運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
2015-03-24 第189回国会 衆議院 環境委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
平成
二十七年三月二十四日(火曜日) 午後一時
開議
出席委員
委員長
北川
知克
君
理事
熊田 裕通君
理事
助田 重義君
理事
平井たく
や君
理事
藤原 崇君
理事
田島 一成君
理事
松田 直久君
理事
浮島 智子君 赤枝 恒雄君 穴見 陽一君 井林
辰憲
君
石川
昭政
君 小倉 將信君 笹川 博義君
田中
和徳君
高橋ひなこ
君
福山
守君
堀井
学君 前川 恵君 吉野 正芳君
篠原
孝君 中島 克仁君 福田 昭夫君 馬淵 澄夫君 小沢 鋭仁君
篠原
豪君 真山 祐一君 島津 幸広君
玉城デニー
君 …………………………………
環境大臣
望月
義夫君
環境
副
大臣
北村
茂男君
環境
副
大臣
小里
泰弘君
環境大臣政務官
高橋ひなこ
君
環境大臣政務官
福山
守君
政府参考人
(
復興庁統括官
)
熊谷
敬君
政府参考人
(
環境省大臣官房廃棄物
・
リサイクル対策部長
)
鎌形
浩史
君
政府参考人
(
環境省総合環境政策局長
)
小林
正明
君
政府参考人
(
環境省地球環境局長
)
梶原
成元
君
政府参考人
(
環境省水
・
大気環境局長
)
三好
信俊
君
政府参考人
(
環境省自然環境局長
)
塚本
瑞天
君 ————————————— 本日の
会議
に付した
案件
政府参考人出頭要求
に関する件
環境
の
基本施策
に関する件 ————◇—————
北川知克
1
○
北川委員長
これより
会議
を開きます。
環境
の
基本施策
に関する件について
調査
を進めます。 この際、お諮りいたします。
本件調査
のため、本日、
政府参考人
として
復興庁統括官熊谷敬
君、
環境省大臣官房廃棄物
・
リサイクル対策部長鎌形浩史
君、
環境省総合環境政策局長小林正明
君、
環境省地球環境局長梶原成
元君、
環境省水
・
大気環境局長三好信俊
君、
環境省自然環境局長塚本瑞天
君の
出席
を求め、
説明
を聴取いたしたいと存じますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
北川知克
2
○
北川委員長
御
異議
なしと認めます。よって、そのように決しました。 —————————————
北川知克
3
○
北川委員長
質疑
の申し出がありますので、順次これを許します。
堀井学
君。
堀井学
4
○
堀井委員
皆さん
、こんにちは。自由民主党の
堀井学
でございます。 このように
質問
の機会を与えていただきました
委員長
を初め
理事
の
皆様方
に感謝を申し上げたいと
思い
ます。 二期目から、初めて
環境委員会
に所属することとなりました。
先輩諸兄
の御指導をいただきながら、職責を全うしたいと考えておりますので、どうぞよろしく
お願い
を申し上げます。
北海道議会議員
を務めていたときでありますけれども、
環境生活部
の副
委員長
を拝命し、
北海道
の
環境行政推進
に取り組んでまいっておりましたので、引き続き国政の場でこの
仕事
ができることを大変うれしく思っております。一生懸命頑張ってまいりたいと思っております。 また、そうした御縁もございますので、
最初
に私の
選挙
区の
環境省
にかかわる
案件
も少しお話をさせていただきたいと
思い
ます。
地元室蘭
市には、PCBの
廃棄物処理事業所
があります。これは
北日本
を一手に担っているわけであります。
事業実施
の際には、そのときの
大臣
初め副
大臣
、
担当職員
が何度も
室蘭
市、
地元
に足をお運びいただいて、丁寧に御
説明
をいただき、そのことによって
地元
の
理解
を得ることができたわけであります。現在の進捗も順調であると伺っております。 そしてまた、
室蘭
市では、こうした
環境省
の大きな
仕事
を担うことで、町が未来に向けて、
環境
に優しい
町づくり
を目指す機運が醸成されております。また、最近では、
大手製造業
、
鉄鋼業
の
企業
でありますけれども、
水素
の
研究開発
に
成功
をおさめるなど、低
炭素社会
の
実現
に向けたさまざまな
取り組み
がなされております。
室蘭
市では、北九州市をお手本にと、
北日本
の
環境
、新
エネルギー
の
モデル都市
を目指していくと意気込んでおります。
環境省
の所管する
分野
を生かした
地方創生
につながるものとも考えます。この点については、また改めて御
相談
をさせていただきたいと
思い
ます。 また、
地元
のえりも町というところがございます。そこでは、
田中
前副
大臣
、
あと北川
前副
大臣
、現
委員長
にも
大変お世話
になりまして、
絶滅危惧種
の
ゼニガタアザラシ
が生息する
地域
でもあります。一時は、定置網に入った
シャケ
の頭とおなかを食い荒らして、
漁業
に甚大な
被害
となったわけであります。 私も、この問題は
農林水産委員会
で
指摘
をさせていただきました。また、
地元
の
漁業組合長
が
大臣
と面談をと駆け寄るときもあり、そのときは、副
大臣
を初め
担当職員
の
皆さん
も大変お心を痛めながらも
漁業者
の
気持ち
をしっかりと酌み取っていただきました。大変そのときのことを感謝申し上げたいと
思い
ます。 また、現場においては、早急に対応していただいて、
自然保護官
まで送っていただきました。その
自然保護官
が大変今評判がいいのであります。漁師さんにまじって
地元
との
連携
を図り、円滑に
作業
を進めていっていただいております。 現在は、個体数管理に必要な
ゼニガタアザラシ
の
調査
、網の
改良等
、引き続き
取り組み
を進めていただいております。 また、
シャケ
の稚魚を二百万尾放流させ、四年後に帰ってくる全体数をふやす
事業
が、国と道、町、そして漁協でスタートしております。四年後ですから気の長い話ではありますが、
漁業被害
を物ともしない数の
シャケ
が戻ってくることを願いたいというふうに思っております。 実は、昨年、
シャケ
の
値段
が非常によかったんです。そしてまた昆布も豊漁で、
値段
もよかったものですから、
ゼニガタアザラシ騒動
は大きな
漁業
問題に発展しなかったのも事実であります。しかしながら、予断を許さない
状況
であることには違いありませんので、
望月大臣
におかれましては、こうした問題があり、さらなる
改善策
が必要となる
可能性
もあることについては御
理解
をしていただければ幸いであります。 ほかには、
支笏洞爺国立公園
を有しており、
洞爺湖有珠山
そしてアポイ岳に、ジオパークが二カ所あります。鹿による
鳥獣被害
に農民が悩まされており、さらにはニホンザリガニを全滅させるウチダザリガニが生息する
