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2014-10-09 第187回国会 衆議院 災害対策特別委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
平成二十六年十月九日(木曜日) 午後一時十九分
開議
出席委員
委員長
梶山
弘志君
理事
泉原 保二君
理事
林田 彪君
理事
平口 洋君
理事
福井 照君
理事
松本
文明君
理事
泉 健太君
理事
山之内 毅君
理事
石田
祝稔
君 井林
辰憲
君 井上 貴博君
大岡
敏孝
君 大見 正君
金子万寿夫君
神山 佐市君 木内 均君 工藤 彰三君 笹川 博義君 清水 誠一君 高鳥 修一君
武部
新君 冨岡 勉君
藤井比早
之君 藤丸 敏君
務台
俊介君 湯川 一行君 吉川 赳君 大畠 章宏君
菊田真紀子
君
岸本
周平
君 中川 正春君
井出
庸生
君 鈴木 望君 浮島 智子君 濱村 進君 中丸 啓君 西野 弘一君 山内 康一君
高橋千鶴子
君
小宮山泰子
君 …………………………………
国務大臣
(
国土強靱化担当
) (
防災担当
)
山谷えり子
君
内閣
府副
大臣
赤澤
亮正
君
内閣
府副
大臣
西村
康稔
君
衆議院調査局
第三
特別調査室長
石上 智君
—————————————
委員
の異動 九月三十日
辞任
補欠選任
伊東 良孝君
武部
新君 十月九日
辞任
補欠選任
林 幹雄君
大岡
敏孝
君
吉田
泉君
岸本
周平
君
柿沢
未途君
井出
庸生
君 同日
辞任
補欠選任
岸本
周平
君
吉田
泉君
井出
庸生
君
柿沢
未途君
—————————————
本日の
会議
に付した案件
災害対策
に関する件(
御嶽山
の
噴火状況等
) ————◇—————
梶山弘志
1
○
梶山委員長
これより
会議
を開きます。 議事に入るに先立ちまして、
委員会
を代表して一言申し上げます。 このたびの
御嶽山
の
噴火
によりお亡くなりになられた
方々
とその御
遺族
に対しまして、深く
哀悼
の意を表します。 また、
被災者
の皆様に心からお
見舞い
を申し上げます。 これより、お亡くなりになられた
方々
の御冥福をお祈りし、
黙祷
をささげたいと存じます。 全員の御
起立
をお願いいたします。
——黙祷
。 〔
総員起立
、
黙祷
〕
梶山弘志
2
○
梶山委員長
黙祷
を終わります。御着席ください。 ————◇—————
梶山弘志
3
○
梶山委員長
この際、
山谷国土強靱化担当大臣
・
防災担当大臣
、
赤澤内閣府副大臣
及び
西村内閣
府副
大臣
から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。
山谷国務大臣
。
山谷えり子
4
○
山谷国務大臣
国土強靱化担当
、
防災担当大臣
の
山谷えり子
でございます。 第百八十七回
国会
における御審議に当たりまして、
災害対策
に関する私の所信の一端を申し上げます。
我が国
は、その
自然的条件
から、各種の
災害
が
発生
しやすい
特性
を有しております。こうした
我が国
の
特性
を踏まえ、
防災
は国家の基本的かつ極めて重要な任務であるとの
認識
に立ち、
災害
に強く、しなやかで強靱な
国づくり
を進めてまいる
所存
です。
発災
から三年以上がたった
東日本大震災
を初め、
国会閉会
中も、
豪雨
、
土砂災害
、
火山噴火等
の
災害
が
発生
いたしました。 これらの
災害
により亡くなられた
方々
とその御
遺族
に対し、深く
哀悼
の意を表しますとともに、全ての
被災者
の
方々
に心からお
見舞い
申し上げます。 九月二十七日に
発生
した
御嶽山
の
噴火
については、甚大な
被害
が生じていることから、
災害対策基本法
に基づく
非常災害対策本部
、
長野
県に
現地災害対策本部
を設置し、
関係地方公共団体
と連携しながら
対応
に当たっております。 依然として
行方不明者
がおられることから、二次
災害
の
防止
に留意しつつ、引き続き、
警察
、
消防
、
自衛隊
による
捜索活動
に
全力
を挙げてまいります。 また、
広島
県における
土砂災害
では、
災害救助法
や
被災者生活再建支援法
の適用のほか、
非常災害対策本部
、
広島
の
現地対策本部
を
中心
に、
救助捜索活動
、
被災者
の
住まい確保
、
生活再建
の前提となる
土砂撤去
などの
応急対策活動
に、国、県、市が
一体
となって
取り組み
ました。 今回の
災害
では、夜間であったこと等から
避難勧告
、指示がおくれたという
問題点
がございました。今回の
広島
市のケースを
教訓
にして、空振りを恐れず、早
目早目
に
避難勧告等
を発令して
避難
を促すことができるよう
周知徹底
を図るとともに、
住民
の
避難
のあり方について検討を進めてまいります。 なお、
