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井上(英)
委員 維新の党の
井上英孝です。
今村委員長を初め、また各党の
理事の先生方、そしてまた
委員の先生方、この通常国会、またどうか御指導いただきますように、よろしくお願いをいたします。また、
太田大臣初め
政府三役、そして
国交省の
関係者の皆さん方からも重ねて御指導賜りますように、よろしくお願いを申し上げる次第でございます。
また一方で、午前中、我が党の足立
委員からの
質疑もありましたけれども、ぜひ、特に参考人の
皆様方におかれては、真摯で積極的な答弁を改めてお願いしたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
それでは、早速ですけれども、
質疑に入らせていただきます。リニア中央新幹線についてなんですけれども、二十分と非常に限られた時間ですので、端的に聞かせていただきたいと思います。
先般行われました予算
委員会においても、我が党の馬場国対
委員長の方から
太田大臣にいろいろと聞かせていただきまして、
太田大臣の御答弁も大体よくわかっておりますので、きょうは、同じ
地域の出身ということもありますし、副
大臣に少し聞かせていただきたいなと。
副
大臣がまだ大阪府議のときに私も大阪市議で、一緒に民謡の会に出たり、さまざまな
交流もありまして、もちろん
大臣以下皆さん方に敬意を表しておりますし、尊敬もしておるんですけれども、ここはよく知った仲の先輩、後輩ということで御
理解をいただいて、甘やかしていただけたらと思いますので、よろしくお願いをいたします。
また、先般ありましたその予算
委員会で我が党の馬場議員からありました質問の趣旨は、二〇二七年名古屋開業後、十八年おくれで二〇四五年となっている大阪と東京の全線開業が少しでも前倒しをできるように、国が主体的に取り組んでいただきたいという旨の
質疑をさせていただきました。
大きくその
質疑の中身を三点に分けて言わせていただきますと、まず一点は
経済情勢の変化。事業主体でありますJR東海が平成二十二年当時の予測で挙げた経常利益に比べると、今期の経常利益というのがやはり二倍強に拡大しつつある。そういう
意味では、資金上の前提条件というのが大きく変わっているというのがまず一点。
そして二点目は、先ほど申し上げたように、二〇二七年に名古屋までが開業されて、十八年後に大阪まで開業される、この十八年間という空白期間の問題点というのが二点目。
そして三点目は、そういった状況の中で、この国家的プロジェクトに対して国の主体的な関与というのをお願いしたいというのが、大きく分けて三点が馬場議員からの
質疑になります。
特に私からはこの二点目、名古屋の開業後十八年間とまってしまうということに対しての問題点について、これは先ほど申し上げたように、北川副
大臣も私も大阪を選挙区としておる者として、大阪ということだけを捉えているわけではなくて、大阪という
都市が、西日本の玄関口というか、一定、牽引役を果たしてきたという歴史的経過もございます。
また、これから地球規模で、さまざまな国家間また
都市間で競争が非常に熾烈になってくる。そういった中で、アジアの中で見ても、やはり日本の社会
インフラといいますか、その重要性ということを
考えても、この十八年間というのが非常に大きいんじゃないかということを非常に心配しておるところであります。
では、初めに、先日、大阪府それから大阪市という行政体、それから関経連を初めとした財界も含めた地元の協議会というのが公表しました、リニア中央新幹線に関するアンケート
調査結果というのがございます。それをもとにしてお尋ねをしたいと思います。
きょう
委員の
皆様方のお手元にお配りしている資料、四枚あるうちのまず一枚目でありますけれども、これは先ほども申し上げたように、予算
委員会のときにも引用させていただいたんですけれども、ことしの一月に、関西圏、首都圏のビジネスマンなどを対象にウエブ方式で約一千百人の方から回答をまとめたアンケートだというふうにお聞きをしております。
その中に、三段ある中の最上段で、二〇二七年、東京から名古屋間が開業した際、主にリニアを利用するか新幹線を利用するか、交通機関でどちらを利用されますかということをお聞きしたところ、その際、利用者に所要時間や利便性が
理解しやすいように、地元協議会から資料二も一緒にお見せをした上で選んでいただいております。
ごらんいただいたとおり、名古屋開業時点では、大阪—東京間の利用者にとって所要時間は二時間五分、二十分短縮されると資料二で書いております。ただ、二十分短縮にはなるんですけれども、名古屋そして品川で二回乗り継ぎが必要になるということになっております。
その結果、これはまた資料一枚目の一段目なんですけれども、リニアを選んだ方は全体のわずか一割となっています。八割の方が従来の「のぞみ」、新幹線を選んだ。その理由は圧倒的に、乗りかえが不便だからというふうにお答えになられています。
乗りかえ時間についてはJR東海において短縮策が検討されているというふうにお聞きしておりますけれども、また品川駅から都内中心部に入る方法もあることから、二時間五分を下回るというケースも当然
考えられるというふうに思われます。
しかし、決定的なのは、やはり名古屋の駅で、地上へどれぐらいになるかわかりませんけれども、三十メーターから四十メーターぐらいと言われているリニアの駅から今の新幹線の駅まで移動していくという乗り継ぎ自体に抵抗感を感じておられるユーザーがたくさんおられるというのが現状ではないかというふうに思います。
私自身も、乗りかえ時間が半分になったとしても、よほど急いでいない限り、やはり、一回乗って、そのままずっと乗っていられる新幹線の方が便利なんじゃないかな。特に荷物なんかでも持っていたら、そちらの方がやはり便利なんじゃないかと思うんですけれども、リニアはリニアで開業いたしますと、今の「のぞみ」の本数を減らして、なるべくリニアに乗っていただくように当然JR東海も進めていくとは思うんですけれども、非常に利便性が低下しそうだ。また、この低下した利便性の状況がやはり十八年間続くということが、先ほどから申し上げているように非常に懸念しているところであります。
先般、予算
委員会の
太田大臣の答弁で、国は二十回にも及ぶ交通政策審議会での
議論を経て、大阪開業は二〇四五年としたというふうにお聞きをしておりますけれども、今の私の
説明の中で、名古屋開業時の大阪—東京間の利用者の利便性について、この結果を見て、北川副
大臣、どのように思われますか。