地域
でもあります。
環境省
にかかわる
案件
が盛りだくさんの
地域
でありますので、今後ともよろしく
お願い
を申し上げたいと
思い
ます。 前置きが大変長くなりましたけれども、今回は
大臣所信
に対する
一般質疑
でありますので、通告に従いまして順次
質問
をしてまいりたいと
思い
ます。
最初
に、
東日本大震災
からの
復旧復興
についてであります。 あの悪夢のような大
災害
から四年が経過いたしました。
日本人
誰しもが、この
大震災
は生涯忘れることのできない出来事であります。そしてまた、決して忘れられない
経験
と記憶であります。 今もなお
避難生活
を余儀なくされている
方々
がいらっしゃいます。深い悲しみと憤りを乗り越えて、一日も早い
被災地
の
復旧復興
を願っておられます。また、生まれ育ったふるさとへ戻るという願いを胸に秘め、
被災
前の
生活
を取り戻すことを信じて、一日一日を過ごしているのであります。
環境大臣
、副
大臣
、
政務官
を初め
環境省
の
皆様
、
委員長
を初め
委員各位
は、
被災
された
方々
のこの
思い
を胸にしっかりと刻み、一日も早い
復旧復興
の
思い
を共有し、
与野党力
を合わせて取り組んでいく必要があります。
安倍総理
は、
閣僚全員
が
復興大臣
として
全力
を尽くすよう
指示
を出されました。我々、当選後間もない、そしてまた
期数
の少ない
国会議員
であっても、同じ責任と役割を背負っていることを自覚して、取り組んでいかねばならないものと思っております。 既に
大臣所信
にて
東日本大震災
からの
復旧復興
の
決意
を述べられておりますが、いま一度、
被災地
の
皆様
に、国の取り組む
姿勢
と
大臣
の
被災地
に対する
思い
、
決意
についてお
伺い
をしたいと
思い
ます。
望月義夫
5
○
望月国務大臣
議員
御
指摘
のとおり、
環境大臣
への再任に当たっては、
総理
から再度、
閣僚全員
が
復興大臣
になったつもりで
全力
を尽くすようにという
指示
を受けたところでございます。 現在、
皆さん
も
ニュース等
でごらんになっていると
思い
ますが、
除染
や
中間貯蔵施設
の
整備
あるいはまた
指定廃棄物
の
処理
は、まさに重大な局面を迎えていると言って過言ではないと
思い
ます。引き続き
全力
で取り組んでいきたい、このように思っております。 また、これらの
取り組み
を進めていく前提としてやはり大切なのは、
被災地
の
人々
の立場に立つということ、それからまた
被災地
の
人々
に寄り添い、親身になって
説明
それからまた対応していくことが何よりも大事である、大切なことであると私たちは考えております。
被災地
の
復興
はまだ道半ばでございますが、いまだ多くの方が
避難生活
をされている。
福島
で十二、三万
程度
、それからまた東北では二十三万人という、お正月にうちに帰れないという
方々
がいらっしゃいます。こういう事実を我々も重く受けとめて、そして
被災地
の一日も早い
復興
に向けて、
環境省
の総力を挙げて誠心誠意取り組んでいきたい、このように
思い
ます。
堀井学
6
○
堀井委員
望月大臣
の
思い
、
決意
を聞かせていただきました。必ずや
被災地
の
皆様
にも国の
思い
、
決意
として御
理解
いただけるものと受けとめさせていただきたいと
思い
ます。 さて、国の定める
集中復興期間
は五年とあります。最
重点政策
として
取り組み
、
財源確保
も約束される
期間
であるものと
認識
をしております。
被災地
からは、この
期間
が終わると
復旧復興財源
の
確保
は大丈夫なのか、進み始めた
作業
も
期間
が終われば時間がかかってしまうのではないか等、不安な声が届いているのも事実であります。
被災
された全ての方に安心した
生活
を取り戻すことができるそのときまでが
期間
とするならば、
集中
という
期間
を終えても国の取り組む
姿勢
と
財源確保
、
復旧復興
への
決意
は変わらないものだということを、
被災地
の
皆様
には御
理解
をしていただかなくてはなりません。
環境省所管
の
分野
においても、これと同じことが言えるわけであります。そこで、
中間貯蔵施設
についてお
伺い
をいたします。
福島
の
除染
から
発生
した土壌や
廃棄物
を貯蔵する
中間貯蔵施設
については、今月十三日から
搬入
が開始されました。
福島
の
除染
や
復興
を推進するための必要不可欠な
施設
であります。引き続き、
政府一丸
となって
取り組み
を進めていただきたいものと考えます。 その際、
地権者
を初め
地元
の
方々
にしっかりと御
説明
をし、御
理解
を得ながら進めていくことが重要と考えますが、御見解をお
伺い
したいと
思い
ます。
福山守
7
○
福山大臣政務官
建設予定地
の
住民
の
皆様
には、
先祖伝来
の土地を手放さなければならないなどのさまざまな
思い
があると
承知
をしております。
地権者
を初めとする
皆様
に親身に寄り添って、丁寧な
説明
をしていくことが重要であると考えております。 昨年の十月には、大熊、双葉両町長より、
地権者
への丁寧な
説明
を行うよう、
小里
副
大臣
とともに要請を受けております。私からも日ごろ、
職員
に対して、
地元
の
方々
の御事情に合わせて、これまで以上に親身に寄り添った丁寧な
説明
をするように
指示
をしているところでございます。 また、
地権者
以外の方も含め全
町民
の
皆様
を対象として、今春には、
生活再建相談窓口
を開設し、
ワンストップ
で
町民
の
皆様
のさまざまな
相談
に対応してまいることといたしております。 さらに、既に
中間貯蔵施設
に関する
コールセンター
や
輸送
の
総合窓口
も設置しており、引き続き、
住民
の
皆様
からのさまざまな御
質問
や御
意見
に丁寧に対応してまいりたいと思っております。 特に、
中間貯蔵施設
への
搬入
に当たっては、
周辺自治体
、
輸送ルート
の
沿線住民
の
皆様
に対し、
輸送実施計画
に基づいた具体的な
搬入手順
やスケジュールなどについて公表し、
輸送
の
安全性
などについて御
理解
をいただけるようにしてまいります。 引き続き、こうした
取り組み
を進め、
地元
の
皆様
に御
理解
が得られるよう
政府一丸
となって努めてまいりたいと思っております。どうぞよろしく
お願い
いたします。
堀井学
8
○
堀井委員
福山守政務官
に当たっては、
徳島県議会
で議長もお務めになられて、さまざまなこうした
取り組み
に対しての県での御
経験
が多分あるんだろうと思っております。まさに大事な、重要な時期を務めるに当たって、その
地域
との
意見交換
や
地権者
への御
説明
に際しては、人的にはもう適材適所であると思っておりますし、我々の同期としてお二方の
