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2014-04-16 第186回国会 参議院 本会議 第17号 公式Web版

  1. 会議録情報

    平成二十六年四月十六日(水曜日)    午前十時六分開議     ━━━━━━━━━━━━━議事日程 第十七号   平成二十六年四月十六日    午前十時開議  第一 放射線を発散させて人の生命等に危険を   生じさせる行為等処罰に関する法律の一部   を改正する法律案内閣提出衆議院送付)  第二 電波法の一部を改正する法律案内閣提   出、衆議院送付)  第三 次代社会を担う子どもの健全な育成を   図るための次世代育成支援対策推進法等の一   部を改正する法律案内閣提出衆議院送付   )  第四 短時間労働者雇用管理改善等に関す   る法律の一部を改正する法律案内閣提出、   衆議院送付)     ━━━━━━━━━━━━━ ○本日の会議に付した案件  一、議員藤巻幸夫君逝去につき哀悼の件  以下 議事日程のとおり      ─────・─────
  2. 山崎正昭

    議長山崎正昭君) これより会議を開きます。  議員藤巻幸夫君は、去る三月十五日逝去されました。誠に痛惜極みであり、哀悼の念に堪えません。  同君に対しましては、議長は、既に弔詞をささげました。  ここにその弔詞を朗読いたします。    〔総員起立〕  参議院は わが国 民主政治発展のため力を尽くされました 議員藤巻幸夫君の長逝に対し つつしんで哀悼の意を表し うやうやしく弔詞をささげます     ─────────────
  3. 山崎正昭

