○篠原
委員 大した秘密ではないんですよ。こういうふうに使われるということを覚えていただきたいんです。
それで、
我が国のインテリジェンス、こういうものの専門家の
佐藤優さんが、四ページ目の東京新聞のコラムを見ていただきたいのですが、非常に象徴的なコラムを書いておられるんです。皆さんよく見ていただきたいんです。「スパイ疑惑」というのですね。1、2、3と。
銀行口座を不正に開設して貯金していたと。
しかし、スパイというのは金を払って情報を収集するのに、金をためるスパイなんて珍しいんです。
日本独特のスパイかもしれません。
被害を受けた国益を明確にすべしと。
今、林
大臣からありましたように、国益を著しく阻害したりはしていないんですね。そもそも国家秘密というのは余りないという答えでした。ないんです。
そして、問題は3のところです。
3を見てください。「具体的な摘発は、政治指導部の指示に基づいて行われる」「
日本の場合、首相官邸が明示的指示によって本件をマスメディアに流したとは思えない」と。
指示していないんです。しかし、
日本の癖だと思います、指示はしていないけれども、リーク、されているかしているかわかりませんけれども、そして、変なふうに書かれて。
何の捜査対象にもなっていないんです。
大臣、捜査を受けていないんですよ。筒井副
大臣は、何も、聴取もされていない。それにもかかわらず、あたかも捜査を受けたような形で書かれていってしまう。僕は、これは本当によくないことだと思っています。
皆さん、不思議に思われませんでしょうか。私も筒井さんと同僚の農林水産副
大臣なんですが、この件には一切登場しないんです。農林水産省が適性評価を自主的にして私にさせなかったのかどうか知りませんが、それがないんです。
私は国際
関係をやることになっていたんです、分担がありますからね。ずっとやっていたんですが、やらなかったんです。なぜかというと、鹿野
大臣が偉いんですけれども、私がわがままを言ったんです。
私はこういう仕事は嫌だと言ったんです。年収が二百万円にならない
日本の人たちが事故米だか汚染米だか外国から
輸入した安い米を食べ、そして中国のお金持ちが
日本のおいしいコシヒカリを食べるなんというのは、それはビジネスとしてあってはいいけれども、国がそんなところに手をかす必要はないんだ、僕はこんな自分の趣旨に反する仕事はしませんと。そうしたら、鹿野さんは、おまえの御高説は聞き飽きたからいいと言われた。そして、筒井さんが渋々これをやったんです。
私がこのことを担当していたら、私がこうやって読売新聞にわんわん書かれ、ここでこんな立派な質問はできないようになっていたんです。おわかりになりますか。皆さん、この危険をみんな抱えているということをちゃんと念頭に置いていただきたいと思います。
捜査当局は何もしなくても、マスメディアが知る権利とかなんとか言っていますけれども、誰かがちらっと漏らして、そして書かれてしまったら、どうしようもなくなるんですよ。これは、僕はよくないと思います。読売新聞と、皆さんすぐおわかりでしょうけれども、もう
一つの新聞が大々的に掲げて、ほかの新聞は余りこれに興味を示しませんでした。これはしようがないと思いますけれどもね。
だけれども、そこの新聞の会長・主筆が情報保全諮問
会議の座長になっている。私は、これは後進国のことではないかというような気がするんですが、よくこういうところを考えていただきたいと思います。
それから、残された時間、ちょっと
総理の方に。
私も本当は憲法問題とか集団的自衛権のことをやりたいんですが、時間がないのでまた別の
機会にさせていただきます。
よく
総理は、安保法制懇の検討の結果を待って検討するとおっしゃるんです。僕は、何回も聞いているんですが、ちょっとおかしいなと思っているんです。
五ページ、懇談会のメンバー構成という一覧表をちょっと見ていただきたいんですが、
安倍政権になってから四つあるんです。非常に経歴とかいうのが偏っているなというのがあるんですが、一番偏っているのが安保法制懇です。苦労して、この人たちがどういう発言をしているかというのを書き出しました。よく後で見ておいていただきたいと思います。
何とか懇談会とか何とか審議会というのは、いろいろな立場の人がいろいろな
意見を闘わせて、そして言っていただいて結論を得ていくというのに、これはちょっと順序が逆になっているんじゃないかというような気がするんです。この安保法制懇のメンバーというのは、ほとんど全員が、集団的自衛権の行使を容認する人たちだらけです。
総理は、前からの答弁、きのう特に明確におっしゃいました。最高責任者は私だ、
政府答弁の責任は私がやって、その上で選挙で審判を受けるんだと。そして、もう
一つおっしゃいました。
内閣法制局の
議論のようなものの積み上げのままだったら、そもそもこんな
会議、懇談会は要らないんだと。
私は今何を申し上げたいかというと、懇談会で出てきた
議論をもとに、我々がそれをもとに
議論をして決める、それならいいんですよ。先に結論が決まっている、そして手法だけを懇談会に頼んでいる。これはやはりよくないので、我々のように、
総理がおっしゃる、選挙の洗礼を受けた国
会議員がきちんと
議論して決めていくべきであって、このような、それは有識者だと思います、だけれども、偏っていると思うんです。
例えば、TPPの懇談会を篠原首相が誕生したとしてやったら、私が、このノーTPPのバッジをやって、ストップTPPのネクタイばかり締めた人たちだけで懇談会のメンバーを決めていいんですか。それは偏っていますよね。だから、そういうやり方はよくないと思うんです。
この手法はよくないなと思うんですけれども、
総理、一考していただきたいんですね。この法制懇、一体どういう位置づけなんですか、ちょっとゆがんでいるんじゃないかと思うんですけれども。