政務官
が出られておりますけれども、しっかり頑張っていただいて、同期の
皆さん
の
気持ち
にもお応えいただきたいなというふうに思っておりますので、これは応援として述べさせていただきたいと
思い
ます。 次に、低
炭素社会
の構築についてお
伺い
していきたいと
思い
ます。 最近の
天気
はおかしいと
日本人
の誰もが感じているところであります。まさに、これは
日本
だけではなく、
地球
全体の
気候
と
天気
に変化があることは間違いありません。短時間に
集中
して降り続く
ゲリラ豪雨
、今まで
経験
したことのない風速を伴う台風や低気圧、満潮時に高潮を伴って岸壁を乗り越え押し寄せる越波、四十度近い異常な高温から、一日に二メートル近く降り続く
豪雪害
まで、ここ数年、
日本列島
には多くの
災害
が
発生
をしております。
世界各国
の
異常気象
による
災害
の
発生
も、
皆様承知
のとおりであります。 原因は一体何なのか。
地球温暖化
による
気候変動
の
影響
ではないか、
温室効果ガス削減
をしなければならない、国民の
皆さん
ほとんどがそう感じておられますし、
世界各国
でも同じように
危機感
を持ち、国策として取り組んでいるものと
認識
をしております。
我が国
は、
経済大国
として
世界
から注目をされております。その上で、最も
環境
に配慮する国を目指し、現在の
産業構造
をつくり上げました。蛇口をひねって水が飲める国を確立したのは、
世界
じゅうで
我が国日本
だけであります。こうした
我が国
の
取り組み
と、
環境
に配慮された
技術
、
地球
に優しい
物づくり
の
研究開発
において、
我が国
が
世界
をリードする存在となっていかねばなりません。 年末には
COP
21が行われますが、
我が国
がこれにどのような
姿勢
で臨んでいくのか、お
伺い
をしたいと
思い
ます。
北村茂男
9
○
北村
副
大臣
議員
御
指摘
のとおりでありまして、近年の猛暑や
豪雨等
の
異常気象
は、これまでに我々が
経験
したことのないものでありまして、その多くは
気候変動
の
影響
である
可能性
があるというふうに
指摘
をされているところであります。また、昨年十一月に公表された
気候変動
に関する
政府間パネル
、いわゆるIPCC第五次
評価報告書
の
統合報告書
によると、
気候変動
の
影響
がますます深刻になることが
指摘
されておりまして、
気候変動
問題は人類が直面する重大かつ喫緊の
課題
と言えると思っております。 この問題に
世界
全体で対処していくため、
COP
21において、全ての国が参加する新しい二〇二〇年以降の
法的枠組み
に合意することが極めて重要と考えております。既に
各国
においても新たな
枠組み
の合意に向けた動きが加速化しておりまして、これまでにスイス及びEUが
約束草案
を提出いたしておりますし、米国も三月末までには提出する意向を表明されておられます。
COP
21の
成功
に向け、
我が国
としても、まず、
我が国
の
目標
についてできる限り早く定めるとともに、全ての国が参加する公平で実効的な新たな
枠組み
を採択できるよう、引き続き積極的に
議論
をしてまいりたいというふうに考えているところでございます。
堀井学
10
○
堀井委員
地球温暖化対策
への
取り組み
は、
世界各国
の共通の
目標
が必要であります。 昨今、中国を初めとする
アジア各国
の
経済
の発展は急速な
成長
を遂げておりますが、PM二・五による
大気汚染
や
公害
が
発生
しているのも事実であります。こうした
分野
において、
我が国
は、過去の教訓を生かして、改善する
技術
を生み出し、乗り越えてきた
歴史
があります。
環境省
がその先頭に立たれて、
日本
のすぐれた
技術
を持つ
企業
がこうした問題を抱える国々で活躍できるよう、
国家
間で
連携協力
を進めることが必要と考えますが、どのように考えているのか、お
伺い
したいと
思い
ます。
梶原成元
11
○
梶原政府参考人
お答え申し上げます。
委員
御
指摘
のとおり、
地球温暖化
や
大気汚染
を初めとした
環境
問題の多くは、もはや一国では解決できないレベルの
課題
になってございます。
環境省
といたしましても、
アジア太平洋地域
を初めといたしまして、
我が国
と
途上国
の間の
国家
間におきます
連携協力
を一層推進することは極めて重要な
課題
であると
認識
しておるところでございます。 このため、
環境省
といたしましては、さまざまな
取り組み
を進めておるところでございます。 具体的には、例えば
温暖化
の
分野
でございますと、
署名国
が十二カ国になっておりますけれども、二
国間クレジット制度
を
活用
いたしまして、
我が国
のすぐれた
環境技術
を
国際社会
に展開するといったような
取り組み
を進めております。また、
公害分野
におきましても、
途上国
との間で
政策対話
あるいは
都市間連携
といったものを通じまして、これまで
我が国
が
公害
問題を克服してまいりました
経験
や
ノウハウ等
の
普及
に努めているところでございます。 さらに、二国間ということではなく、例えば
日中韓
の三カ国の
環境協力
といたしましても、毎年
環境大臣会合
を開催しており、
大気汚染
の
問題等
の
課題
につきまして緊密な
連携協力
を進めているところでございます。 今後とも、
世界
全体の
温室効果ガス
の
排出削減
あるいは
途上国
におきます
公害
問題の解決に向けまして、積極的に貢献をしてまいりたいと考えるところでございます。
堀井学
12
○
堀井委員
日本
はやはり過去の
歴史
の中でそういうことを克服してきた
歴史
があり、
技術
を持っておりますから、ぜひこの
技術
を
世界各国
に生かしていただいて、今のこの全体で問題となっている
温室効果ガス削減
の一翼を担えるように取り組んでいただきますように
お願い
を申し上げたいと
思い
ます。 次に、
環境省
が取り組む
地方創生
についてであります。
地方
の
活性化
なくして国の
成長
はないと、
選挙期間
中に私も
地域
の
皆様
にお訴えをさせていただきました。この
日本
の抱える
人口減少
問題についても、
環境省
も
地方創生
を目指せると示したことは、
地方
でさまざまな
アイデア
に幅を持たせていただけるものだと考えます。 実際に多くの
相談
が寄せられていると
思い
ます。
環境省
が進める
地方創生
をどのように進めていくのか、お
伺い
をしたいと
思い
ます。
北村茂男
13
○
北村
副
大臣
人口減少時代
を迎えた
我が国
にとりまして
地方創生
は
安倍政権
の極めて重要な
テーマ
でありまして、昨年末には
まち
・
ひと
・し
ごと創生総合戦略
が
閣議決定
をされ、
環境省
の
施策