    議長山崎正昭君) 藤本祐司君から発言を求められております。この際、発言を許します。藤本祐司君。    〔藤本祐司登壇
  4. 藤本祐司

    藤本祐司君 本院議員藤巻幸夫先生は、急性膵炎に冒され、専心療養に努めておられましたが、去る三月十五日、都内の病院において急性膵炎加療中出血性ショックにより急逝されました。突然の訃報に接し、いまだに信じられない思いでいっぱいであります。誠に痛惜哀悼の念に堪えません。  私は、ここに、皆様のお許しを得て、議員一同を代表し、故藤巻幸夫先生の御霊に対し、謹んで哀悼言葉をささげます。  私が国土交通委員長に就任後、最初の藤巻幸夫先生質問は、平成二十五年十一月五日でありました。そこでの質問は、ビジット・ジャパン戦略外国人をお迎えする体制、ブランディング、外国人旅行者誘致広報戦略など、日本観光振興について鋭く切り込むものでありました。その後の委員会での質問も、豊富な知識と民間での経験を基に、日本観光振興に真剣に取り組んでおられました。  十五年ほど民間シンクタンク地域振興政策観光政策に取り組んできた私にとっても、大変刺激的な藤巻先生質疑でした。そんな藤巻先生参議院議員会館で呼び止め、観光政策について立ち話をし、一度じっくり食事でもしながら意見交換しましょうと話したのが十一月半ばのことでした。  藤巻先生の御葬儀の日は、先生の急逝を悲しんでいるかのような冷たい雨の降る日でした。しかし、先生にお別れの言葉をささげるため、多くの友人、知人が参集されました。人懐っこい笑顔を絶やさず、エネルギッシュに持論を繰り出す先生は、政治家として、今後いよいよその御活躍が期待されておりましたところ、卒然とその生涯を閉じられました。五十四歳という早過ぎる旅立ちであります。人一倍声が大きく、人一倍おしゃべりで、いつも大勢の人が周りに集まってきていた藤巻幸夫先生。バイタリティーがあり過ぎたから太くて短い人生になった、五十四歳という人生だったが、人の何倍も生きたんじゃないかなとお兄様の藤巻健史参議院議員もおっしゃっていました。  その藤巻健史議員から伺ったお話を交えながら、藤巻幸夫先生の経歴を紹介いたします。  先生は、昭和三十五年一月五日、東京都大田区に三人の御兄弟の次男としてお生まれになりました。お兄様は伝説のトレーダー、弟はカリスマバイヤーとして御活躍され、それぞれマクロ経済ミクロ経済専門家としてお二人そろって講演をされ、「藤巻兄弟大人塾。」という本を出版されたりと、御兄弟それぞれの特徴を生かしながら力を合わせて活動されていたと承知しています。  藤巻幸夫先生は、昭和五十七年に上智大学を卒業され、当時の株式会社伊勢丹に入社されました。入社以来、画期的な売場づくりなど百貨店初の試みを数々手掛け、これらを成功に導き、その業績により、先ほど紹介いたしましたようにカリスマバイヤーと称されるに至ったのです。  さらに、十年ほど前、四十四歳のときに、経営破綻した靴下メーカーである福助株式会社代表取締役社長に就任し、僅か一年半で見事に再建させるなど、経営者としても卓越した手腕を発揮されました。私も、藤巻先生の特集が組まれたテレビを幾つか拝見しました。そのとき、何て破天荒で面白い人なんだ、これが人の心をつかむ方法なんだなと感心したことを覚えています。何でも、福助株式会社に移る際、お兄様の健史様に相談があったそうです。先方からは、営業の責任者でと打診があったのを、お兄様が、社長なら入ると言ってこいと返したところ、本当に社長を務めることになったとのことです。  その後、株式会社セブンアイ生活デザイン研究所代表取締役株式会社イトーヨーカ堂取締役執行役員を歴任された後、電子商取引サイト藤巻百貨店を始め、数多くの企画や事業立ち上げに携わり、近年は若手を中心人材育成にも努めておられました。  平成二十二年、先生に大きな転機が訪れます。御自身は政治家になるとは夢にも思っておられなかったようでありますが、先生経験と能力を国政の場に生かしてほしいとの周囲の熱心な推挙を受け、一大決意をもって第二十二回参議院通常選挙に立候補し、平成二十四年十二月に晴れて参議院議員に当選されました。  藤巻先生は、本院において、国土交通委員会行政監視委員会原子力問題特別委員会などに所属されましたが、中でも、国土交通委員会先生議員活動中心でありました。当選後、初めての委員会において、藤巻先生はこんな意見を述べております。  ただシールを貼ったりマークを付ければブランドという勘違いをする地域の方や企業の方がいらっしゃいますが、私は、三十年民間の仕事をやる中で、ブランドをつくる上においては必ずやらなければならない四つのことがあると思っています。一つ目コンテンツの作成です。地域ブランドをつくるには、観光資源や食べる資源、宿泊する資源など、地域資源を掘り下げていく。どれだけコンテンツを出せるかということです。二つ目はプレゼンテーションです。いかにコンテンツを表現できるかです。三つ目PRです。海外を巻き込んでやるPR政策。そして、四つ目は人、人材です。その四つの柱でブランドができていると私は考えていますと。  先生のこのような御提言を踏まえ、観光庁は、日本各地に潜む魅力的なお土産全国に伝えようと、世界にも通用する究極のお土産フォーラムを企画し、大手百貨店等の協力の下、全国から七百四十七件の応募のあった地域のお土産品の中から、究極のお土産品として九品を選定し、発表いたしました。このフォーラムが成功裏に終えることができた陰には、幅広い人脈を持つ先生のお力添えがあったと伺っております。  先生は、委員会のたびに、外国人観光客増加に向けての施策デザインを取り入れた観光政策クールジャパン戦略などについて様々な提案を行っておられました。その一つ一つは、現場を知り、世界の潮流を知る先生ならではのものであり、新鮮な感銘を受けたことを思い出します。  先生が一貫して追求してこられたのは、日本そして地域を元気にすることでした。先生は、すばらしい感性や物づくり技術を持つ日本日本人にも外国人にもアピールしたい、また、優れた物づくりをしている全国製造産地を少しでも元気にしたいとの思いから、日本の津々浦々を巡り、地域の人々との交流を通じて各地ブランド品を発掘し、これを世に発信することに情熱を懸けてこられました。  既成の枠にとらわれない柔軟な発想力を持ち、起きている限り行動することが趣味であると自認するほどの行動の人でありました。また、肩書や年齢にとらわれず人と接し、常に相手のことを考え、周囲に細やかな気配りをする人でもありました。こうした先生の誠実で真摯なお人柄は、多くの人の敬愛、信望を集め、先生周りにはつながりの途絶えることのない幅広い人脈がつくられたのであります。  ジャパンブランドの発信のために、国会で様々な問題提起をしていきたいとの先生思いは、心ならずも道半ばで断たれることとなってしまいました。本院に議席を得られて僅か一年三か月、志半ばにして帰らぬ人となられた先生の御無念は察するに余りあります。ジャパンブランドを確立し、地方経済を始め日本を元気にしていかなければならないこの時期に藤巻幸夫先生が御逝去されたことは、参議院のみならず国政にとっても大きな損失であり、誠に痛恨の極みです。  先生の御遺志は、今後、国土交通委員会等における議論などにおいて更に発展されていくとともに、観光政策などの行政政策にも受け継がれていくものと考えています。  ここに、皆様とともに謹んで在りし日の故藤巻幸夫先生の高潔なお人柄と多彩な御功績をしのび、御冥福と御遺族の御多幸を心よりお祈り申し上げ、哀悼言葉といたします。      ─────・─────
  5. 山崎正昭