広島
県における
土砂災害
のほか、
台風
第十一号、第十二
号等
による
豪雨災害
など
一連
の
災害
について、迅速に
激甚災害
の指定を行ったところであり、
復旧復興対策
に
全力
で取り組んでまいります。 なお、先日の
台風
第十八号では、横浜市の
土砂災害
などにより十月八日
時点
で五名の方が犠牲となられたほか、
浸水被害
や
鉄道被害
などが
発生
しました。今後も、
台風
第十九号の接近が予想されており、
関係省庁一体
となって
対応
してまいります。 続きまして、
防災対策
の主な
課題
と
取り組み方針
について御
説明
いたします。 まず、
発災
時の
立ち往生車両
や
放置車両対策
です。 ことし二月に
発生
した大雪では、多数の
立ち往生車両
が
発生
し、数日にわたり
交通寸断
が生じました。また、
首都直下地震等
の際には、大
規模
な
交通渋滞
による
応急対策
への支障が懸念されています。 そのため、こうした
災害発生
時に、直ちに
道路啓開
を進め、
緊急車両
の
通行ルート
を迅速に
確保
するため、
道路管理者
がみずから
放置車両
を移動することができることなどを定めた
災害対策基本法
の一部を改正する
法律案
を今
国会
に提出する予定です。 次に、今後
発生
が危惧される
南海トラフ地震
や
首都直下地震
への
対策
についてであります。
南海トラフ地震
については、本年三月に
中央防災会議
にて決定された
南海トラフ地震防災対策推進基本計画
に基づき、
関係省庁
や
地方公共団体
と連携して、
地震
、
津波対策
の着実な
推進
を図ります。 また、
津波
から人命を守るためには
住民
の迅速な
避難
を促す
ソフト対策
が重要であり、十一月五日の
津波防災
の日を
中心
に
津波防災訓練
を実施するなどにより、
津波防災
の
国民運動
を全国で展開してまいります。
首都直下地震
については、本年三月に閣議決定された
首都直下地震緊急対策推進基本計画
及び
政府業務継続計画
に基づき、
首都中枢機能
の
継続性
の
確保
や
耐震化
、
火災対策等
の、
地震
に強い
町づくり
に取り組んでまいります。 また、二〇二〇年オリンピック・
パラリンピック東京大会
も見据え、本年五月に古屋前
大臣
が
東京都知事
と協定を締結したところであり、
関係省庁
、
関係地方公共団体
とも緊密に連携しつつ、
対策
を
推進
してまいります。 次に、
火山災害対策
について申し上げます。 今回の
御嶽山噴火
では、
噴火
に先立つ九月十日に
火山性地震
が増加した際に、さらに注意、
警戒
を呼びかけるべきではなかったのか、
火山情報
が
登山者等
に十分に伝達されなかったのではないか、
火山情報
の意味や
火山情報
を受け取った際に何をすべきかの
説明
が不十分ではないか等の
課題
が指摘されているところです。これらの
課題
について十分な検証を行い、的確な
対応
に努めてまいります。 また、より精度の高い予測が可能となるよう、
火山活動
の
監視体制
の
強化
についても検討してまいります。 続いて、
水害対策
については、一昨年九月に
中央防災会議
にて決定した
首都圏
大
規模水害対策大綱
を踏まえ、大
規模水害
の
発生
に備えた広域的な
応急活動体制
の
強化
や
調査研究
の
推進
などに取り組んでまいります。 これらのさまざまな
災害対策
の
推進
に当たっては、
公助
のみならず、自助、共助の
取り組み
いずれもが重要であると考えております。こうした
認識
の
もと
に、
地区防災計画制度
の
推進
を初め、
災害教訓
の継承、
国民
の
防災意識
の啓発や
防災ボランティア活動
の
環境整備
、企業における
事業継続
の
取り組み計画
の
普及等
の
取り組み
を進めてまいりますとともに、
総合防災訓練大綱
に基づき、国や
地方公共団体
において、
防災
の日や
津波防災
の日を
中心
に
防災訓練
を総合的かつ計画的に実施してまいります。 また、
国際防災協力
については、
東日本大震災
を初めとする幾多の
自然災害
から得られた知見や
教訓
、
我が国
の
防災技術
や
防災体制
の
仕組み等
を
世界
と共有し、
国際社会
において
防災
の
主流化
を積極的に
推進
していくことが重要です。来年三月に
仙台
で開催される第三回
国連防災世界会議
が成功するよう、
国際連合
、
仙台
市その他の
関係機関
との緊密な
協力
の
もと
、全
府省庁一体
となって、
関係機関
とともに準備を進めてまいります。
国土強靱化
につきましては、昨年十二月に成立した、強くしなやかな
国民生活
の実現を図るための
防災
・
減災等
に資する
国土強靱化基本法
を踏まえ、本年六月に、
国土強靱化基本計画
、
国土強靱化アクションプラン
二〇一四を決定するとともに、
国土強靱化地域計画策定ガイドライン
を
策定
、公表し、本格的な