もその中に盛り込まれているところであります。
地域
には豊かな
自然環境
や
再生可能エネルギー
など多様な
資源
があり、
環境省
としても、これらを
活用
することが
地域
の
活性化
につながると考えております。
地域
の側から見て、例えば、私の
地元
は
石川
県でありますが、
日本海側
で唯一、
人口増加
県を自認してきたのがこれまででありますが、約十年前の
平成
十六年を境に、御多分に漏れず
人口減少
県になりました。今やその
減少傾向
は極めて激しく、極めて深刻な状態になっております。また、
鳥獣
の
生息数
など、大変深刻な問題も起こっておりまして、また、
外来種
の侵入などによって
自然環境
への
影響
などが多く憂慮されているところでありまして、多くの県民の
皆さん
の大きな
議論
になっているところでもあります。 したがって、
環境
を
テーマ
にした
創意工夫
によりまして
地方創生
に積極的に
取り組み
たいと考えているのも、そういうこともまた背景にといいますか
状況
としてあるからこそ、今そういう
議論
が活発になっているんだというふうに思っております。 このため、
望月大臣
の
指示
のもとに、私を
本部長
とする全部
局長
から構成される
環境省地方創生プロジェクトチーム
を立ち上げました。
地方自治体
の御
意見
も
伺い
ながら、
環境政策
を軸にした
地方創生
に
取り組み
、先進的、積極的に取り組む
地方自治体
を
集中
的に応援して、
地域
における
環境
と
経済
の好循環を生み出し、ひいては
地域
の
活性化
につなげていきたいというふうに考えているところでございます。
堀井学
14
○
堀井委員
ありがとうございました。
地方創生
を進めるに当たっては、
環境省
のさまざまな
取り組み
が
地方
と
連携
することによって、大いに貢献できるものと考えます。 その一例として、
水素エネルギー
の
活用
であります。 昨年、
燃料電池自動車ミライ
が発売をされました。
ハイブリッド自動車
の
普及
の時間から考えても、
日本
の
技術
であればここ数年で
国内全域
に広がるものだと考えます。
大気環境
の保全やCO2
削減
の観点からも、
水素燃料電池自動車
の
普及
を強力に推進していく必要があると考えます。そのためには、ガソリンスタンドにかわる
水素ステーション
の
普及
も並行して進めていかなくてはなりません。
水素
の本格的な
活用
を進めることによる
自立分散
型の低
炭素エネルギー社会
の
実現
を目指して、二十七年度予算として計上されていることは
承知
をしております。
水素社会
の
実現
に向けて、
環境省
はどのように取り組んでいくのか、お
伺い
をいたします。あわせて、
地方創生
にもつながる全国的な
水素ステーション
の
普及
をどのように進めていくお考えか、お
伺い
をしたいと
思い
ます。
梶原成元
15
○
梶原政府参考人
お答え申し上げます。
水素
につきましては、
利用
の
段階
におきまして
二酸化炭素
を出さない、水しか出さないというものでございますので、
地球温暖化対策
としても極めて重要な
エネルギー
だと
認識
をしております。 ただ、一方で、
水素
の
製造
の
過程等
におきまして
二酸化炭素
が排出される場合もあります。
再生可能エネルギー等
の
利用
によりまして、
水素
の
サプライチェーン
全体が低
炭素化
をしていくということが重要だとも考えております。 例えば、
地域
に存在いたします
再生可能エネルギー
を
利用
した低
炭素
な
水素社会
の
実現
というものにつきましては、
エネルギー
の
地産地
消あるいは
地域資源
の
活用
といったものを通じた
地方創生
の重要な手段の一つであるというふうに考えております。
環境省
といたしましては、
再生可能エネルギー等
から
水素
を
製造
そして
輸送
をしまして
利用
するまでの低
炭素
な
水素
の
サプライチェーン
の実証などを行うこととしているところでございます。 御
指摘
の
水素ステーション
の
普及
につきましては、昨年の四月に
閣議決定
いたしました
エネルギー基本計画
におきまして、
平成
二十七年内に百カ所
程度
の
水素ステーション
を
整備
するという
目標
が定められているところでございます。 これを受けまして、私
ども環境省
といたしましても、
地域
で
水素
の
製造
が可能となる
再生可能エネルギー由来
の
水素ステーション
の
整備
を支援するということを通じまして、
経済産業省
とも
連携
しながら、全国的に
水素ステーション
の
整備
を促進してまいりたい、かように考えておるところでございます。
堀井学
16
○
堀井委員
ぜひよろしく
お願い
をしたいと
思い
ます。 二〇二〇年のオリンピック・
パラリンピック東京大会
まで約五年となりました。
環境省
としては、
環境
に優しい五輪と
環境都市東京
の
実現
を目指した
取り組み
が進められます。
水素燃料電池自動車
と
環境都市日本
を
世界
に発信する好機と捉えて取り組んでいただくことと、この広がりが全国津々浦々に展開をして、
地方創生
に結びつける
政策
となるよう
お願い
を申し上げたいと
思い
ます。 各
自治体
は急ピッチで、現在
総合戦略
の
策定
の
作業
を行っているわけであります。
環境省
の所管する
分野
で
地方創生
を考える
自治体
には、ここが重要なポイントでありますが、
総合戦略策定作業
の
段階
においてアドバイスや助言、
アイデア
をともに出し合い、一緒につくり上げることが
成功
の鍵を握るんだと思っております。
まち
・
ひと
・し
ごと創生本部
では、
地方創生
コンシェルジュの仕組みをつくられ、十七府省庁、総勢八百七十一名から成る
相談
窓口が対応に当たられますが、ぜひ、御
相談
に来る
自治体
に対して温かな手を差し伸べていただいて、
環境省所管
の
分野
の
地方創生
を全国に広げていただきたいと
思い
ます。 最後に、
鳥獣
法改正を踏まえた
取り組み
についてお
伺い
をいたしたいと
思い
ます。 先ほどの、冒頭申し上げました
ゼニガタアザラシ
にもつながるものでありますが、ことし五月に施行される改正
鳥獣
法において、
環境省
が特定希少
鳥獣
管理計画を定めることができるという制度が新たにつくられました。この制度では、特定の
地域
においてその
生息数
が著しく増加し、またはその生息地の範囲が拡大している希少
鳥獣
の管理を図ることを目的としております。
ゼニガタアザラシ
については、まさしく希少
鳥獣
でありながら特定の
地域
で
被害
を生じているものとして、そうした計画を
策定
し、
環境省
が率先して取り組むべきと考えますが、これについて、
環境省
の方針についてお聞かせいただきたいと
思い
ます。
塚本瑞天
17
○
塚本
