○加藤敏幸君 実は、二〇一〇年に口蹄疫が起こりましたけれども、これの
被害総額が、これいろいろ算定されていますけれども、畜産関連で一千四百億円、関連産業九百五十億円という、こういう膨大なやっぱり
被害が発生しておるわけであります。
国民にこの
被害を言うときに、一方で、やはり獣医師さんが最前線ですよ。この方々の偏在があるということを五十年間放置してきたと。まあ放置はしなかったんですけれども、いろいろ事情があることはよく分かっていますから。そのことを含めて、私は、意味のある
調査を是非お願いをしたいと、このようにお願いをいたします。
次に、国家公務員の人事
評価制度の
課題でございます。
最後に、裏表の資料四を御用意をいたしました。これは人事
評価ミニ講座ということで、きれいなカラー刷りでなかなか魅力的な印刷物で、これちょっと白黒になっているのが極めて残念なんですけれども、ホームページを見ていただければ元の形がございます。
そこで、国家公務員の人事
評価制度の、これは二〇〇九年四月一日に導入されて約四年過ぎていると。本年二月七日に
総務省の有識者検討
会議では、二〇一一年から一二年の間に行われた国家公務員の五段階による能力
評価の結果について、人事
評価の過半数の公務員が優秀のAを取得していると。そして、有識者検討会は、
区分の趣旨の明確化や
評価する上司の研修訓練の充実化など、運用の
改善を求めているということになっております。
具体的に
評価結果の
内容を見ると、まず、求められる行動が全て確実に取られて特に優秀のS
評価は五・八%、次の、求められる行動が十分に取られて優秀の
評価が、A
評価が五三・八%と圧倒的に多く、求められる行動がおおむね取られて通常というBの三九・八%を大きく上回っております。また、報告書は、人事
担当者の五割以上がA
評価とB
評価の
区分の見極めに苦慮していますとか、結果的にSとAに集中する人事
評価というのは
評価としてどうなんだろう、意義はないんじゃないかという意見も出ております。
私は、こういう努力をされているし、この人事
評価制度は非常に重要だと、是非進めるべきだという立場から、まだまだこれは発展途上にあるというふうに思っておりまして、この
評価者向けのパンフレットをし、また人事
評価の講座等も行われておるというふうに思います。
しかし、この人事
評価というのは、勤務評定という時代から人事
評価の時代に入っていって、これはいろいろと
議論がされてきましたし、私もその
議論に参加してきたんですけれども、面倒くさいんですよね、一言で言って、人事
評価というのは。これは勤務評定も一緒ですけれども。一生懸命仕事してくれている、まあいろいろ問題もあるけど、言えば、自分だって問題があるんだから、頑張っているその部下にBとかCとかDとか点数付けてどうするんだという思いが実はあるんですよね。そんなことをやっている暇があったら仕事しろとか。
そういう
状況の中で、このやっぱり人事
評価制度を二十万人超える国家公務員についてしっかりやっていくということは、それなりの私は覚悟が要ると思っているんですよ。
目標管理制度と同じように進めるというのがセオリーですから、単に
評価だけじゃなくて、コミュニケーションを通じてその人が育っていく、育成をしていくという、そして、そのことは本人が自覚的にやるということですから、自分自身が
目標を定めると。しかし、
目標といっても、数量値がない仕事だってありますよ。
皆さん方
大臣の仕事だって変に数値
目標を作られても困るということもあるし、むしろ、それ以上に
内容的な、定性的なそういう仕事が多いというお仕事もある。
その中で、
評価疲れという言葉がございました、
政策の方も。人事
評価も、ストレスの掛かるこの仕事はできたら避けたいという、そういう人情、傾向があるわけですから、本当にやるということならやるということで私は徹底してやっていく。そのためには、この
制度が持っている合理性、メリットというものを明確に、私は、世界で一番優秀な官僚、役人と言われている日本の公務員の
皆さん方自身がやっぱり理解をし納得をするという
状況をつくっていくことが非常に大事だと。そういうところの努力が私はやっぱり足らないんじゃないかなと、このように思っておるわけであります。
評価者の立場。ただ、部下の
評価するのに三百六十五日掛けていたんではしようがないんです。
評価のための
評価じゃないし、
評価することがお仕事じゃないんです。大概は別にお仕事があって間接的仕事として
評価をやっていますから、その人の仕事量の二〇%を超えて
評価に時間が掛かるようだったらその
評価システムは失敗だと、私はそのようにずっと言ってきました。
そういうようなことで、これから
課題がいっぱいあると思うし大きな山も壁もあると思いますけれども、ここのところを、より公平で適切な
評価が
実施されていくというこの運用の
改善等につきまして、
総務省のお考えをお
伺いしたい。