    議長山崎正昭君) 日程第一 放射線を発散させて人の生命等に危険を生じさせる行為等処罰に関する法律の一部を改正する法律案内閣提出衆議院送付)を議題といたします。  まず、委員長報告を求めます。環境委員長佐藤信秋君。     ─────────────    〔審査報告書及び議案本号末尾掲載〕     ─────────────    〔佐藤信秋登壇拍手
  6. 佐藤信秋

    佐藤信秋君 ただいま議題となりました法律案につきまして、環境委員会における審査経過と結果を御報告申し上げます。  本法律案は、核物質の防護に関する条約の改正の適確な実施を確保するため、特定核燃料物質をみだりに輸出入する行為等処罰規定を整備する等、所要の措置を講じようとするものであります。  委員会におきましては、新たに追加される処罰規定の内容、我が国の核セキュリティー対策の現状と課題等について質疑が行われましたが、その詳細は会議録によって御承知願います。  質疑を終局し、採決の結果、本法律案全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。  以上、御報告申し上げます。(拍手)     ─────────────
  7. 山崎正昭

    議長山崎正昭君) これより採決をいたします。  本案賛否について、投票ボタンをお押し願います。    〔投票開始
  8. 山崎正昭

    議長山崎正昭君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。    〔投票終了
  9. 山崎正昭

    議長山崎正昭君) 投票の結果を報告いたします。   投票総数         二百三十三     賛成           二百三十三     反対               〇    よって、本案全会一致をもって可決されました。(拍手)     ─────────────    〔投票者氏名本号末尾掲載〕      ─────・─────
  10. 山崎正昭

    議長山崎正昭君) 日程第二 電波法の一部を改正する法律案内閣提出衆議院送付)を議題といたします。  まず、委員長報告を求めます。総務委員長山本香苗君。     ─────────────    〔審査報告書及び議案本号末尾掲載〕     ─────────────    〔山本香苗登壇拍手
  11. 山本香苗