政府参考人
お答え申し上げます。 先生御
指摘
のとおり、
ゼニガタアザラシ
は
絶滅危惧種
ですけれども、その個体数が近年非常に増加しております。特に、一部の
地域
では深刻な
漁業被害
を及ぼしているため、
環境省
では、現在、暫定的に計画を
策定
して、
漁業被害
防止対策と
ゼニガタアザラシ
の存続
可能性
の評価のための
調査
を行っているところです。 さらに、五月に施行される改正
鳥獣
法に基づきまして、
環境省
が特定希少
鳥獣
管理計画を定めることができるようになります。
ゼニガタアザラシ
につきましては、できるだけ速やかにこの法に基づく特定希少
鳥獣
管理計画を
策定
することとしております。 今後とも、
地元
としっかり調整しながら、先生からお褒めいただきましたけれども、
自然保護官
、
地元
と
連携
しておりますので、そういう面からも対策に取り組んでいきたいと
思い
ます。 どうもありがとうございました。
堀井学
18
○
堀井委員
終わります。
北川知克
19
○
北川委員長
次に、真山祐一君。
真山祐一
20
○真山
委員
公明党の真山祐一と申します。 昨年末の衆議院
選挙
で初当選をさせていただきまして、本
委員
会に所属させていただき、このような
質問
の機会をいただきましたことを心より感謝申し上げる次第でございます。 私は、今現在、
福島
県の方に在住させていただいております。きょうは
福島
県の、特に避難者の
皆様
のお声を少しでも代弁できればという
思い
でこの
質疑
の場に立たせていただいておりますので、どうぞよろしく
お願い
申し上げます。 まず初めに、
中間貯蔵施設
についてお
伺い
させていただきます。 御存じのとおり、三月十三日から
中間貯蔵施設
へのパイロット
輸送
が大熊町側で始まりました。二十五日には双葉町の方で始まるというふうに聞いておるところでございます。 この
中間貯蔵施設
につきましては、昨年の八月、県が建設の受け入れを表明し、順次、大熊町、双葉町にて
地権者
への
説明
会がなされたところでございます。九月から十月の間に全十二回開かれたというふうに聞いております。その後、二十六年十二月には大熊町、そして二十七年一月には双葉町が、苦渋の決断として建設、
搬入
の受け入れを表明していただきました。 原発事故によりましてふるさとを追われ、そして三十年間戻ることもできず、汚染物質の保管場所になってしまう、それが
地権者
の
皆様
にとってどれほどの苦渋であるか、自分自身を含め、そうでない人間には推しはかることができないことでもございます。 実は先日、私、予算
委員
会の第一分科会で、この
中間貯蔵施設
へのアクセス道路の
整備
に関する要望、
質疑
をさせていただきました。
地元
の方の苦渋の決断でございますので、そういう中で決して痛ましい事故が起きてはならない、そういう
思い
で
質問
をさせていただいたところでございました。 しかし、この件につきまして、
中間貯蔵施設
予定地の
地権者
の方からお叱りのお声をいただきました。既成事実のように
質問
するとはどういうことですかというふうにお叱りをいただきました。
地権者
の視点からすれば、まだ納得できる
説明
も受けていないし、また契約書にサインしたわけでもない、それにもかかわらずパイロット
輸送
として
輸送
が始まり、アクセス道路の
整備
が
議論
されている、そういう
状況
に憤っておられる様子でございました。 その方からお手紙を頂戴いたしました。
ひと
つ紹介させていただきます。 政府が言っているような
地権者
に寄り添った対応や丁寧な
説明
とはほど遠い
状況
の中、私たちが避難という
状況
に追い込まれ、さらに追い打ちをかけるような
中間貯蔵施設
の建設と、二重三重の苦しみを味わわされる理由が
理解
できません、こういうお手紙でございました。
中間貯蔵施設
の必要性は言うまでもなく、私自身も、
地権者
である大熊町、双葉町の
皆様
に御協力を
お願い
するしかないとも思っております。しかし、
地権者
の
皆様
の御心情を決して忘れてはならないことを改めて自覚したところでございます。 その上でお
伺い
をさせていただきます。 現在、
中間貯蔵施設
に関して、
地権者
との交渉
状況
はどのようになっておりますでしょうか。
環境省
にお
伺い
させていただきます。
三好信俊
21
○
三好
政府参考人
お答え申し上げます。
地権者
との交渉の
状況
でございます。 登記上のベースでは約二千四百名の
地権者
がおられまして、このうち、これまでに
環境省
として連絡先を把握することができました約半分の
地権者
の
方々
には、全ての
方々
に連絡をとらせていただいておりまして、御了解いただければ、順次、戸別訪問等による
説明
を丁寧に進めているところでございます。 また、建物など物件を所有されている
地権者
の
方々
につきましては、これも、御了解を得た上で、建物等の物件
調査
を進めさせていただいているところでございます。 なお、このように
取り組み
を進めてきておりまして、本日までに契約をさせていただいたという事案もあるところでございます。 ただ、連絡先が不明の
地権者
の
方々
も多数おられるわけでございます。この
方々
につきましては、登記記録に記載をされております
地権者
の
方々
の戸籍簿などを
調査
することで、
地権者
の特定
作業
をまず進めているところでございます。
真山祐一
22
○真山
委員
中間貯蔵施設
の交渉に当たりましては、
地権者
のお一人お一人によりまして受けとめ方、考え方も異なりますし、また事情も、避難の実情も含めてさまざまあろうかと
思い
ます。そういう
状況
の中で物事が進んでいることを絶対に忘れてはならないことを一言申し添えさせていただきたいと
思い
ます。 その上で、さらにお
伺い
をさせていただきます。
地権者
の方からすれば、ふるさとを追われることははかり知れない心の喪失でございます。やはりどうしても譲ることはできない、こういう
思い
の方もいらっしゃるかもしれません。こういった場合の対応について、
環境省
としてどのようにお考えになられているか、御答弁いただきたいと
思い
ます。 また、大きな懸念材料としてございますのは、やはり三十年後に本当に県外処分ができるのかということでございます。
地権者
にとっては大事な判断材料の一つでもあるというふうに思っております。三十年以内の県外最終処分に向けてどのように取り組んでいくのか、また、可能な限り明確に、わかりやすくしていく意味で、時間軸の入った県外搬出の工程表が必要と考えますが、二つあわせて
環境省
にお
伺い
いたします。
三好信俊
23
○
三好
政府参考人
お答え申し上げます。 まず、
地権者
等への対応、特に
地権者
との交渉が難航した場合ということでございますけれども、先生おっしゃいますとおり、やはり
地権者