推進段階
に入りました。 引き続き、
基本計画
や
アクションプラン
の着実な
推進
を図るとともに、
地方公共団体
における
国土強靱化地域計画
の
策定
を支援してまいります。 今後とも、施策の
重点化
、優先順位づけを行い、ハード、
ソフト
の
対策
を適切に組み合わせながら、国、
地方
、民間が
一体
となって、効率的かつ効果的な
国土強靱化
を進めてまいります。 以上申し上げましたとおり、
東日本大震災
や
一連
の
災害
からの迅速かつ円滑な
復旧復興
と、これらの
災害
を
教訓
とした
災害対策
の一層の充実を実現し、
災害
に強い強靱な
国づくり
を進めるため、大きな
使命感
と
責任感
を持って
全力
を尽くしてまいる
所存
です。
梶山委員長
を初め、
理事
、
委員各位
の格別の御
指導
、御
鞭撻
を賜りますようお願い申し上げます。(
拍手
)
梶山弘志
5
○
梶山委員長
次に、
赤澤内閣府副大臣
。
赤澤亮正
6
○
赤澤
副
大臣
国土強靱化担当
副
大臣
の
赤澤亮正
でございます。 先般の
豪雨
、
土砂災害
や
御嶽山
の
噴火
などによりお亡くなりになられた
方々
と御
遺族
に対しまして深く
哀悼
の意を表しますとともに、
被災者
の
方々
に心からお
見舞い
を申し上げます。
自然的条件
によりさまざまな
災害
が
発生
しやすい
我が国
において、強靱な
国土づくり
、
国づくり
は喫緊の
課題
です。
国土強靱化担当
副
大臣
として、
松本政務官
とともに、
山谷大臣
を補佐し、強さとしなやかさを持った安全、安心な
国土
、
地域
、
経済社会
の構築に向け、
全力
で取り組んでまいります。
梶山委員長
を初め、
理事
、
委員各位
の御
指導
、御
鞭撻
を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。(
拍手
)
梶山弘志
7
○
梶山委員長
次に、
西村内閣
府副
大臣
。
西村康稔
8
○
西村
(康)副
大臣
防災担当
副
大臣
の
西村康稔
でございます。
東日本大震災
以来、
豪雨
、
土砂災害
、
火山噴火等
の
一連
の
災害
によりお亡くなりになられた
方々
とその御
遺族
に対しまして深く
哀悼
の意を表しますとともに、
被災者
の
方々
に心からお
見舞い
申し上げます。
災害
から
国民
の生命、身体、財産を守ることは、国政の最
重要課題
の一つであります。
防災担当
副
大臣
として、
山谷大臣
を補佐し、
一連
の
災害
からの
復旧復興
、今後の
災害対策
に
全力
で取り組んでまいります。
梶山委員長
を初め、
理事
、
委員各位
の御
指導
、御
鞭撻
を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。(
拍手
) ————◇—————
梶山弘志
9
○
梶山委員長
災害対策
に関する件について
調査
を進めます。 この際、
御嶽山
の
噴火状況等
について
政府
から
説明
を聴取いたします。
山谷防災担当大臣
。
山谷えり子
10
○
山谷国務大臣
九月二十七日に
発生
した
御嶽山噴火
による主な
被害状況
及びその
対応
につきまして御報告いたします。 今回の
噴火
により、多くの
登山者
に
被害
が生じ、十月八日
時点
で死者五十五名となるなど、
火山災害
として戦後最悪の惨事となりました。お亡くなりになられた
方々
に謹んで
哀悼
の意を表しますとともに、被災された
方々
に対して心からお
見舞い
申し上げます。
政府
としては、
発災
直後から、
関係省庁災害対策会議等
の開催、
西村内閣
府副
大臣
を団長とする
政府調査団
の
派遣等
により、
被害状況
の
早期把握
に努めるとともに、
警察
、
消防
、
自衛隊
による懸命の
救助捜索活動
を実施してまいりました。
山岳地域
という厳しい
条件
の
もと
、
火山活動等
による二次
災害
の
防止
に万全の
対応
をとりつつ、
救助捜索活動
を加速化させるため、九月二十八日十七時には、
災害対策基本法
に基づき、私を
本部長
とする
非常災害対策本部
を設置するとともに、
長野
県に
松本内閣
府
大臣政務官
を
本部長
とする
現地対策本部
を設置し、
関係自治体
と連携しながら
対応
に当たっております。 依然として
行方不明者
がおられることから、引き続き、
捜索活動
に
全力
を尽くすとともに、
火山活動
の
監視強化
など、今後の
噴火活動
に最大限の
警戒
を行い、
国民生活
への影響にも万全の
対策
を講じてまいります。
梶山弘志
11
○
梶山委員長
以上で
説明
は終わりました。 次回は、明十日金曜日午後一時三十分
理事会
、午後一時四十分
委員会
を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。 午後一時三十四分散会