○大西(健)
委員 まさに知っていたんですよ、こういう
ペーパーがあることを。しかも、かばんの中へ入れて持って歩いていたんですよ。渡したかどうかは記憶がないと言っていますけれども、これは我が党の議員の中にも
説明時に受け取ったという話もあります。これははっきりさせていただきたいというふうに思いますし、かつ、こういう資料をつくりましたと報告を受けていて、中身は精査しませんでした、それで、かばんに入れていましたなんて、こんなことがあり得るんでしょうかね。
かつ、富田課長は我が党の部門
会議でこう言っています。これは課内で作成されたものである、そして、課内で作成されたものである以上、作成責任は課長である私にありますと言って認めているんですよ。ところが、今の、その上司の
局長は、いやいや、つくったというのは報告を受けていて、
自分もかばんに入れていたけれども、渡したか渡していないかは覚えていない。
課長は、責任があると
自分で言っているんですよ。課長に全部罪をなすりつけて、
局長は、こういう
ペーパーがあると部下から報告は受けているけれども、中身も精査していないし、かばんには入れていたけれども、渡したか渡していないかは覚えていない、そんな無責任な話があるんですかね。
課長は、課でつくったものである以上、
厚生労働省がつくったと言っているんですよ。だから、これは厚労省が作成した正式な資料なんです、行政文書なんです。あなたたちが何と言おうと、これは厚労省の担当課で正式につくった行政文書であって、あなたたちはそれをかばんの中に持って歩いて
説明に回っていた。これは私は間違いないことだというふうに思います。
ということになると、
大臣は先ほど、答弁が間違っていました、ごめんなさいと言いましたが、それで許されるんですかね。まさに虚偽の答弁をしていたわけですよ。間違っていたんです、答弁が。
これは、前回もこの
法案が廃案になったときも、
大臣が間違った答弁を繰り返されたことによって、あるいは条文ミスがあったことによって、
法案が二度も廃案になっている。
今回も、前回の
委員会で言ったことをいきなりきょうの
委員会の冒頭で、いや、言い間違いでした、ごめんなさい。こんなことが続くんだったら、こんな審議成り立たないじゃないですか。何回やったって、きょう答えたことがまた次の
委員会の冒頭で、いや、間違いでした、ごめんなさい。こんなことだったら、この審議できないですよ。
ですから、まさにこの審議をやる
意味がなくなるんです。ですから、この責任をはっきりさせてもらわないと私たちは前に進めないというふうに思っています。
かつ、もう
一つ私は大きな問題があると思っているんです。それは、こういう問題なんです。
まず、
大臣が改めたことは、これは百歩譲って、間違いですから、ことわざにも、過ちて改むるにはばかることなかれということがありますので、直してもらうのは結構です。ただ、もう
一つ、覆水盆に返らずということわざもあるんです。
大臣は、不正確だったり不適切だったりするので以後はこの
ペーパーは使用していないんだ、また新しい
ペーパーを作成したと言っていますけれども、虚偽の
ペーパーに基づいて根回しをしたというこの過去の事実は消えないんです。新しい
ペーパーを幾らつくろうが、訂正しようが、間違った
ペーパーに基づいて
説明して回ったというこの事実は消せないんです。
そこで、資料の二をごらんいただきたいんです。
これは、恐縮ですけれども、きょうも
委員会に
出席をされています維新の足立
委員が二月二十三日の衆議院予算
委員会に提出をした資料ですけれども、下のところを見ていただくと、「衆議院予算
委員会 維新の党 足立康史 資料1 出典:
厚生労働省」と書いてあるじゃないですか。
皆さん御存じのように、我々が
委員会で資料を配るときには、
理事会で出典を明らかにせよと言われるんですよ。出典は
厚生労働省なんですよ。
厚生労働省が正式につくった資料だとあなたたち与党が
理事会で認めて、提出されているんですよ。
ですから、あなたたちが幾ら非公式な文書ですと言おうが、これは厚労省がつくった文書なんですよ。そして、この文書を資料として配付して、その上で足立さんが
質問をされているわけです。
この
質問の
会議録を次のページにつけております。線を引いた
部分ですけれども、「資料の一枚目にもつけておりますが、もしこの国会で
派遣法が成立しないようなことがあれば、これは
労働市場に大変な混乱をもたらすわけでありまして、」と、足立さんがこれに基づいて、まさに資料の三のように
質問をしているんです。
ですから、これは足立さんはある
意味被害者ですよ。虚偽の内容を信じて、そのレクを受けて、それに基づいて……(
発言する者あり)いや、これは、資料を見ると大変なことになると書いてあるから、大変なことになりますよと
質問しちゃっているわけですよ。
そういう
意味では、足立さんのその先には、傍聴席で聞いていた人もいます、記者さんもいます、あるいはインターネットの審議中継を見ていた国民の皆さんもいるわけです。ですから、その人たち全てに対して
説明して回るわけにはいかないわけです。
だから、間違った資料に基づいて、それを信じた議員さんがそのことに基づいてもう
質問しちゃっているわけですよ。それを聞いた人たちがいるわけです。これはもう消せないんですよ。
そういう
意味では、これは取り返しのつかない大失態だというふうに私は思いますが、
大臣、
厚生労働省としてどう責任をとるつもりなんですか。(
発言する者あり)