は個々に御事情を抱えておられると
思い
ますので、まずは
地権者
の
方々
の声に真摯に耳を傾けまして、丁寧な御
説明
を尽くすことによりまして、御
理解
を得られるように最大限努力してまいりたいというふうに考えているところでございます。 それから、先生御
指摘
のとおり、三十年、県外最終処分に向けての懸念が、
地権者
の方を初め
町民
の方にあるのも事実でございます。 せんだっての臨時国会で法律を通していただいたところでございますけれども、最終処分までの見通しに関しましては、既に公表しております八つのステップを踏みつつ進めていくこととしているところでございます。 その中では、放射能の物理的減衰を踏まえつつ、幅広く情報収集しながら、まず、研究・
技術
開発、減容化、再
資源
等の
可能性
を踏まえた最終処分の方向性の検討にしっかり取り組むこととしているところでございます。 このため、
平成
二十七年度予算案には、最終処分に向けた除去土壌等の減容、再生
利用
に関する
技術
開発等を実施するための予算を計上させていただいているところでございます。 また、時間軸のお話がございました。 申しわけないことでございますけれども、現時点で詳細なロードマップを取りまとめられる時期をお示しすることは困難でございますけれども、申し上げましたような
取り組み
を進める中で、八つのステップを可能な部分からできる限り順次具体化をしていきまして、
取り組み
内容と実施
段階
を
段階
的にお示しすることにつなげていきたいというふうに考えております。 また、できるだけ早い
段階
から、関連
技術
の
研究開発
の成果や
安全性
について丁寧に
説明
、情報発信を行うことによりまして、県外最終処分の
実現
に向けて政府を挙げまして
全力
で取り組んでまいりたいというふうに考えております。
真山祐一
24
○真山
委員
ぜ
ひと
も丁寧な対応を
お願い
したいと
思い
ます。
地権者
の
皆様
にとりまして、一つ一つの判断材料、それを提示することがまさに丁寧な対応につながっていくというふうに私は思っております。 重ね重ねになりますけれども、
地権者
の
皆様
のふるさとを追われる心の痛みははかり知れないわけでございます。そのお一人お一人の心に寄り添い、一つ一つ丁寧に御
説明
申し上げ、御
理解
が得られるよう努力し続けることが重要でございます。
大臣
も所信の中で、「
地権者
の
皆様
への丁寧な
説明
を進めるとともに、
施設
の着実な
整備
と安全かつ確実な
輸送
を推進し、除去土壌等の継続的な
搬入
に向けて
全力
を尽くしてまいります。」とおっしゃっていただきました。その第一義は、やはり
地権者
の
皆様
の御
理解
であり、
地権者
の
皆様
の心に寄り添ってさらに誠実に丁寧な対応を
お願い
したいと
思い
ますが、
環境大臣
の御所見をお
伺い
させていただきます。
望月義夫
25
○
望月国務大臣
建設予定地
の
住民
の
皆さん
には、これはもう
先祖伝来
の何代にもわたる土地を手放さなくてはならない、さまざまな
思い
があると
承知
をしております。 先ほど、
地権者
は、わかっている方、わかっていない方がいらっしゃいますけれども、二千四百人ぐらいあると。これは、
地権者
は一人一人、やはり違った事情やさまざまな
思い
があると
思い
ます。全て違うと
思い
ます。ですから、
地権者
を初めとする
皆様
に親身に
説明
をしていかなくてはならないということが本当に重要だと私たちは
認識
をしております。 そういった
皆さん
の事情に合わせて、これまで以上に
気持ち
の通った対応をするよう、実は私、もう
福島
には、先週も参りました、その前も何回も行っておるんですけれども、その都度、用地交渉をしている
職員
に来ていただいて、あなた方も一生懸命やっているのはわかっている、でも、それであっても上から目線になってしまう、だから、そこからまたもう一つ下がって、そういった
皆様方
の
気持ち
になって、頭を下げてしっかりと丁寧な
説明
をするようにと、何回も私から
職員
の
皆さん
に、訓令といいますか、そういうことを実はやっております。
指示
をしているところであります。 今後は、用地担当の
職員
も増員することになっております。より細かくやるためには増員していかなくてはならない、そういう予定でございまして、今まで以上に精力的に
地権者
の
皆様
に丁寧な
説明
を行うとともに、
地権者
及び
地権者
でない方、非
地権者
を含む町全体の
皆さん
の御
理解
もやはり必要でありますので、そういう
皆様
を対象として、今春には、
生活再建相談窓口
を設置いたしまして
ワンストップ
で、よく、役所へ行くと、あちらへ行ったらどうですか、向こうに行ったらと、ぐるぐるとまた回ってきてしまうなんということがないように、
ワンストップ
で
町民
の
皆さん
のさまざまな
相談
に対応する、こういう形をとります。 また、
地元
の
皆さん
の疑問に答えて、御判断の一助となるように、最終処分への
取り組み
状況
、それからやはりモニタリング、数字を見ればそういったことがどの
程度
かとわかりますので、そういった情報、それから
施設
の
安全性
について、さまざまな場面で積極的に情報を発信していきたいと
思い
ます。 こういった
取り組み
を進めて、
地元
の
皆さん
に御
理解
が得られるように、さまざまな面から総合的に努力をしてまいりたい、このように
思い
ます。
真山祐一
26
○真山
委員
用地交渉の体制の増員ということで、これは本当に、さらに増強していただくことを
お願い
したいと
思い
ます。 次に、
除染
及び
廃棄物
の取り扱いについて
質問
をさせていただきます。
大臣
の所信におかれましても、
除染
は
福島
の
復興
にとって極めて重要との
認識
を示していただいております。放射性物質汚染対処特措法に基づき、旧警戒区域、計画的避難区域に相当する
除染
特別
地域
十一市町村は、
環境省
の所管にて
除染
が実施されております。まずは、避難
指示
解除準備区域や居住制限区域を中心に実施されているところでございます。 一方、帰宅困難区域についてはほぼ手つかずの状態ではございましたが、一部
地域
では、モデル
除染
として、帰宅困難区域においても
除染
が実施されております。また、
復興
拠点となる
地域
周辺、例えば大熊町の大川原地区、その周辺におきましても、今後
除染
を実施するというような計画もあるというふうにお聞きしております。 こうした
状況
を鑑みて、
地元
からは、帰宅困難区域においてもさらに
除染
を進めてもらいたい、特に、
復興
拠点となる
地域
の周辺をとの御要望をいただいております。帰宅困難区域についても、
地元
の要望を踏まえて今後
除染
を進めていただきたいと
思い
ますが、御見解を
環境省
にお
伺い
いたします。
小里泰弘
27
