○江口克彦君 おはようございます。みんなの党の江口克彦でございます。
安倍政権では、普天間
飛行場を辺野古に移設するということで、同
飛行場の継続的な使用を回避するための唯一の解決策であるということを
考えて推進をされておられる。私も、究極の選択としてはこれが一番だろう、当面はですね、これが一番だろうというふうに思っておるわけでありますけれども、他方では、政府は、北部
地域振興のため、
平成三十三年まで毎年少なくとも五十億円の事業を継続するということを言っておられます。また、
沖縄県も北部
地域振興のための様々な事業を実施しているというふうに承知しています。
沖縄県にとっては、北部開発というのはもう悲願でもあるという、言ってみれば南ばっかりで北ががらがらになっているという、これ何とかしなければならない、行くたびにその話を聞かされるわけでありますけれども、そういうことで、今後このような取組により北部
地域の発展が進めば、今度は辺野古周辺地区の人口増や居住地拡大の
可能性もこれは当然のことながら十分
考えられるわけですね。こうしたことを踏まえれば、辺野古周辺も普天間
飛行場周辺と同じく騒音や危険性の問題が生じるのではないだろうか。要するに、普天間の問題が辺野古に移っていくという、この
可能性が非常に大きいんじゃないかというふうに私は心配をしているわけですね。
要するに、普天間も元々は余り周辺に住宅地がなかったわけで、普天間
飛行場ができたら周辺に住宅地ができてきてしまうということですね。これは基地じゃありませんけど、伊丹空港もそうなんですね。伊丹空港も、あれは空港ができる前は周辺は住宅街はほとんどなかったというかビル街も何もなかったわけですけれども、伊丹は、空港ができたら周辺に住宅地ができるし町ができるしというようなことになると、今度騒音問題に発展していくわけですね。で、大きな問題になっていくというようなことになってくる。
そういうようなことを
考えると、政府としては、北部地区の
振興について
沖縄県と十分審議した上でこれを引き続き推進し、その上で、辺野古移設は、私はあくまでも、これは余り公開、公にはできないというふうには
思いますけれども、内々に暫定的なものという認識を持つ必要が私はあるんじゃないだろうかというふうに思う。それは、また辺野古に移っても普天間の問題の繰り返しになってしまう。要するに、前例に学ばなければいけないというようなことになってくると、これは究極で仕方がない、辺野古は仕方がないと
思います、私も、繰り返しますけど、
思いますけれども、だけれども、そういう
意味においても暫定的なものという
発想を持てないか。少なくとも一定期間、十五年程度先に何かその次の手をもう既に今から
考えておく必要が私はあるのではないだろうかというふうに思うわけであります。
今後の在り方について、今からでも
是非、内々にということになるかもしれませんし、
山本大臣あるいはまた
岸田大臣、いわゆる私的機関でもいいと
思いますけれども、そういった、これからのことを想定されるわけですから、言ってみれば辺野古はワンポイントリリーフ基地という
考えで、その次、十五年先のことを
考えて今からそういった研究、準備、あるいはまたそういった審議をしていく必要があるのではないだろうかということを強く強く感じているんですけれども。
岸田外務大臣また
山本大臣に、その
状況を踏んまえてどう今
考えておられるのか。もうこれ、辺野古はもうずっとこれで、辺野古はもう移転させないのか、未来永劫移転させないのかというようなことも含めて御見解をお尋ねしたいということであります。