○大西(健)
委員 大臣、今フリーダイヤルというのがありますけれ
ども、一日の夕方から二日午前十時までで三万九千件かかっているんですよ。これだけ多くの人が不安を感じているわけですね。しかも今、後で
山井委員から
お話があると思いますけれ
ども、
電話をかけてもつながらない状態。これだけ多くの
皆さんが不安を感じるような重大な出来事なんです。ですから、可能性があるならば、早くそのことを
国民にもお伝えして、そして注意を呼びかけるべきじゃないかと私は思います。
ですから、この
大臣の判断というのはやはり私は間違っていたというふうに思いますし、あわせて……(発言する者あり)本当ですよ、隠蔽と言われても仕方がないんだというふうに私は思います。
かつ、
先ほども言いましたけれ
ども、
大臣、厚労省は知らなかったと言いますけれ
ども、ネット上に
機構の職員と思われる者が書き込みをしているんですよ。
感染したとか、あるいは記者会見あるのかなとか、我々も知らされていない、そして多くの、もしかしたら自分の
情報が
流出してしまったかもしれない、そういう人たちも知らされていないのに、先に書かれている。やはり私は、二十九日に、その可能性があるということ自体だけでも
公表すべきだったというふうに思います。
与党の
皆さんも、これは我々立法府がこけにされている話ですから、ぜひ深刻に受けとめていただきたいというふうに思います。
そして、
国民からすれば、
年金の
情報が
流出したこと自体、これも許されないことですけれ
ども、
危機感ゼロの状態でそのことをネット上に書いている人たちがいる、そういう職員に我々の大事な
年金記録や
年金の事務を任せているというのは、本当に大丈夫なんだろうかというふうに
国民が受けとめても仕方がないことだというふうに私は思います。
今回の
事案というのは、
先ほど来
大臣はサイバー
攻撃という言葉を使っておられますけれ
ども、サイバー
攻撃というのはおこがましい、私は初歩的なミスが積み重なった
事案ではないかというふうに思っています。
三点申し上げたいというふうに思っています。
まず第一は、
ウイルス感染の引き金になったのは、不審なメールの
添付ファイルを開いた、こんなことは普通の人でもやらないですよね。やはり怪しいメールがあったら、その
添付ファイルを開くというのは
ウイルスの
感染があるからやってはいけないということは、これはイロハのイの話であって、こんなことが引き金になってしまっているということがまず第一。
それから第二は、これも
先ほど来
指摘をされていますけれ
ども、
個人情報が保存された
ファイルには
パスワードを設定するように内規が定められていたけれ
ども、五十五万件については
パスワードが未設定だった。そしてそのことは、今回だけの
事案、特異なものではなくて、そういう
パスワード未設定というような事務が常態化していたということですから、これも非常に初歩的な問題だというふうに思います。
そして第三は、これは
先ほど玉木
委員の
質疑の中での一番大きな論点でしたけれ
ども、不正な
通信を
確認した時点で、
感染した
パソコン一台だけを
ネットワークから切り離した、ほかは
接続状態にしたという初動段階での判断ミス、これが私は一番重大だと思うんです。
この三つ、いずれも初歩的な話なんです。サイバー
攻撃なんという不可抗力の事故ではなくて、これは初動のミス、判断ミス、あるいは常日ごろから内規が守られていないということが常態化していること、あるいは
添付ファイルを開いてしまうみたいな初歩的なミスが重なった結果であって、極めて責任は重大だというふうに私は思いますけれ
ども、
大臣はそのようにお思いになりませんか。