○
三木委員 十一月四日の
大臣の記者会見で、小笠原のサンゴの問題のことについてお話をされております。それが、
大臣のお答えが、
我が国の領海あるいは排他的経済水域の方にも入り込んでいるということは十二分に承知しているところでございます、ある意味、中国当局としては、しっかりとこの件に対しましては対応していただければありがたいというふうに考えているところでございますというお答えなんですね。今御
答弁いただいたように、あくまでも一義的にはこれは海上保安庁だ、あるいは警察等が行うことである、その後どうしてもというようなことがあれば、それは今後の検討課題になるというふうにお答えになっています。
それから、岸田外務
大臣も、御
指摘の点については、九月中旬ごろから多数の中国船が
確認されるようになってきました、そして十月三十日の報告を聞きますと、二百十二隻
確認できたということでありました、そして今までのところ五回、逮捕事案も発生しています、こうした
状況ですので、まず外務省としましては、これまでも再三、外交ルートを通じまして中国側に申し入れは行い続けておりますと。
何か、これを聞いていますと、非常に、中国側に何とかしてもらおうというか、やはり中国漁船ですので中国の方から言ってもらって対応してもらった方がいいんじゃないか、これを余り、例えば海上警備行動とかに移してしまえば、中国を逆にかなり刺激してもっと深刻な事態になるんじゃないかというような意味合いを持っているのかなというふうに、私はちょっとこれは受けとめさせていただいたんですけれども。
例えば、台風二十号がこの間小笠原付近まで行って、漁船ですから、中国漁船であろうとも、外国漁船であろうとも、やはり人道的な問題からは、台風が来たら
日本の島のどこかに寄港させたりとかということはあり得るわけですね。
今までも、例えば二〇一二年の七月十七日に、五島列島の方に、玉之浦港の方に中国の漁船が台風避難ということで百隻ほど寄港して避難をした、一週間ぐらい滞在をしたということで、百六隻の中国船が五芒星旗を上げて玉之浦港にざあっとやはりなったんですね。それは自民党の方もよく御存じだと思うんですね。そのときの新聞記事を見ていると、何かの
委員会のあれで自民党も視察に行かれていて、新藤
委員のお名前も出ておられたので、自民党の方も問題意識というのはきっとあるんだと思うんですね。
中国というのは、御存じのように、国防動員法というものがあって、中国人というのは、いかなる場所にいようとも、中国
政府が敵国とみなしたら、やはり中国として、中国人として戦わなければならないという
法律もあるんですね。
ですから、今回も小笠原のところでそういった中国人の漁船が、これはどういう
中身かわかりません、どういう
中身かわかりませんけれども、台風を口実に避難をしてきて、その後急速に侵略をしていくというような事態というものも最悪の場合やはり考えておかなければいけないことだと思うんですね。それが切れ目のない、シームレスなグレーゾーンの対応だというふうに私は考えています。
やはり、先ほど
防衛大臣、
江渡大臣のお答えにもありましたように、ここで海上警備行動を発令すれば下手に刺激をしてしまうということがございますので、常日ごろから
自衛隊の方が海上警備活動ということで、
調査研究とかということではなくて、領域を警備するということを常に
自衛隊の
任務として位置づける必要があるんじゃないかというふうに我が党では考えております。多分ほかの党でもそういうことを考えていらっしゃるところはあると思うんですが、領域警備法について、
江渡大臣、こういう場合、やはり私は必要だと思うんですが、
大臣の御所見をお伺いいたします。