ここで公式に御答弁をいただいたことでもありますので、強く推進をしていただきたいということを
要望させていただきます。
加えてもう一点なんですが、これは一月前に、
大臣とここでグランドデザイン等々ということについても議論をさせていただきました。
先ほどの答申に関連をしてというところでもあるわけですが、そもそも我が国は
人口減少の局面に既に入っていて、高齢化ということであるとか産業構造の変化という中で、今までどおりの国土利用ではやはりまかりならないだろうという中で、国土のグランドデザインを再び描き直そうという意識で進められてきているんだと
思いますし、コンパクトシティーの形成ということに関しても、これは今に始まった話ではありませんが、ずっと過去から、そうしていくことがある
意味での論理的帰結であろうという中で話が進んできているわけです。
今回の
雨水排除に特化をした
公共下水道を
布設していくということで、先ほど、とりあえず六カ所ということで
予定をされているということで、ひとまず
現状についての御説明はいただきました。
ただ、先ほど来の議論と同じで、ここで点で終わる話ではなくて、また来年、再来年、十年、二十年先というふうに、改正が途中であれば別ですが、続いていく話なわけです。
この
雨水に特化をした
公共下水道の
布設をしていくということに関して、
人口減少に基づく国土のグランドデザインを描き直した後の、場合によってはコンパクトシティーの形成が進んでいった後の、新たな国土における
雨水排除に特化した
公共下水道の
布設ということがどこまで考慮されているのだろうかということをお伺いさせていただきたいと思っているわけです。
要は、
下水道という話は、これは五年、十年という短いスパンではなくて、やはり五十年というロングスパンで物事を
考えていかなきゃいけない。五十年後といえば二〇六五年なわけです。二〇六五年の我が国がどういう状態にあるか、またはどういう
方向に持っていこうかというプランと整合性を持った中で、
公共下水道及び今回でいう
雨水に特化をした
下水道の
布設ということがなされなければならないのではないかと私は
考えているわけです。その点、
大臣、いかがでしょうか。