    山本香苗君 ただいま議題となりました法律案につきまして、総務委員会における審査経過と結果を御報告申し上げます。  本法律案は、電波有効利用を促進する観点から、電波利用料適正性を確保するためその料額を改定するとともに、災害時に非常通信を行う無線局等に係る手数料等を免除するほか、技術基準適合証明等表示方法に係る規定整備等を行おうとするものであります。  委員会におきましては、携帯電話事業者に対し電波利用料の軽減を行う理由、電波利用料の受益と負担の在り方、ラジオ放送難聴解消に向けた取組周波数オークション導入に対する見解等について質疑が行われました。  質疑を終局し、採決の結果、本法律案は多数をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。  なお、本法律案に対し附帯決議が付されております。  以上、御報告申し上げます。(拍手)     ─────────────
  12. 山崎正昭

    議長山崎正昭君) これより採決をいたします。  本案賛否について、投票ボタンをお押し願います。    〔投票開始
  13. 山崎正昭

    議長山崎正昭君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。    〔投票終了
  14. 山崎正昭

    議長山崎正昭君) 投票の結果を報告いたします。   投票総数         二百三十三     賛成            二百二十     反対              十三    よって、本案は可決されました。(拍手)     ─────────────    〔投票者氏名本号末尾掲載〕      ─────・─────
  15. 山崎正昭

    議長山崎正昭君) 日程第三 次代社会を担う子どもの健全な育成を図るための次世代育成支援対策推進法等の一部を改正する法律案  日程第四 短時間労働者雇用管理改善等に関する法律の一部を改正する法律案   (いずれも内閣提出衆議院送付)  以上両案を一括して議題といたします。  まず、委員長報告を求めます。厚生労働委員長石井みどり君。     ─────────────    〔審査報告書及び議案本号末尾掲載〕     ─────────────    〔石井みどり登壇拍手
  16. 石井みどり

    石井みどり君 ただいま議題となりました両法律案につきまして、厚生労働委員会における審査経過と結果を御報告申し上げます。  まず、次代社会を担う子どもの健全な育成を図るための次世代育成支援対策推進法等の一部を改正する法律案は、次代社会を担う子どもの健全な育成を図るため、次世代育成支援対策推進法有効期限の延長、一般事業主行動計画の策定・届出義務に係る特例措置の創設、母子家庭及び父子家庭に対する支援の拡充、児童扶養手当と年金の併給調整見直し等措置を講じようとするものであります。  次に、短時間労働者雇用管理改善等に関する法律の一部を改正する法律案は、短時間労働者雇用管理改善等を図るため、差別的取扱い禁止対象となる通常労働者と同視すべき短時間労働者について、期間の定めのない労働契約を締結しているものとの要件を削除するとともに、事業主等に対する国の援助について定め、短時間労働援助センターを廃止する等の措置を講じようとするものであります。  委員会におきましては、両法律案を一括して審議し、非正規雇用労働者企業行動計画対象であることの周知と届出がなされた際の確認の必要性、広く社会にくるみんマークを周知する取組企業における両立支援の促進、一人親家庭に対する支援施策を充実させる必要性、短時間労働者待遇原則を法定化する意義と待遇改善に向けた具体的取組差別的取扱い禁止対象となる短時間労働者の範囲の拡大、短時間労働法制における通勤手当の位置付けの見直し等について質疑を行いましたが、その詳細は会議録によって御承知願います。  質疑を終局し、順次採決の結果、両法律案はいずれも全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。  なお、両法律案に対しそれぞれ附帯決議が付されております。  以上、御報告申し上げます。(拍手)     ─────────────
  17. 山崎正昭

    議長山崎正昭君) これより両案を一括して採決いたします。  両案の賛否について、投票ボタンをお押し願います。    〔投票開始
  18. 山崎正昭

    議長山崎正昭君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。    〔投票終了
  19. 山崎正昭

    議長山崎正昭君) 投票の結果を報告いたします。   投票総数         二百三十二     賛成           二百三十二     反対               〇    よって、両案は全会一致をもって可決されました。(拍手)     ─────────────    〔投票者氏名本号末尾掲載〕     ─────────────
  20. 山崎正昭

    議長山崎正昭君) 本日はこれにて散会いたします。    午前十時二十八分散会