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大島(敦)
分科員 これから三十分か三十分弱ぐらい、質問をさせていただきます。お疲れと
思いますが、よろしくお
願いいたします。
東日本大震災が起きて間もなく、
国土交通省の本省の防災ルームですか、大きなスクリーンがあって、各
地方支分部局とテレビ
会議ができる部屋で、
大臣と
地方支分部局の局長と、多分、東北整備局長だと思うんですけれども、その
会議の様子を見たときに、危機管理について、私の経験したものと同じだなと
思いました。
私は、十四年間、鉄鋼
会社に勤めていて、鉄鋼
会社の人事ローテーションというのは、私は事務系なんですけれども、事務系も、特に技術系は、最初は製鉄所に配置をするんです。製鉄所で三年から五年間ぐらい、本社に戻して、本社の営業管理部門、そしてまた違う製鉄所に送って、また本社に戻してということで、本社と各製鉄所の間を常に人事ローテーションをして、要は、同じレベルというのかな、同じ現場のレベルを保とうとするというのが製鉄所なんです。
危機管理も、地震が起きた、あるいは台風が来るときには、私もそうですけれども、製鉄所の中で夜通し危機管理をしています。要は、台風が来れば、原料ヤードがあって、そして出荷ヤードがあって、高炉、製鋼工場、各圧延の工場、一回高炉に火を入れると、これは三百六十五日、二十四時間、十年以上消せないものですから、その管理をずっとやっていくわけです。ですから、何か起きたときにも、本社サイドと製鉄所の間は、恐らく電話レベルでもあるいはテレビ
会議をしても成り立つ環境なんです。
この点がやはり、
国交省の危機管理、防災に当たられている
国土交通省としては極めて重要なところだということを直観いたしました。
ですから、
国土交通省の
道路あるいは河川の皆さんは、本省採用の皆さんは、各
地方支分部局の間をローテーションで異動していくわけですよ。そして、整備局採用の皆さんは整備局管内で異動して、大体、全てのことは、本省と整備局が同じレベルで会話できるようになっているわけです。同じ大変だとか同じ危険だとか、このワードでもそれぞれ受けとめ方によって違うわけですよ。テレビ
会議をしていて、これは大変だといったときの大変さを、リアルに本省と
地方支分部局で共有することというのが、私は、
国土交通省にとっては本当の肝というような、本当に重要なところだということをそのときに感じた次第なんです。
ですから、これからいろいろな
地方支分部局についての改革が提案をされ、行われていくかと
思いますけれども、これから、東海、東南海、南海あるいは首都直下型も含めて、危機管理とか防災管理の観点から、一気通貫した流れというのは確保する必要があると思っていまして、その点について、きょうは
道路局長の徳山さんに来ていただいているものですから、お顔を見たらそういうことを
思い浮かべて、冒頭発言をさせていただきました。
経験している人はわかる領域なんです、この領域は。でも、経験していない人はわからないんです。
河川についてもそうです。
河川は、最終的な判断は、右岸か左岸、どっちを切るかなんです。私のところにも荒川という川が、これは埼玉県から東京です、幾つかの県をまたいでいて、それを、要は流量を
調整しながら、堤防、土手のぎりぎりのところで抑えながら管理するというのが河川で、これも結構ノウハウが必要です。最終的には一番嫌な判断をやるわけです。これは知事がなかなかできない判断かもしれない、
自分のところで右岸を切るか左岸を切るかなんという判断をしたときには、切られた方からは孫子の代まで、あの知事の時代にと言われるわけですから。やはり、嫌な仕事というのは国がやらざるを得ないと思っています。
ですから、
国土交通省、国の仕事というのは、
大臣も御理解していただいているかとは思うんですけれども、そういう観点も必要なのかなということを冒頭述べさせていただいて、
地元の問題に移っていきたいと
思います。
特に、毎回圏央道とか上尾
道路は質問することを決めておりまして、やはり熱意をこの場で伝えることで、工事の進捗が進むことになります。
圏央道についてのBバイCも極めて高くて、上尾
道路二期工事を、
平成二十三年かな、
事業化していただいたときにも、BバイCが五・七ですから、これはどんどんつくってほしいと言える
道路だと思っていまして、特に、
国土交通省ですと
観光を第一に所管しておりまして、去年は一千万人。二千万人というのは、私は到達可能だと思っています。
この間も
予算委員会で質問させていただきましたけれども、アジアの賃金の上昇を調べると、中国でも、一般工の賃金は年間で九十万ぐらいなわけですよ。課長クラスの営業担当になると、二百七十万とか二百五十万もらっているわけですよ。タイでも、課長クラスの営業担当だと二百七十万ぐらいかな。この豊かになりたいという意識は、なかなかとめられない意識だと思うんです。
私が、今から二十五年前、三十二歳ぐらいのときに、ベトナムのハノイとホーチミンに鉄鋼
会社のマーケティングで行ったことがあります。昔のサイゴンがホーチミンシティー。
当時のハノイは、ガソリンスタンドがないんです。ガソリンはどこで売っているかというと、道端にテーブルがあって、ビール瓶の中にガソリンを入れて売っているような状況が、二十五年前のハノイです。サイゴン、今のホーチミンシティーは、豊かなところですから、それなりにバイクがたくさん走っている。
そのときに思ったのは、
経済成長率が一〇%を超える
経済というのは、何をやっても成功します。金融でも、物づくりでも、あるいはサービスでも、律儀にやれば何でも成功する社会です。
豊かになりたいという衝動は、私たちのように豊かになった国はなかなかこの衝動が湧いてこないんですけれども、豊かになりたいというこの衝動は、何にも増して、どんなに
経済が落ち込もうが、必ずリカバーしてきます。
ですから、中国についても東南アジアについても、これから
日本との賃金差が五倍から三倍になってくるとすれば、成田の飛行場から、プラス一千万人の外国からの
観光客が現実的にふえてくると私は思っています。ですから、圏央道を今国として整備を促進しているのは、その点もあるのかなと理解しております。
まず、
地元の問題で、徳山局長に質問させていただきたいんです。
これはいいことです。私の
地元で二カ所、圏央道のインターがありまして、一カ所が桶川北本インター、桶川市と北本市の名前がついているインター、もう
一つが、どういう名前にするのかなと思っておりましたら、桶川加納インターという名前にしていただきました。
桶川北本インターで、もう一個のインターを桶川インターにすると、わからなくなってしまうんです。桶川北本インター、もう一個が桶川インター、これだと、どっちがどのインターかわからなくなりますから、その下にもう
一つ、
地域の名前で、加納という
地域ですから、名前をつけてくださいと皆さんとお
願いをさせていただいて、桶川加納インターになりました。
そうすると区別がつくものですから、その点について、局長から、一般的なのかどうかというところだけ聞かせていただければと
思いますので、よろしくお
願いいたします。
〔
秋元主査代理退席、
主査着席〕