○
小里
副
大臣
除染
を含めた帰還困難区域全体への対応につきましては、放射線量の見通しや、今後の
住民
の
方々
の帰還意向がどうか、あるいは将来の産業ビジョンや
復興
の絵姿等を踏まえまして、政府として現地、
地元
と検討を深めていこうということとしているところでございます。さらに、各町村によりまして
復興
計画等が定められますれば、それを踏まえて対応してまいります。 また、御
指摘
のとおりに、帰還困難区域でありましても、
復旧復興
や
住民
の移動のために特に必要性の高い広域的なインフラや拠点につきましては、現に
除染
を実施しているところでございまして、既に常磐自動車道、国道六号等につきましては
除染
が終了いたしました。また、現在、国道二百八十八号等の
除染
を行っているところでございます。 今後とも、
地域
の
復旧復興
のために重要な
施設
やインフラ等につきましては、個別に
除染
を実施してまいります。
真山祐一
28
○真山
委員
ただいま御答弁もございましたけれども、ぜひ、
地元
の
復興
計画、
地元
の
意見
に耳を傾けていただいて推進していただきたい。
お願い
させていただきます。 ただいまは、
環境省
が所管する
除染
特別
地域
の話でございました。それ以外の
地域
におきましても、市町村による
除染
実施計画のもと、国費を投入し
除染
が行われております。放射線量は、時間の経過も相まって確実に下がっております。それにより県外避難者が戻ってこられる、そういった傾向も見受けられるようになりました。 さて、放射性物質汚染対処特措法が成立したのは
平成
二十三年の八月でございます。国の方針が決まる以前から、各
自治体
の判断、また個人の判断として
除染
が行われてきた現実がございます。現在もその際の
除染
廃棄物
が保管されており、また、地面の上下の土を入れかえる方法で
除染
したところは土の中に埋まっているところでございます。 こうした自主的に
除染
を行った場合の
除染
廃棄物
の
処理
の方法について、
環境省
にお
伺い
いたします。
三好信俊
29
○
三好
政府参考人
特措法の施行前に個人等が自主的に
除染
を行った際に排出された土壌や排出物の取り扱いについての御
質問
でございます。 実は、特措法以前の措置あるいは特措法に基づかない措置で
発生
した土壌につきましては、先生御
指摘
の個人が自主的になされた場合のほかにもさまざまなケースがございまして、二月の八日に、
中間貯蔵施設
への
搬入
に当たっての確認事項という中で、ため池等の放射性物質の対策等で生じた土壌等のうち、線量が高いなどの理由により、
中間貯蔵施設
以外での
処理
が困難なものについても、
状況
を把握し関係機関間で整理を行った上で
中間貯蔵施設
に
搬入
することといたしますという回答を
地元
にさせていただいているところでございます。 したがいまして、先生御
指摘
の自主的になされたものにつきましても、
状況
を把握し、関係機関で整理を行うということになるわけでございます。 具体的には、実は、個人が自主的になされたものにつきましては、現時点で実態が明らかでないというのが実態でございまして、まず、
地元
の
自治体
と
連携
を図りつつ、実態の把握を行いました上で、関係機関との調整を行ってまいりたいというふうに考えております。
真山祐一
30
○真山
委員
ぜひ、早急に実態を把握していただいて、関係機関との
連携
を
お願い
したいというふうに
思い
ます。 次に、お
伺い
いたします。 放射性物質汚染対処特措法では、一キログラム当たり八千ベクレル以下の
廃棄物
は、通常の
廃棄物
として
処理
されることになっております。
福島
県のある業者の方から御
相談
をいただきました。産廃の中間
処理
業者の方でございますが、八千ベクレル以下にもかかわらず最終処分業者に受け入れてもらえず、焼却灰がたまり続けておりまして、敷地内に保管するのも限界になっている、こういったお話をいただきました。 なぜそうなるのかと申しますと、最終処分業者が独自に設けた基準がございまして、国で定めた八千ベクレル以下の数字を独自に基準としているようでございます。
地域
住民
への配慮を含めまして、さまざまな事情はあるかと
思い
ます。このような
相談
は、産廃に限らず、ほかの業種でも
相談
を受けたことがございます。このような場合、一歩間違えますと、国の基準があたかも高いように誤解を与える
可能性
もあるわけでございます。 こうした
状況
に対しまして、
環境省
の御見解をお
伺い
させていただきます。
鎌形浩史
31
○
鎌形
政府参考人
一キログラム当たり八千ベクレル以下の
廃棄物
についてのお尋ねでございます。 八千ベクレル以下の
廃棄物
につきましては、周辺
住民
及び
作業
者のいずれの安全も
確保
した上での
処理
が十分可能である、こういうようなことが確認されております。このため、
廃棄物
処理
法に基づき、従来と同様の
処理
方法による
処理
が可能でございまして、適正に
処理
を進める必要があると考えております。 こうした中で、多くの市町村や
廃棄物
処理
業者等の御努力により進んでいるところもあるというふうに
承知
してございます。 一例を申し上げますと、
環境省
が十六の都県にアンケート
調査
を行ったことがございます。八千ベクレル以下の飛灰などを最終処分できずに一時保管している、そういった
廃棄物
処理
施設
の数は、
平成
二十三年度には四十を超えてございましたが、
平成
二十六年度では十カ所以下ということで、進捗が見られる部分もございます。 しかしながら、御
指摘
にもございますように、いまだ
地域
の
理解
が得られず
処理
が滞っている、そういった
地域
もございますから、国としても、八千ベクレル以下の
廃棄物
の
処理
の促進に、引き続きしっかりと取り組むことが重要と考えてございます。 これまでも、パンフレット、
会議
、あるいは
自治体
に対する通知などによりまして、八千ベクレル以下の
廃棄物
の
処理
の
安全性
の周知を図ってまいりました。今後も、関係
自治体
、関係省庁などと
連携
いたしまして早期
処理
に向けて取り組んでいくということで、
廃棄物
の
処理
が一層進むように努力していきたい、こういうふうに考えてございます。
真山祐一
32
○真山
委員
ぜひ、こうして困っていらっしゃる
方々
に寄り添っていただいて、具体的に解決策を導き出していただきたい、そのように
お願い
するところでございます。 次の
質問
に移らせていただきます。 避難
指示
区域の住宅の解体について、お
伺い
させていただきます。 現在、原発事故による避難者の
皆様
が残してきた住宅は、この四年の月日の経過とともに大変劣化しておりまして、また、ネズミやイノシシ、こういったものによりまして、かなり傷んでいる
状況
でございます。私も区域内の住宅に
