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松浪委員 明治
維新のころ、廃藩置県では、明治四年に三府三百二県は、その年のうちに三府七十二県になった。これも
我が国の歴史でありますので、私は、今回の流れはこれから加速しなければならないと思いますけれ
ども、安保
委員会ですので、この
質問はここまでにしておこうと思います。
さて、本日の
国会、私は非常に歴史的な日だと思いますよ、
国会で
野党案がテレビ入りでこれだけ
議論されて。通常、与党は
野党の案なんて無視をします。しかしながら、きょうは午前中から、自民党の
小野寺議員、そして公明党の
上田議員におかれては、わざわざ
野党案との対照表のパネルまでつくっていただいた。私は、今まで
国会でこのような姿を見たことがない。ある
意味、
国会が進化をしているということを感じます。
しかしながら、今回、まだ百時間、もうすぐ百時間になりますけれ
ども、
議論を聞いていて、不毛だなと思うことがあります。相も変わらず、個別的
自衛権を拡大している、
集団的自衛権の限定
行使だと、同じようなことをずっと、言い方の違いで、学者の
世界もそうです、
政治家の
世界もそうです、同じことを違う形でずっとずっと、表現の違いだけでもめている、そんなイメージがあります。
先日、我が党の
江田憲司議員がこの表をもって示しましたけれ
ども、
集団的自衛権、個別的
自衛権、これは国連憲章五十一条に定められるものでありますけれ
ども、この国連憲章ができた一九四〇年代、兵器は今と違いました。大砲しかない時代、明らかに、個別的
自衛権、
集団的自衛権を区分けすることは可能であった。しかしながら、今、ミサイル技術がどんどん発達をして、大陸弾道弾も飛んでくる。最初に、例えばよく
日本海に浮かぶ
米艦船のことが出されますけれ
ども、この
米艦船を狙えば、基地のある
日本もすぐに狙われる、これは直結をする話だと思います。それゆえに、我々は、
集団的自衛権、個別的
自衛権、これが重なり合う
部分が出てくる。
そして、さらに、我々も指摘をさせていただきましたが、
自衛権、個別的、集団的の有権
解釈、
解釈権は
日本にあるわけではありません、これはあくまで国際司法裁判所にあるわけでありまして、それが、午前中から言われている外務省の
見解とさらにずれているんですね。ただの二重の眼鏡がくっついているだけじゃなくて、この眼鏡もずれている。これで
国民の
皆さんに
判断をしてくださいと。余りに専門的で細かくて、
判断ができるものではないと思います。
そして、やはり根本は、私は、
憲法で
自衛隊を規定していないことだと思いますよ。
もう一つ、今回、
国会で、決定的にきょうはいい日だなと思うのは、
憲法に
自衛隊を規定しようという勢力が与
野党ともにあって、
安全保障を
議論する、私はきょうは初めての日ではないかな。このように違いを出して、こうしてテレビで、対案を出しながら、そのポリシーを持った政党がやり合う、これは本当に新たなステージに我が
日本の
国会は踏み込んでいるものと思っております。
そうした中で、
自衛隊を
憲法に規定する。
自衛隊はもともと
憲法に規定をされていなかった、昔は違憲だった。これが、保安隊になり、
自衛隊になり、
吉田内閣で
憲法解釈をごろりと変えた、
自衛隊は合憲ですと。
自衛隊は合憲です、そこからやはり
集団的自衛権、個別的
自衛権の
解釈等も、これは確かに
民主党の枝野幹事長も何か本で指摘をされておりましたけれ
ども、集団的、個別的がこんなに
議論になっているのは
日本の
国会だけであります。この不毛な論争に私
たちは終止符を打ちたいと思っております。
こうした中で、
国民の理解がなかなか進まない。きのうの東京新聞なんかは、安保
法案を
憲法学者が九割違憲だと。でも、この
憲法学界では、
自衛隊は違憲の期間が随分長かった。主に学者が
自衛隊は違憲だと。
国民の意思と本当に離れているわけですよ。我々は、こうした中で安保
法制をいじっていくということは、非常に理解するのは難しいと思います。
総理、
国民の理解が進まない。大阪都構想では、橋下代表は六百五十回タウンミーティングをやって、毎回二時間ですよ、千時間以上ですよ。それだけやっても厳しい問題。なかなか
国民の理解が進まないのは、私は、
憲法をしっかりと正面から、まず
自衛隊だけは規定しましょうよというコンセンサスをとってから
議論すべきだと思うんですけれ
ども、そのあたり、いかがお考えですか。