○大家敏志君 稲田
大臣、ありがとうございました。
物づくり立国、物づくり大国を取り戻すためにも、やはり再チャレンジ、重要なことだと
思いますので、しっかり取り組んでいただきたいと
思います。
冒頭に申し上げましたけれ
ども、社会保障について議論を移させていただきたいと
思います。
高齢化社会だから活気がないというこの常識を覆したい、そういう
思いでも、やはり
世界に冠たる社会保障制度、ちょうど私の生まれる六年前になるんだと思うんですが、昭和三十六年、もう随分とたつんですけれ
ども、この制度をやっぱり、
国民皆保険制度ですね、含めて、社会保障制度をきちんと持続可能、壊さないでいくということは本当に大事なことだと
思います。
しかし、これが、言うはやすく、しかし本当に難しい状態で、今国会にも大変ボリュームのある法案が出されているんですけれ
ども、そういう議論の中で増税ということも
国民の
皆様方にお願いをするということになりました。それでもなお十五兆円不足するということ、そしてまた、社会保障を何とか充実させようと、そのために予算をといってもそれは五千億円しか充てられていないというようなこと、そういうことを含めて、社会保障制度を維持していくということがどれほど大変かということを、今、私も当選以来四年目、
厚生労働委員をやらせていただいているんですけれ
ども、痛感をしているような次第であります。だからこそ、大胆な改革が必要なことは自明であります。
その中で、無駄を省く、効率化をすると
一般論で語ることは簡単ですけれ
ども、具体的に整理するとなると容易ではありません。地域には地域の事情がありますし、また病院には病院の事情がある。私も参議院の介護と福祉の議連の事務
局長をさせていただいていますので、いろんな地域の事情についてはそれなりに知っているつもりであります。
我が党でも物すごく議論があった、今言ったボリュームのある法律というのは、これまた名前も長いんですけれ
ども、医療・介護総合確保推進法、短くしてこういう感じですけれ
ども、それによって、医療提供体制、とにかく持続可能とするために様々な改革をするというんですけれ
ども、その中で、僕が少し、与党が何の
指摘だとおっしゃる向きもあると
思いますけれ
ども、疑問に思う点があるので、今日は
質問させていただきたいと思っています。
それは、病床機能の改革というところであります。これ私の
理解では、聞いている
国民の皆さんからすると、病床機能の改革、何となく分かるような分からないようなことだと思うんですけれ
ども、病院と言ったらいけんのかと厚労省に聞いたら、いや、有床診療所もありますからと、こう言うんですけれ
ども、私の
理解でいえば、どこの病院でどんな治療をするか、また、どれだけのベッドが必要か、機能や機材やベッドを交換したり分担したりしてより効率的にしようということだと思うんですけれ
ども。
自分なりに例え話を考えてみたんですが、例えば、いろんなものを売っている、食料品と雑貨を売っているコンビニエンスストアがあるとする。まあ怒られないと思うのでローソンとセブンイレブンとします。しかし、その地域の事情、いろんな事情で、ローソンは食料だけに特化した方がいい、セブンイレブンは雑貨だけに特化した方がいいと、こう双方がいいと思う。しかし、そう簡単にいくかという話なんです。
少し話が戻りますけれ
ども、百六十万床と言われている、精神入れて百六十万床。そのうちの病床は七割が民間、そして三割が公立。法人というか、施設でいうと八、二だそうですけれ
ども。公立なら簡単に機能分担、交換する、分担するということは号令一下できるでしょう。しかし、公立と民間があるんですよ。先ほどの例えばローソンの話、セブンイレブンの話に移すとしたら、まずは資本が違う、経営が違う。それぞれに借入金があるかもしれない。オーナーがいれば個人保証もあるかもしれない。そういうときに簡単に入れ替えれるのかということです。
この法律をどういうふうに進めていくのかと厚労省に聞いたら、まずは病院から
報告をさせると、そして、その
報告を基に都道府県が計画を立てる、そういう中で、どこまで話しましたっけ。
まず、では、その長い法律、医療・介護総合確保推進法案どう進めていくつもりか、まず総論について、副
大臣、お答えください。