住民
の方と一緒に入らせていただきましたが、その
状況
は大変ひどいものでございます。鍵をかけていてもイノシシが自力で鍵をあけて中の食物を食い荒らす、こういう
状況
も目の当たりにしたところでございました。 避難先で住宅再建をされている方もおりまして、避難元の住宅にはもう戻らない、また、建てかえない限り住める
状況
にはならない、こういった
方々
が多数いらっしゃる現実がございます。 そのような中で、
環境省
として、
住民
の希望に応じて住宅の解体を行う
事業
があろうかと
思い
ます。その
取り組み
状況
について、お
伺い
させていただきます。
鎌形浩史
33
○
鎌形
政府参考人
被災
家屋の解体についての御
質問
でございます。 いわゆる汚染
廃棄物
対策
地域
、旧避難
地域
でございますけれども、そこにおける
被災
家屋のうち、市町村において半壊以上と判定された家屋につきましては、
環境省
が放射性物質汚染
廃棄物
処
理事
業の一環で解体撤去を行う、こういうことにしてございます。 半壊以上の判断というところでございますけれども、
地元
の御要望もさまざまございまして、例えば、
調査
を実施した時点において損壊が確認されているかどうかを判断するとかいうことを可能にするとか、あるいは、雨漏りに伴うカビとか
鳥獣
のふん尿による汚損などについても判断に加えていく、こういった対応で、できるだけ寄り添って対応しているというところでございます。 そして、半壊以上と判断されなかったものにつきましては、
復興
庁の
事業
などで対応するというふうに考えてございます。
真山祐一
34
○真山
委員
環境省
による解体は半壊以上ということでございまして、先ほども御答弁の中にありましたけれども、半壊認定になっていない家屋につきましては、
復興
庁の方で
取り組み
を推進されているということもございますので、この件に関しましては
復興
庁にお
伺い
させていただきます。
熊谷敬
35
○
熊谷
政府参考人
お答え申し上げます。 半壊未満と判定された
被災
家屋のうち、帰還する意思のある
住民
の家屋につきましては、東京電力の賠償により解体、建て直しを行うことになります。 また、帰還意思のない
住民
の家屋につきましては、これが放置され、帰還する
住民
の安全
確保
やあるいは区域の荒廃抑制等の観点から支障が生じるような場合には、今後、
復興
庁の
事業
により解体を検討することといたしております。 いずれにしましても、今後とも市町村とよく
相談
しながら、
地域
の実情を踏まえて対応してまいります。
真山祐一
36
○真山
委員
帰還時期がはっきりと見えない避難者にとりまして、解体一つにしても判断することが大変困難な
状況
でございます。しかし、後になって、解体費用は自己負担、あのときやっておけばよかった、こういったことにならないように、
環境省
、
復興
庁、
連携
していただいて、この
取り組み
のさらなる充実を
お願い
させていただきます。 最後になります、次の
質問
をさせていただきます。
東日本大震災
から五年目に入りました。
安倍総理
は、
東日本大震災
の
被災地
については、二〇二〇年のことでございますけれども、
復興
五輪として大会が
復興
の後押しになり、見事に
復興
をなし遂げた姿を
世界
に向け発信するとおっしゃっていただいておりまして、二〇二〇年が
東日本大震災
からの
復興
の大きな節目になると思われます。 さて、そこで、この見事に
復興
をなし遂げた姿とは何かということでございます。さまざまな観点はあろうかと
思い
ます。当然、最も大事なことは、
被災
者お一人お一人の
生活
再建であることは言うまでもありません。その上で、私が注目したいのが、やはり、
東日本大震災
を受け今見直されております
エネルギー
の関係でございます。 所信におかれましても、徹底した省
エネルギー
と
再生可能エネルギー
の最大限の導入とおっしゃっていただいております。
復興
庁
事業
ではありますが、新しい東北の創造の中の一つとして、持続可能な
エネルギー
社会というのがございます。東北の豊かな自然
エネルギー
を
活用
した
エネルギー
の一大拠点づくり、これは政府におかれましても共有される方向性ではないかというふうに思っております。 東北
地方
におきましては、自然
エネルギー
が、豊富にその
資源
がございます。中でも風力発電の導入ポテンシャルは、
環境省
の
調査
によりますと、現在の電力供給能力を上回るポテンシャルがあるというふうに言われております。また、地熱発電についても大きな
可能性
がありまして、地熱発電は安定的な発電能力を秘めております。 しかし、風力や地熱発電所の建設候補地は、自然豊かな風光明媚な場所が多く、
地域
住民
や
自治体
との交渉、
環境
アセスメントなど、開発に至るまでのプロセスに多大な労力がかかるのが実情でございます。 当然、豊かな
自然環境
の保護や
地域
の
理解
は得るにしても、東北の
地域資源
を生かし自然
エネルギー
拠点をつくるためには、そのプロセスを簡略化し、
事業
着手をしやすい
環境
をつくることも重要と考えておりますが、
環境省
の御見解をお
伺い
させていただきます。
高橋ひなこ
37
○高橋
大臣
政務官
真山
委員
にお答え申し上げます。 風力発電や地熱発電といった
再生可能エネルギー
は、低
炭素社会
の
実現
のために大変重要であり、
環境
への
影響
を回避、低減しながら、可能な限りその導入を促進する必要があると
認識
しています。このため、風力発電及び地熱発電の
環境
影響
評価手続について、通常三年
程度
を要する
環境
影響
評価の
期間
を最大で半減するということを目指して、迅速化に取り組んでいるところです。 具体的には、審査
期間
の短縮、
経済産業省
と
連携
をして、
環境
情報のデータベース化を通じた、
事業
者による
調査
期間
の短縮に取り組んでいます。さらに、
地方
公共団体の主導により、関係者と合意形成を図りながら、風力発電等の適地を効率的に抽出する手法について、その構築に取り組むこととしておりまして、今般、そのためにモデル
地域
を公募し、四
地域
を選定したところでございます。
環境省
といたしましては、
再生可能エネルギー
導入に対する支援を今後も続けてまいりたいと考えております。
真山祐一
38
○真山
委員
以上で
質疑
は終わらせていただきますが、東北の
復興
のために私も微力ながら尽力してまいる
決意
でございますので、どうか各
委員
の御指導、御鞭撻のほど、よろしく
お願い
申し上げまして、
質疑
を終わらせていただきます。 ありがとうございました。
北川知克
39
○
北川委員長
次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。 午後二時二分散会